ローマ在住の塩野七生さんがお話をされた3つの話題の二つ目


守屋元次官について・・・


「あれだけゴルフをやっていてスコアが100台ということは、好きでゴルフをやっていない証拠」
だとのこと


「むしろ妻がゴルフ好きだから、仕事一筋の高級官僚が、妻に申し訳ないと思ってずるずる続けてしまったのではないか」


・・・私はこの手の話、全く興味がない


まあテレビでずっと放映されてきたので・・・


ある程度の概略はわかる・・・・・けど


汚職事件としては異例で官僚の妻も逮捕されたという珍しいケース

レベルが低すぎる


・・・・・


やっぱり興味が湧いてこない・・・・何も書けません・・・


3つ目に移ります・・・・


「求めない」


「求めない」というのは、今流行りの本の題名らしく
この本の広告を見た塩野さんは、広告の中の文句を
「求める」に変えてみたらどうかと・・・・


「求めない」では歴史は存在しない、求めてやまない人々の
大人間模様が歴史だそうです。


まさにそのとおりです


「求めない」は加島祥造さんという人の詩集らしい

すこしネットで立ち読みをした


確かに心は引っかかってこなかった

正論をポエムにしている
老子の言葉に「足るを知る」という有名な言葉がある
それを誰にでもわかるように書いてる


求めない

すると
いまじゅうぶんに持っていると気づく


求めない
すると
いま持っているものが
いきいきとしてくる


求めない
すると
それでも案外
生きてゆけると知る


求めない
すると
簡素な暮らしになる


求めない
すると
人間は求めるものだと知る


求めない
すると心が静かになる


求めない
すると自分の時間が生まれるんだ


確かに、この間も書いたが現代は求めすぎて
おかしくなってきているのは確か


欲望過多の時代

自分が食べきれないものを
自分が着れきれないものを
自分が飾りきれないものを
自分が持ちきれないものを

欲している


尋常ではない・・・・

千と千尋の神隠しに出てきた「かおなし」と同じ


戦後日本は、豊かさを際限なく求め
あふれかえったモノとゴミに私たちは窒息しかかっている


それは世界にも同じ言える
成長と進歩への飽くなき欲望は、自然を破壊し、地球も
窒息死寸前


まあそれも運命として受け入れて
とことんいくつくところまで行くしかない

それが人間というものである
 
だから「求めない」ということはわかる

人間の欲求には際限がない、それに歯止めをかける必要が
今の地球にはある


それは素直にそう思う


「求めない」ではなく「求めすぎない」ということにすれば
いいかも・・・・


求めない


ということは、求めて求めて求めつづけてこれではダメだと
思った人にしか、「求めない」ということをできない


だれしも「求めない」という境地に達するまでには
散々求めてきた過程がある


人間が、本当に求めてやまないものは・・・・


欲望を満たすことなのか
それとも心の安寧か
あるいはそのどちらもなのか


「できないこと」や「ないもの」「手の届かない」ことに
集中せずに、結局のところ、自分にできることを必死にやって、
生きるしかない


多くを求めすぎないというようなバランス感覚が
求められることなのかもしれません


やはりここでも「求めて」しまうのですが・・・・・


素直に「求めない」を受け止められない自分がいて
ものすごい違和感も感じつつ、それでも大切なことであると
感じるのです


妄想や創造だけでは満たされない
生きてる限り、リアリティが欲しいから・・・


求めない


若い人が読む本ではなく、老成してあの世の旅支度に必要な本なのかもね


「まだまだ」と思っていると死にきれない
この世に未練を残さずにあっちに行くための、ハウツー本・・・


私は今すぐに「求めない」という生き方はできない
まだまだ求めて続けて生きていくであろう


でも一つだけ思うことはあります

他人に対しては求めないようにしようかなと・・・・・

がんばります