2021年4月1日(木)日経朝刊27面(マーケット商品)に「プロパン1年ぶり下げ 4月積み価格 中東産で1割」との記事あり。

サウジアラビアの国営石油会社、サウジアラムコは液化石油ガス(LPG)の4月積み対日輸出価格を前月比1割引き下げると通知した。

プロパンの引き下げは1年ぶり。

3月積みは2年5カ月ぶりの高値だった。

主に暖房用に使うプロパンは前月比65ドル(10%)安い1トン560ドルとなった。

引き下げは2020年4月以来。

石油化学向けのブタンも65ドル(11%)安の同530ドルと10カ月ぶりに引き下げた。

気温が高くなり消費が鈍っている。

特に中東産LPGを多く輸入するインドは「プロパン、ブタン共に引き合いが弱まっている」(国内LPG元売り)。

イランなどからのスポット品の供給も潤沢で需給が悪化したことも価格の引き下げにつながった。

LPGは原油の副産物であるため原油価格の影響を受ける。

アジア市場の指標となるドバイ原油は1バレル63ドル前後と3月上旬の高値から1割安い。

対日価格は依然として高い水準にあるが「原油安と需要期の終了で今後も下がりそう」(国内アナリスト)との指摘があった。