柳沼行先生『ふたりのスピカ』
(あらすじ)15年前、日本初の有人ロケット「獅子号」は打ち上げに失敗し、唯ケ浜に墜落。たくさんの犠牲者をだした。
鴨川アスミは母を事故で亡くし父と暮らしていたが、宇宙飛行士の幽霊ライオンさんに励まされ東京宇宙学校に進学し宇宙飛行士を目指す。
授業はNASAやJAXAの訓練を参考にしたであろう過酷な内容。それぞれ大きな悩みを抱えた同級生と切磋琢磨、友情を育み、悲しいわかれを経験しながら、女性初最年少の宇宙飛行士になるお話。事故にかかわった大人世代の思い出と、瑞々しく胸熱で夢を叶えようとする若い彼らの三年間を丁寧に描いています。