ピアノか、電子ピアノか?の記事に関連する、心に深く残った出来事があります。


私は近年ピアノ指導と並行して、ピアノを弾くことが好きな1人の大人として、人前で演奏する機会を多く持つようにしています。

主にピティナピアノステップ、次いで昨年からピティナピアノコンペティションのグランミューズ部門で演奏に挑戦し続けています。

そこには、ピアノを専門とする学校・学科を卒業していない方、ピアノの演奏や指導で収入を得ていない方、いわゆる一般の大人の方も多く演奏なさいます。


ある時主人が「明子は演奏を聴いたら、専門の人の演奏かそうじゃない人の演奏か分かるの?」と聞いてきました。

それは、分かります。言われてみれば、明らかに違いがあります。

一般の多くの方は、鍵盤を「押す」「離す」だけで表現しようとしている。音から音へ響きが繋がっていないことが多く、タッチが揃っていなかったり、右手と左手の音量バランスが悪かったりすることが少なくありません。

それは指の技術がそこまで到達していない、姿勢や手の形を学んでいない、打鍵や離鍵の感覚や響きの違いを聴き分ける聴覚が培われていないなど、様々な理由があると想像できます。

そして何より、世間ではまだまだ「ピアノとは、鍵盤を押す順番を覚えて、押す、離すを繰り返すだけでよい」と思っている方が圧倒的に多いのかもしれない、と思いました。


しかしこれが悪いことでは、全くありません。

「押す」「離す」だけでも、感動的な演奏をする一般の方が、近年非常に増えていらっしゃると感じています!むしろ、「押す」「離す」だけでこれだけ表現できて胸を打つ演奏ができるなんて、と驚くことがなんと多いことか。


そこにもし、指導者がアドバイスできることがあるとしたら?

私ならやはり、姿勢、手の形、指の形、気持ちいい音が出た時の感触、打鍵や離鍵の感覚、響きを聴く力、次の音に繋げるためのテクニック、左右のバランスなど、美しい音を出すために必要なテクニック、より表現するために必要なテクニックをお伝えしたいです。そのためには電子ピアノではなく、ピアノで練習した方が圧倒的に身につきます。


もちろん、これらを習得しなくても感動的な演奏は可能。

もっと言うなら、ピアノの先生に習わなくても、電子ピアノだけ買ってきて独学の見様見真似でも可能です(長い年月がかかりますが)

そのようにして、美しい音で感動的な演奏ができるまでに20年、30年の月日を使うのも、確かに1つの道です。

だけど、お金を使うことでそれが3年、5年、10年と短縮できるなら、大変有意義なことだと思いませんか?


そう、電子ではないピアノを買い、お金を払ってピアノ教室に通う意味とは?

ズバリ「より効率的に感動的な演奏に至るまでの時短」と「美しい音を出すためのテクニック習得」です。

そのためにぜひ、ピアノ教室とピアノの先生をご利用ください!


横田明子ピアノ教室生徒募集中です!