子供たちからのお悩みはあと一件、テクニックに関するものがありますが、ちょっとここで一旦おいて。。。
保護者編に参りたいと思います。
■お悩み
保護者の方より
「先生にやりなさいと言われたことはやるが、母からは言われたくない」
「気になるところや間違えたところを指摘すると怒る」
「つい、こうじゃない?と言ってしまう。気づいたらガミガミ言っていることも・・・」
これはこの方々だけでなく、全国のママさんたちあるあるだと思います。本当に!
■なぜそうなってしまうのか
大前提として・・・
お母さんたちは、我が子のできない部分、能力的に不可能な部分に敏感だと言われています。それは当然のことで、出産し何もできない赤ちゃんを育てなくてはなりませんので、自然の摂理として当然の心理なのだそうです。
なので、ピアノの練習をする我が子に「○○が出来ていないように思う。気になる」というのはごく当たり前です。
そう感じるということは、まず我が子の練習を興味を持って見てくださっている証拠なので、私は大変ありがたいと思っています!!
しかし、そこで「○○が出来ていない」と指摘してしまう!
ここは何卒、こらえていただきたいところです。
前にも書きましたが、お子さんを→自分に。お母さんを→お姑さんかご主人に。ピアノの練習を→家事やお料理に、置き換えてみてください!
「ピアノの○○が出来ていないからやりなさい!」→「○○のお掃除ができていないじゃない!やりなさい!」
・・・・腹が立ちますよね(笑)
お掃除やってるのに。ねぇ(笑)
ピアノの練習に口を出されてお子さんが反発するのは、これと全く同じ心理だからです!
家事をいつもやっているお母さんと同じように、お子さんも「私はピアノ習ってるんだから、練習しなきゃ」と自覚しています。
「・・・そうは分かっているけれど、つい言ってしまいます」
「だって次のレッスンまでに直していかないといけないと思って」
いやぁ、本当にありがとうございます!!!!
熱心にレッスンを受けてくださっているからこそのママさんたちですもの。
本当にありがとうございます。
■ひとまず、対処療法
でもね、私は次週のレッスンまでに0点だったものが100点になっていないといけないなんて、全く思っていませんのでご安心ください。
一通り譜読みができたものに対し、弾き方を直すのは、一週間やそこらじゃ無理なことです。毎週毎週同じことを先生に言われながら、0点だったものが、10点、15点・・・本番までに70点くらいはいけるかな・・・と、気長に修正していくものなのです。
また、どうしても我が子の不味いところが気になる場合は、練習の様子を動画に撮って送ってください。その際「○○が出来ていないのが気になります」と一言添えてください。そうすれば、私が指導者の視点でアドバイスさせていただきます。
と、以上のことは去年も同じ話題で共有したのですが、それでもやはり練習中の我が子に口を出して、親子ゲンカに発展してしまっているのですよね💦
なので、次の記事ではもう少し踏み込んで、対処療法ではなく、根本治療に近づくならこうじゃないかな?という、私の考えを書こうと思います。