2018年4月29日、30日の二日にわたり、サンポートホール高松(小ホール)にて高松春季ステップが行われました。

コンペ(ピティナピアノコンペティション)を意識した出演者も多く、117組もの熱い演奏がGW前の高松に響き渡りました。

アドバイザーに赤松林太郎先生、木村理恵子先生、矢崎恵子先生をお迎えし、コンペに向けての貴重なアドバイスを頂くことが出来ました。

まず、スケジュールに沿ってプログラムを振り返ってまいりたいと思います。

 

4/29の1部、2部には初めての小さな生徒さんから、中高生の方によるみずみずしいソロや連弾、先生と保護者の方のアンサンブルなどが行われました。

コンペを意識しつつも、まずは素直に音楽を楽しみ、上達したいという気持ちが伝わる伸び伸びとした1部2部でした。

 

(ここで継続表彰の写真)

 

4/30は3~9部までが行われました。

午前中に行われた3部、4部、5部は始めたばかりの小さな生徒さんから、部活や受験と両立させながら続けている中高生、ソロだけでなく声楽や、先生と保護者の方によるアンサンブルなど、それぞれのペースで頑張っている楽しい演奏の数々がありました。

5部最後には、高松バスティン研究会内の鍵盤ハーモニカ部コンセールオリヴィエによる鍵盤ハーモニカアンサンブルも演奏させて頂き、記者の私も楽しく参加させて頂きました。

 

(ここで本部用にはけんはも部の写真)

 

午後からの6部、7部は習い始めて数年以上の伸び盛りの生徒さんが多く、進学しても大人になっても長く楽しみたい、そのために上達したいという熱意の伝わる演奏でした。

コンペを意識された方も多く、音色やペダリング、音の響かせ方、次の曲までの間の取り方など、高度なこだわりも感じられました。

 

(ここで継続表彰の写真)

 

8部は連弾を多く含む、コンペを意識した方々の多いプログラムでした。

さらに上を目指すための攻めのセットリストの数々が並び、小学生とは思えない深みのある音色でロマン派や近現代曲を歌いきった素晴らしい演奏が多かったです。

 

ステップ最後をしめくくる9部は、生涯にわたってピアノ、音楽との向き合い方、人間性の深め方を追求されている大人の方々の演奏でした。8部までの子供たちが弾いていた同じピアノとは思えない深みのある音色、奥行きや空間の広がりを感じる響き。どんな思いで今日のために練習なさって来られたのかと思うと、熱くこみ上げるものがありました。

 

(ここで継続表彰の写真)

 

アドバイザーの先生方は、そんな私たちにピッタリ寄り添うような温かいご講評をくださいました。

赤松林太郎先生からは、本番への向かい方についての具体的なアドバイス。コンクールを意識しているなら、本番ピアノとの一発勝負の向き合い方を、人生経験としての本番なら作品や演奏者の生き様を時間芸術として表現してほしい、ということ。

矢崎恵子先生からは、当時のリズムを正しく知ることの大切さや、日ごろの練習で気を付けるべきこと。フレーズは言葉のまとまりとして意識すること。姿勢について、すぐ立ち座り出来る場所に足があると良いこと。

木村理恵子先生からは、何となく歌うのではなく数値化したり視覚化したりして、客観的に考えること。厳密に計画を立てて練習すると、曲の構成を把握するのに役立つこと。打鍵だけでなく離鍵スピードで解決する場合もあること。感謝を忘れないことなどを、アドバイス頂きました。

先生方、どうもありがとうございました。

 

(ここで、本部用には先生方の写真)

 

最後に、赤松林太郎先生によるトークコンサートについてレポートいたします。

二日にわたり、コンペ課題曲や、ファリャ「火祭りの踊り」、ピアソラ「リベルタンゴ」など聴きごたえのあるセットリスト。千変万化の音色、繊細かつダイナミックなペダリングで客席を魅了してくださいました。

 

(本部に送るヤツは写真に差し替えます 笑 

赤松先生のリベルタンゴは極厚のステーキを焼いているかのようです!)

この二日間を通して、様々な年齢やレベル層により、それぞれ音楽、ピアノとの付き合い方、本番との付き合い方があるのだと強く感じました。
これから色々な曲に挑戦したいという初心者の方、伸び盛りの方。
少しでも良い演奏に近づきたいという伸び盛りの方、コンペに向かっている方。
部活や受験の両立や、自分のペースでの楽しみ方を模索されている方。
大人になっても末永く楽しみたい方。
こうしてみると、ピアノは本当にどなたでも、何歳の方でも楽しむことが出来る素晴らしい人間の財産なんだなと思います。
この二日間、会場に集った皆さんがこれからもそれぞれのペースで続けられ、またステップで再会出来ることを願いつつ、開催報告レポートを終えさせて頂きます。
 
 
 
と、まあお行儀よくレポートするとこうなります。
フェイスブックに描いた残りの4コマを列挙しておきます。
課題曲セミナーを終えての1枚。
ギロック「まぼろしの騎士」霧が晴れて現れたのは、知識に飢えたさぬきステーションの肉食女子。
バルトークの酔っ払いも幹にぶつかり、シベリウス「もみの木」もびっくり。
 
懇親会にて、ムジカノーヴァへのイラスト掲載をお祝いして頂けました♪
ありがとうございます。
でも、一応私、漫画家じゃなくてピアノの先生です(笑)
 
 

「今度描いて」は予定は未定のお話です!
ペンネームの予定はありません(笑)