6月15日
家でテレビを見ていた僕は、燃え盛る皇居の姿から目が離せなかった。きっと日本は終わる。新しい何かが始まる。そして、僕はそれを止めなければならない気がしていた。平和でボケた日本人は、頭のおかしい革命家に操られ始めている。若者を中心とした革命は今や日本を大きく2分してしまっている。何があっても「HORN」は、見つけ出さなければならない。彼を止めなければならない。そう感じた。

警察の情報保護のために京都大学の国会議事堂のサーバーを使うというのは安易な気がしたが仕方がない。日本で1番厳重だそうだから。それより、我々が考えなければならないのは爆発させないことだ。明日まで警視庁の中は我々が巡回して爆発物などがないことを確認して回る。
「無いっすよね。」
「そりゃ夜の間に仕掛けるつもりなんだろ。」
「皇居の中に仕組まれたのも変な気がしますけどね。」
「たしかにな。」
「警視庁は、絶対守りましょう。」
「そうだな。食ってけなくなるしな。」
「たしかに笑」
しかし、たしかに横西の言う通り、いつ仕掛けるつもりなのだろうか分からない。もう時間としては21:00だから、もう時間はほとんどないはずなのだが。
「やつはどうやって爆破するんだろう。」
「え?普通に爆弾設置するんじゃないんですか?」
「違うんじゃないか?」
「え?」
「例えば爆撃するとか。」
「え?笑」
「笑うなよ笑」
「SFしゃないですか笑」
「だよな。」
そして、俺達は探し続けた。

6月16日0:00
俺達は警視庁の外から見ていた。日本海上に浮かぶイージス艦から飛んだミサイルは警視庁に直撃した。燃え盛る警視庁に俺達は言葉も出なかった。

「見てください!燃えています!これは、まさに!「HORN」からの攻撃なのでしょうか?イージス艦のシステムにどうやって侵入して、どうやって、ミサイルを放ったかは、謎に包まれたままですが、彼は確実にこの日本を大きく変える人物になるでしょう。」
ニュースは、市民の混乱を掻き立てた激化していくテロや反対運動。どちらが正しいのかなんてもはや問題ではなかった。国民は「HORN」に熱狂した。もう彼はただの一個人ではなくなった。ひとつの信仰の対象となって行った。
「こんにちは!皆さん。見て頂けましたでしょうか?この日本は終わりです!新しい世界の始まりだ!隠蔽。汚職。不正。不景気。その全てを私は変える。新しい世界を作り上げる!そのために!国会議事堂を皆さんと一緒に壊したい!それが、最後のミッションだ!さあ今から始めよう!」
その日、ついに「HORN」は、現れた。