タチアナ・ヴィスラ/『ラストエグザイル-銀翼のファム-』
轟八千代/『WORKING!!』
上野錐霞/『C3-シーキューブ-』
私の持論として人気と実力を兼ね備えた声優になるためには、デビューから3年以内に主人公を演じるというモノがある。
この持論の根拠は、早い段階で主人公という何かを演じる者としてのタイトルを獲得する人物というのは、やはり只者では無い輝きを何処かで周囲が認めた結果であり、本人もその後の仕事にある程度余裕を持って臨めるからである。
さてキタエリこと喜多村英梨もこの法則に該当し、デビューから3年目で『BLOOD+』の主人公音無小夜を演じている。
およそ一年に渡るゴールデンタイムアニメの主人公を演じることが、後の彼女の人生にどれほどの影響を及ぼしたかはその後の彼女の活躍を見ていれば解るだろう。
そして今期は上記に挙げたキャラで彼女の名脇役ぶりがかなり目立っている。
特に8年前、声優デビュー作となったタチアナや八千代の声を今作と前作で聴き比べてみると同じ物静かな演技の中にある抜群の安定感を感じ取ることが出来るだろう。
正直彼女の演技を上手いと感じたのはつい最近で、それは『とらドラ!』の川嶋亜美を演じていた頃だった。
実際その頃くらいから仕事も激増しており、業界の評価と見事に比例するわけだが当時はまだ上手いだけで巧いとは思わなかった。
しかし今期は上野錐霞役でゆかりんからOP曲を引き継ぎ、声優としてだけではなく歌手活動も精力的にこなしている。
元々子役でコミケなどにも頻繁に参加している彼女のバイタリティーとポテンシャルは相当なモノであると容易に想像出来るが、今後も更なる活躍を期待出来る数少ない若手(キャリア的には中堅)声優になりそうだ。
ではでは~♪