『SUGAR SPOT』沢山のご来場誠にありがとうございました!
閉幕して2日経ちちょっと自分の役のことを。
和泉宗兵 『(小)情熱大陸』
高嶽院という役。
最初本読みの段階で演出をうけた時『イケメン風芝居』という言葉でした。
この言葉を受けたとき僕が過去のイケメンブームの波の横の凪からみた波側俳優や過去イケメンと評価されてきた身近の俳優たちの芝居を想像してみたりする。
が、そのあとに受けた演出で『イケメン風だけでは飽きてしまう』という言葉。
ちょっと『???』になっていた時にヒントをくれたのは田中敏恵さんの舞台美術でした。
稔さんが『能舞台のような舞台美術』と言ったときに『!』となりその夜から能や歌舞伎の資料を見漁る。
その中で得たヒントが頭が上下しない、クイック&スロー、うたうセリフ。
日舞をもう少しちゃんとやっとけば良かった…。
そしたらもっと役を昇華できたかもしれないな。
和装独特の所作や立ち居振る舞いや見得切り。
苦し紛れではありますが、浮き世とは離れた存在を存在感だけで役を立たせながらこのストーリーに馴染む為に考えたことはポイントポイントでその雰囲気を出すことでした。
代役と並行して自分の本役を稽古するのは実は本当に少なくて、イコール泰造さんに見てもらえる時間も少なく稽古できる時に迷わず見せる。そう稽古してきました。
あと本当に注意していた事は夜子の憑依した青葉とのアクション。
稽古場で舞台奥の高台を組めなかったのでそこからジャンプしてアクションというのは劇場入りしてからの合わせ。
憑依された青葉のアクションが立つには自分がシュッとしてなくてはいけない。
そう思い本番でもアクションシーン前には舞台袖で一人でクルクル回ったり。
自分的なこだわりはジャンプの着地と衣装の袖をうまくヒラっと回せるか。
このヒラっとはちょっと微妙でしたが…。
望音を抱きかかえるところもとにかく怪我だけはさせないこと。
それだけには本当に注意を払ってましたよ。
ま、この他にも細かいこと考えてましたが忘れてしまいました。
今年最後のオトムギ作品に高嶽院で印象を残せるように考えたことはこんなようなことです。
本当に沢山の方にこの『SUGAR SPOT』という作品を観劇したいただきました。
本当に本当にありがとうございました。
夜分にスミマセン
和泉宗兵