私は若い頃から鼻づまりで困っている。アレルギー体質で花粉症の時期は特にひどいが、一年中だ。いつも鼻をいじくっていて行儀が悪いが、とにかく息苦しいので仕方ない。

先日、鼻のレーザー治療に行ってきた。はれている部分をレーザーで焼いて鼻の通りをよくするもの。それ自体は効果あるように思う。睡眠も深くなってきた気がする。

それはよかったのだが、ひとつショックなことがあった。受診時にアレルギー検査をしたのだが、結果を告げられる時、先生が少しびっくりした感じで、「下園さん、スギとヒノキは予想通り高いのですが、バナナとキウイも同じぐらい高いのです」と説明してくれた。

実は、バナナについては、知っていた。35歳ぐらいの時、朝バナナだけを食べ、その直後に吐いた。母に聞くと「私もバナナはダメ」という。母は「そういう人が日本に10人ぐらいはいるそうだ」と医師から聞いたらしい。

その日から、私の食卓からバナナが消えた。多少寂しいが、むしろ「日本に10人しかいないバナナアレルギーなんです」というのは、講演などの自己紹介のネタの一つになった。

ところがである、今度はキウイ⁉ キウイ、お前もか…
キウイは、バナナ以上にショックが大きい。


というのも、私が鼻詰まりともに長く付き合っているのが便秘。3年ほど前、テレビで便秘にはキウイがいいと知り、試したところ、非常に便通が整う。以降、本当に毎日キウイ1個を食べ続けてきたのだ。

私は、酸っぱいのが好きなので、キウイは味覚的にも好物。一石二鳥というわけで、朝食の重要な役者であった。

「キウイは毎日に食べていて、便通もいいのですが」と先生に聞くと
「腸内で、アレルギー反応を起こして、少し下痢気味になっているとうことではないでしょうか」という解説

そうか、便通がいいのではなく、プチ下痢なのか。
そう思ってみると、ここ数年、悩んでいる蕁麻疹の対処薬が抗アレルギー剤であることを考えると、蕁麻疹もキウイのせいかもしれない…。

人生は、いろんなことを得ていく作業であるが、同時に切り捨て、あきらめる作業でもある。
ここは、潔く「キウイよさらば!」と成長する時期なのだと、言い聞かせている。

 

<お知らせ>

〇「がんばらない仕組み」三笠書房が発売されました。

〇6月29日、市ヶ谷の地球広場で、メンタルレスキュー協会の公開講座として「メンタルヘルスの失敗が企業滅亡につながる時代」という講演をします。参加費3000円ですが、ラインお友達登録で1000円で参加できます。

〇8月10日~13日、メンタルレスキュー協会で、カウンセラーのための下園壮太の夏の集中講座を開催します。現場(市ヶ谷)とオンライン参加のハイブリッド講座。一日単位の参加も可能。誰でも参加できます。すでに前半2日間の現場は満席になりましたが、オンラインでの参加は可能です。メンタルレスキュー協会以外の方も参加可能です。