PCエンジンの「プロ野球 ワールドスタジアム」です。
いいパッケージイラストです。
「ワースタ」シリーズは、
アーケード、プレステ版でもおなじみですね。
本作品は、'87年度の成績を元にして、
その後のトレードや新戦力を反映させた、
「'88年度 開幕版」といったところでしょうか。
ですので、こんな選手もいます。
この年のドラフト1位ルーキーの人気者「かす゛し」です。
ゲームでは実績や期待値も含まれ、
しかも本作品はシーズン終了前なので、
なかなかの強打者(ホームラン24本)でチームの主軸となっています。
しかし現実は、シーズンホームラン24本どころか、
プロ生活9年間の通算で18本しか打てませんでした。
プロの世界は厳しいです。
今回知ったのですが、このワースタが、
「無許諾」で「実名を使用」している最後の作品になります。
バッターよしむら(=吉村禎章←悲運の天才バッター)、
ここで一打出ればコールドゲーム(・∀・)
とまあ、このように、
ここまでのファミスタ(&ワースタ)は、
・桑田 → くわた
・原 辰徳 → たつのり
・クロマティ → くろまて(4文字制限)
・工藤 → くと゛う
・清原 → きよはら…
と「そのまんま」使っていました。
ところが、このころNPBサイドからクレームがあり、
これより後('88年度版以降)は、
・桑田 → くわわ
・原辰徳 → はり
・クロマティ → くろます
・工藤 → くろう
・清原… → きよすく
となり、これは当時残念に思いました。
(今、残念なのは、きよはら、ですが…。)
さて、PCエンジンのワースタを
遊んでみて思ったこと。
【良いところ】
・ほぼ実名
・絵がやっぱりきれい(ユニフォームもいい!)
・しゃべる(ストライク! セーフ!とか)
・ベースがファミスタ'86/'87でとても野球っぽい!
球場の芝生が美しく表現されています! いいなぁ。
【ダメなところ】
・エラー(失策)の要素が追加
→しかも高確率でポロポロ落とす
→さらに機能のOn/Offを選択できない
これがなければ、
かなりいい野球ゲームだったと思います。
惜しい!
試合の結果はこれ。
スコアの右下の「失」の2と6が
失策(=エラー)数です。
1試合に6個のエラーがあったわけです。
(※なお、このゲームは実際と失策の定義が異なっています。)
こんな数字、プロの試合であり得ないから。
(甲子園に出る高校生でもここまでひどくない)
プロは1シーズン144試合して、
チームのエラー数は70~80個程度です。
つまり2試合で1回程度しかエラーしません。
これがプロ野球の守備のレベルの高さなのです。
また、ワースタのエラーでさらにまずいのは、
フライやライナーも平気で落とすことです。
プロでフライを落としたら
ニュースや珍プレーになりますよ 笑
宇野のヘディングとか。
ゲーム性を高めるためだったのでしょう。
後発のファミスタ'88 でも採用されていました。
でも個人的には不要です。
最後にいいサイトを見つけたのでリンク。
ファミスタ、ワースタの選手能力データサイト。
ここが良いのは、ゲームのデータに該当する
実際のプロ野球のデータへリンクしてるんです。
ファミスタ、そして野球を愛したものとしては、
こういうデータを眺めてみるのも楽しいのです。