(私は肉が嫌い、私は肉が食べられない)
と20歳頃まで思っていた。

ある時友人に誘われて
牛丼の吉野家に行った。

もちろんメニューは肉ばかり、
私に食べられる物はあるのかな…?
少し不安だったが
思い切って牛丼並を頼んでみた。

数分で出てきたホカホカの牛丼、
ひと口食べてみると

美味しい、
なんだ美味しいじゃないか!?

(肉は硬くて不味い)
と思い込んでいた私には
柔らかいお肉が衝撃だった。
大袈裟に聞こえるかもしれないが
肉が硬くない!事が嬉しかった。

なんだ、
私、肉食べられるんじゃん

それからは
焼肉にも行けるようになった。

一時期はその反動を埋めるかのように
肉、特に豚バラ肉を
毎日のように食べたりもした。

つい最近、
頭の中に父親の声が鳴り響いた
「あんたは肉が食べられんだよ」

ガーン、、、頭をぶん殴られた衝撃

私は幼かった頃
父のその言葉を鵜呑みにして
(そうか、私は肉が食べられないんだ)
と思い込んできただけだった。

その父の言葉が頭によぎった後
幼かった頃の親からの洗脳を解くには
一体どうしたらいいんだろう、、、
と疑問に思っていた。

そうしたら
さっきふっと頭によぎったのは、
『自分で選んで生きたらいい』だった。

いや、
今までも自分で選んできたつもり。

「最終的にそれは貴方が選択したんですよ」
「貴方が選択した結果ですよ」
なんて言われたらただただ耳が痛い。

確かにそりゃそうだけどさ、、、
言い訳したくもなる。

でもさ、
これ選んでおけば間違いないだろうとか
こっちが正解かな?とか
社会一般的にはこっちだよね?とか
そんな風に決めたり選んでたなって、
自分に聞いてあげる事は
してこなかったかもなって、思った。

最近は
何か行動を起こす前に
自分に質問するようにしている、

「もし何も気にしないんだったら
 本当はどうしたい?」って。

迷った時は特に聞くようにしている。

そうすると最初に選んだ事とは
違う選択肢が出てくる事がある。

なんだ私本当はそうしたかったんだ
って自分の正直な気持ちがわかると
安心したりもする。

『自分に聞いて自分で選んだんだ』

って、その考えをいつも頭の片隅に
置きながら選択していったら
自然と洗脳は解けていく。