妹が誕生してからというもの、
私は突然、
お姉ちゃんになりました。
…お、ね、え、ち、ゃ、ん、、、?
なんだそれ!?
母からは事あるごとに、
「お姉ちゃんなんだから〜」
「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」
「お姉ちゃんでしょ」
「お姉ちゃんが面倒みて」
と言われるようになりました。
2才児の私は困惑ですおーっ! あせる
母に甘えられなくなった上に
小さき存在の妹を守らねばならない、
なんという事でしょう!?
この、姉という立場が
どれほど負担だった事か!
生まれた順番はたまたま、
(…いや、世間では
これも含めて、
自分で選んできた事だ、
と言われてますが、
そんなこたぁ、
知ったこっちゃねぇです)
まだまだ甘えたくて仕方なかった私が、
姉という大役を任されて、
はじめはイヤイヤだったものの、
いつしかその世界に
没入していきました、
姉という役回りを引き受ける事に。

その後、
この姉という役はなかなか抜けず、
職場では無意識に
そんな立ち振る舞いをしていたのでしょう、
「お姉ちゃんでしょ?」
「妹さんいるでしょ?」
「ごきょうだいの長女さん?」
と質問されたりして。

そんなふうにして私は、
4人きょうだいの第一子長女、
お姉ちゃんになっていくのでした。


Ako_ya