いよいよ娘のオーロラ姫デビュー前日です。


衣装の直しも本人ともう一人の子の両方に対応するために、ボディスのムシも袖のゴムの位置も何度やり直したことか。


連日劇場に夜10時近くまでいて、翌朝は娘を高校に車で送るために6時台に起きる生活が続き、親子でヘロヘロです。


昨夜は娘にとって最後の舞台リハーサルでした。ローズアダージオの最初の王子達とのアチチュードの挨拶でグラついてヒヤリとしたものの、最後のプロムナードはバッチリ、2幕、3幕も大きなミスはなく、本人としては一応は安心したようです。


もちろん、躍る親としては、「△ちゃんのようにああ脚が上がってない、パッセ開いてない、回されてるとき首上下にグラグラさせてる」と色々気になります。


帰りの車の中で、「(2才上で技術的にもずっと優れている)〇〇ちゃんとキャストを分け合っている事はどう思ってるの?」と尋ねたところ、すぐに「別に。〇〇ちゃんの方が私より上手いとか考えてなくて、彼女と私は別の踊りをするダンサーなんだと思って踊ってるよ」との答が。


わ、大人!


正直、これからも踊り続けるなら、常に自分より評価が高く、上手なダンサーがいる環境に居続ける事になるわけで、自分の欠点を気にして劣等感に苛まれていてはメンタルをやられてしまう。


上手い下手より、自分は自分の踊りで最大限表現すればいい、と開き直る娘の強さ。


もうじき16才、知らない間に娘の舞台に直面する精神力は親より成熟していました。