【以下ニュースソース引用】

「子どもに厳しい親ほど謝れない」“親の失敗”こそ我が子に見せたほうがいい理由

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子どもに親の失敗を見せられる? 見せられない?

講談社with

 

子どもの前で完璧であろうとするあまり、いざ失敗するとその場しのぎのごまかしをしてしまっていませんか?

 

 子どもは親の”矛盾”をよく見抜きます。そしてそれは親への不満や不信感へとつながってしまうのです。

 

  “完璧な親”は子に悪影響!? 子どものやる気を削ぐ「親のNG行動」とは? 

 

では、親の失敗は子供に見せるべきなのでしょうか? 

 

そこで今回は、発達障害の不登校児を育てながら、YouTubeでも大人気の精神科医さわさんの、子どもの心の声がわかる本『子どもが本当に思っていること』から「お母さんだって完ぺきじゃないんだね!」という項目をご紹介します。

 

 親の失敗を目にしたとき、子どもが学ぶこととは?

子どもの心の声「お母さんだって完ぺきじゃないんだね!」

〈親の失敗は子どもに見せていい〉

 

 前に、私は不慣れな料理をしようとして大失敗をしたことがあります。

 

 キッチンは派手に汚すわ、できた料理はおいしくないわで、親子ともども大笑いだったのですが、次女がふと口に出した言葉が印象的でした。 

 

「ママって面白いよね。仕事はバリバリやるけど、料理は下手っぴなんだね。ママにもできないことがあるんだね」

 

 また、以前、私が感情的になってしまったことを謝ったときにも、次女に

 

「ママだって完ぺきじゃないもんね。でも謝ったからいいよ。ゆるす」

 

と言われたことがあります。

 

 親の完ぺきではないところ、足りないところも「面白い」という次女の言葉に、私は救われる思いがしました。

 

そう感じて笑ってくれることをうれしく感じたのです。

 

 そして、「ママの失敗をそんなふうに許してくれるあなたのやさしい心がママはすごく好きだし、誇りに思うよ。

 

ありがとう」

 

と伝えました。

 

 当然、親がまちがえることや失敗することもありますが、中にはそれを隠したり、とりつくろったり、ごまかそうとしたりする親御さんもいるのではないでしょうか。

 

私の知るかぎり、子どもに厳しい親御さんほどそうした傾向があります。

 

 自分の非を認められない親は、謝ってしまったら親としての立場がなくなる、親の威厳がなくなると思っているのかもしれません。

 

それは大きなまちがいです。

 

 子どもが小さいころは、自分の親のことを疑うことはあまりありませんが、思春期以降になればそうはいきません。

 

子どもは、親の言動に矛盾があれば、すぐに気づきます。

 

 とくに親が子どもに厳しくしている場合、子どもは親のまちがいに対して厳しくなりがちです。

 

 そして、親があからさまに自分の失敗や非を認めないままでいると、子どもは大きな不満や不信感を抱え込むことになるのです。

 

 私は、親の失敗は子どもに見せたほうがいいと思っています。

 

 親の失敗を見て、子どもが「親も失敗するのか。だったら、自分も少しくらい失敗したって大丈夫」と思えることで、生きることへの大きな安心感につながるからです。 

 

さらに、親が失敗から学ぶ姿や立ち直る姿を見せることも重要です。

 

 また、もしも親が子どもに対してまちがったことを言ったり、やったりしたら、それを素直に認めて謝ってください。

 

 そうした姿をとおして、子どもはお互いに許し合うことを学びます。

 

 相手がだれであれ、自分の非を認めて謝ることでお互いの関係がよりよくなることを経験できるでしょう。

 

 親は子どもにとって、「失敗から学ぶ」「人は完ぺきでなくてもいい」というお手本になることもできるのです。

 

 〈児童精神科医のつぶやき〉

 

『親だってたくさん失敗をしてきたということは、子どもの学びになり、生きる安心感にもなる』

〈著者プロフィール〉東精神科医さわ

児童精神科医。精神保健指定医、精神科専門医、公認心理師。1984年三重県生まれ。開業医の家庭に生まれ、薬剤師の母親の英才教育のもと、医学部を目指す。偏差値のピークは小学4年生。中高時代は南山中学校高校女子部で落ちこぼれ、1浪の末に医学部へ。藤田医科大学医学部を卒業後、精神科の勤務医として、アルコール依存症をはじめ多くの患者と向き合う。母としては、発達特性のある子どもの育児に苦労しながらも、シングルマザーとして2人の娘を育てている。長女が不登校となり、発達障害と診断されたことで「自分と同じような子どもの発達特性や不登校に悩む親御さんの支えになりたい」と勤務していた精神病院を辞め、名古屋市に「塩釜口こころクリニック」を開業。老若男女、さまざまな年代の患者さんが訪れる。クリニックを受診した患者さんのお母さんたちからは、「悩みが解決し、まず自分が安心すればいいんだと思いはじめてから、おだやかにすごせるようになった」「同じ母親である先生の言葉がとても心強く、日々のSNS発信にも救われている」と言われている。「先生に会うと安心する」「生きる勇気をもらえた」と診察室で涙を流す患者さんも。開業直後から予約が殺到し、現在も毎月約400人の親子の診察を行っている。これまで延べ3万人以上の診察に携わっている。2023年11月医療法人霜月之会理事長となる。

 

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