【以下ニュースソース引用】

「おかしい」と思ったら受診を!隠れたうつ病「笑顔うつ病」について解説

精神科医しょう  精神科医/メンタルドクター

 

 

 

こんにちは、精神科医しょうです。

 

うつ病は気分がひどく落ち込んだり、意欲が低下したりするなど、精神面の症状が強く表れる病気です。

 

そんな中、笑顔を作られるからうつ病ではないだろうと、うつ症状を抱えたまま無理されている「笑顔うつ病」と呼ばれる状態があります。これは正式病名ではありませんが、笑顔がありながらも無理してクタクタに暮らしている状態を表す理解しやすい言葉となっています。

 

笑顔うつ病は、うつ病とは気づかず、適切な治療をしないまま過ごしてしまうことも多いため、注意が必要です。

 

笑顔うつ病に表れる症状は?

 

周囲から見て異変を感じさせない状態であることから、笑顔うつ病は軽度から中等度のうつ病だとされていますが、心身共に苦しい状況には変わりありません。

 

また、どちらかというと精神面よりも身体面に不調が表れやすいと言われている笑顔うつ病ですが、うつ病と同じような症状が表れることがあります。

 

笑顔うつ病の主な症状についていくつかまとめてみました。

 

<精神症状>
 

・気分が落ち込む
 

・不安、焦り、イライラ
 

・集中できない
 

・悲観的になる
 

・無関心になる
 

<身体症状>
 

・不眠、仮眠
 

・頭痛、めまい
 

・肩こり、腰痛
 

・自律神経症状
 

・食欲不振

 

うつ病を患うと、自分で気づきやすい症状の一つとして、無気力感に苛まれるなどの精神症状が表れます。

 

身体症状の日内変動とともに、最近の興味の変化や感情の乏しさについても、目安としてみると良いかもしれません。

 

笑顔うつ病はとてもつらい病気だと理解する

うつ病については、実際に経験しないと実感することが難しい病です。

 

特に笑顔うつ病にかんしては、見た目は健常者と変わらないことも多く、いつも通り元気に過ごせていると周りからは思われてしまいがちです。

 

しかし、笑顔うつ病を患っている人の頭の中は、常に不安と恐怖が支配し、苦しさでいっぱいの状態です。

 

将来やお金、自分の身の回りのことなど、考えれば考えるほど絶望してしまいます。

 

絶望感を抱きながらも、周囲に迷惑がかかってはいけないと、いつも通り笑顔で過ごしてしまうため、周囲が異変に気付くことはほとんどありません。

 

また、自分自身もうつ病を患っているという認識はなく、だるい体を引きずりながらも仕事や家事をこなすため、限界を感じる頃にはうつ病がかなり進行した状態になっているということも少なくありません。

 

周囲から理解されず、自分でも病を否定しながら日常生活を送ることは非常に孤独であり、つらい状態だと言えます。

 

自律神経の乱れが笑顔うつ病に?

 

自律神経の乱れが改善せず、うつ病につながるといったことも決して少なくはないため、「最近、疲れが取れない」「よく眠れない」「肩こりがひどく頭痛が頻繁にくる」など、原因不明の不快な症状に悩まされている方は注意が必要でしょう。

 

「体がだるい」「しんどい」といった症状は、うつ病だけに限らず、体が何らかのSOSを発しているサインです。

 

規則正しい生活を送り、しっかり休養を取っているにもかかわらず、症状が改善しない場合は、病が隠れている可能性がありますので、早期に医療機関を受診するようにしましょう。

 

「おかしい」「へんだ」と思ったら、迷わず受診を

「しんどいながらも日常生活は送れ、対人関係も問題ない」

 

笑顔うつ病を患う人のほとんどが、こういった状況から医療機関を受診するほどではないと思いがちです。

 

しかし、ずっと疲れが取れないのは明らかな体の異変ですし、そのことによって、心身に負荷がかかり、さまざまなことに支障をきたしてしまいます。

 

「周囲からなまけていると言われたくない」「みんな頑張っているのだから」と、笑顔うつ病を患う人の多くは自分に厳しく病気を否定しがちですが、自分の状態にいち早く気づいてあげられるのは、自分しかいませんよね。

 

「どこか違う」「何かおかしい」と感じているのであれば、背景には何らかの強いストレスがあるはずです。

 

その強いストレスが原因となって、体に症状が表れ、心に負担がかかっているのかもしれません。

 

とはいえ、いきなり「精神科」と書かれた看板をくぐるのは勇気がいるという方は、まずは、表れている症状に合った専門の病院を受診し、異常が無いか調べてもらうことをオススメします。

 

体の「異常なし」と診断された場合は、担当の医師と大きな病院で検査をするか、心療内科や精神科を受診するか相談すると良いでしょう。

 

まとめ

 

今回は隠れたうつ病である「笑顔うつ病」について解説しました。

 

うつ病はつらい状況を少しでも早く改善するために、早期治療が大切です。

 

自分も周囲も気づきにくい笑顔うつ病は、発見が非常に難しい病ではありますが、今回お伝えしたことを参考に、症状に気づ

いた場合は早期に医療機関を受診してくださいね。

 

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

 

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精神科医しょう 

 

精神科医/メンタルドクター

 

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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