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「もう、どうにでもなれ!」と自暴自棄になる人への対処法・ベスト1

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ダイヤモンド・オンライン

Photo: Adobe Stock

 

 「もう、どうにでもなれ!」と自暴自棄になる人への対処法とは?

 

 そう語るのは、これまでネット上で若者を中心に1万人以上の悩みを解決してきた精神科医・いっちー氏だ。

 

「モヤモヤがなくなった」「イライラの対処法がわかった」など、感情のコントロール方法をまとめた『頭んなか「メンヘラなとき」があります。』では、どうすればめんどくさい自分を変えられるかを詳しく説明している。

 

この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、考え方次第でラクになれる方法を解説する。(構成/種岡 健)

 

 ● 「自分自身」を傷つけてしまう

 

  「自分を傷つけるような行為をやめられない」というときがありませんか?

 

  自傷というとリストカットをイメージするかもしれませんが、それだけではありません。

 

  ・極端に食事の量を減らしたり増やしたりする

 

 ・大事な仕事を自分から潰してしまう

 

 ・あえて自分を傷つけるような相手と交際してしまう

 

 ・仲のよかった友人や家族との人間関係を壊してしまう

 

  そういった行為は「自己破壊型」のメンヘラっぽさです。

 

広い意味での「自己破壊欲求」が強すぎる瞬間ですね。

 

  じつは、軽い自己破壊欲求は人間ならば誰しもが持っています。

 

  たとえば、時間のムダだとわかっているのにスマホゲームに課金することもあるでしょう。

 

  このように、自分にとって不利益にしかならないとわかっていることでもやめられない、その裏には軽い自己破壊欲求があるのです。

 

  ただ、自己破壊欲求は個人によって差があります。

 

  社会の規範を逸脱しない程度であれば認められるのですが、個人、あるいは他人に害が及ぶほどの影響を与えてしまったときには、修正が必要になります。

 

  そのときに、絶対に使ってはいけない言葉が、「もう二度としない」「もうしないと約束してください」などの突き放す言動です。

 

  自己破壊的な行動は、すぐにやめられたら苦労しません。

 

  「もうしないようにしよう」と、いくら強い意思で止めようとしても止められません。

 

  それを繰り返すせいで、「約束を守れないなんて、自分はなんてダメなんだろう」という自責感が生じてしまうのです。

 

 ● 「処方せん」はある?

 

  ここで必要なのは、感情的な自責ではなく、「なぜ自分は自傷行為をおこなってしまうのか?」という理性的な思考です。

 

  人間も生き物ですから、自分を傷つけたくないですし、死にたくもありません。

 

  それにもかかわらず、自己破壊を繰り返してしまうのは、「生物学的なメリット」があるからです。

 

  自己破壊とは、「自分リセットのスイッチ」です。

 

  お酒を飲んだり、ムダな時間やお金を使ってしまったり、軽い自己破壊は誰でもやってしまいます。

 

  そうやって、日々の疲れやしがらみからリフレッシュしているのです。

 

  スポーツをして汗をかくことと同じで、脳に非日常的な刺激を与え、同じように自分リセットのスイッチを押しているのです。

 

  だからこそ、そういう瞬間は、「自分をいたわってあげること」が必要になります。

 

  人間は強い刺激に慣れてしまうと、弱い刺激が気にならなくなってしまいます。

 

  ストレスが強すぎる生き方をしていると、脳に強い刺激がつねに与えられている状態が続くため、現実感や自分が自分であるという感覚が薄れてしまいます。

 

  そして、そのストレスから逃れるため、「リフレッシュのために自己破壊をする」という行きすぎた行為になってしまうのです。

 

  ここで必要なのは、仲間や友人と、ストレスを別のことで発散させるということです。

 

  自分をリセットするスイッチを食事以外で、1つ、また1つと、増やしていくのです。

 

  狭い視野になることなく、友達から聞いたストレス解消法を軽い気持ちで試してみることが大事です。

 

  そうやって、少しずつ自分を変えていきましょう。

 

 (本稿は、『 頭んなか「メンヘラなとき」があります。』 の著者・精神科医いっちー氏が特別に書き下ろしたものです。)

 

 精神科医いっちー 本名:一林大基(いちばやし・たいき)

 

 世界初のバーチャル精神科医として活動する精神科医 1987年生まれ。昭和大学附属烏山病院精神科救急病棟にて勤務、論文を多数執筆する。SNSで情報発信をおこないながら「質問箱」にて1万件を超える質問に答え、総フォロワー数は6万人を超える。「少し病んでいるけれど誰にも相談できない」という悩みをメインに、特にSNSをよく利用する多感な時期の10~20代の若者への情報発信と支援をおこなうことで、多くの反響を得ている。「AERA」への取材に協力やNHKの番組出演などもある。

 

精神科医いっちー

 

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