【以下ニュースソース引用】

まさかHSPは不安障害を発症しやすい?不安を緩和させる方法について

精神科医しょう    精神科医/メンタルドクター

 

 

 

こんにちは、精神科医しょうです。

 

HSPは脳の一部の働きが普通の人よりも活発であるため、危険を察知する能力が優れていると言われています。

 

しかし、平穏な時でも脳は活性化しているため、小さな音やかすかな匂い、色などの刺激であっても過剰に反応してしまう気質を備えています。

 

HSPはこのようなさまざまな刺激を感知しやすいため不安や恐怖を抱きやすく、ネガティブな感情を継続的に感じてしまいやすい傾向があり、結果、不安障害を発症しやすい傾向があります。

 

不安障害を発症すると、バスや電車の中で息苦しさに襲われたり、特定のものに対して過剰な恐怖心を抱いたり、思い込みが激しくなったり…など、心身を正常に保つことが難しくなります。

 

今回は、HSPは不安障害を発症しやすい傾向があることを念頭に置き、対策と予防について考えてみましょう!

 

不安障害とは?

 

不安障害とは、心配や不安を過度に感じ、日常生活に支障をきたしてしまう病です。

 

代表的なものとしては、パニック障害や強迫性障害、社会不安障害などがあります。

 

何に対して不安を感じているか、どの程度の不安を感じているのかによって、診断や治療法が変わります。

 

また、不安障害を放置していると、うつ病などの深刻な病につながる恐れがあるため、早期に適切な治療を受けることが大切です。

 

HSPは生活の中のどこで不安を感じやすい?

HSPは何事に対しても敏感で繊細な気質から、慢性的に不安を感じやすい傾向があります。

 

たとえ、楽しみにしていることでも「できるかな?」「大丈夫かな?」とあれこれと考えてしまい、期待よりも不安の方が勝ってしまう場合もあるようです。

 

日常生活においても、さまざまな不安が脳裏をよぎり、生きていくのが苦しいと感じてしまう人も多く見受けられます。

 

では、HSPが抱える代表的な不安についていくつかあげてみたいと思います。

 

・人間関係の不安

 

誰でも人間関係の悩みはつきものですが、HSPの多くは悩みを発散することなく抱え込んだり、耐えたりしてしまうこともあるため、生きづらさにつながってしまいます。

 

特に「人からどう見られているのか?」と常に意識してしまうことは、不安を増幅させる要因になります。

 

また、自分よりも他人の気持ちを優先してしまう人は、自ずと人に振り回されてしまう傾向があるため、ストレスを溜めやすく、病を発症する可能性が高まります。

 

・お金の不安

 

お金のことで不安を感じたことがないという人は、まずいないのではないかと思います。

 

「預貯金が少ない」「失業した」「ローンや教育費を支払うのが苦しい」「老後が心配」などなど…、考え出したら不安が膨れ上がって、眠れなくなってしまったという声も多く聞こえてきます。

 

・仕事や学校の不安

 

HSP気質を持つ人の多くが「業務をミスなくこなすことができるだろうか」「試験で良い点が採れるだろうか」と仕事や学校に行く前に不安を覚えているようです。

 

自分が思っているよりも、大した問題では無い場合も多く、挽回できるチャンスがあるにもかかわらず、深刻にとらえてしまう人も多くいます。

 

・健康への不安

 

「コロナに感染したらどうしよう」「体調が良くないのは、深刻な病を発症しているからかもしれない」とまだ診断されたわけではないのに、あれこれと考えてしまう人もいます。

 

気になる症状があるにもかかわらず、医療機関を受診することなく、一人で思い悩んでしまい、結果的に体調不良に陥ってしまうと言ったケースもあります。

 

・将来への不安

 

多くの人が抱える将来への不安ですが、悩みは人それぞれです。

 

先が見えないことに対して不安を抱く人もいれば、今後のキャリアや結婚、子育て、老後など、自分が思い描いていたものと、ギャップを感じ不安に襲われる…などということもあるようです。

 

不安な気持ちを緩和させるには?

不安は人に備わった本能である以上、取り除くことはできません。

 

しかし、抱いた不安感情を上手く利用し、緩和させ、ポジティブな感情へシフトしていくことは、可能ではないかと思います。

 

では、不安な気持ちや苦しさを切り替えるには、どのようにすれば良いのでしょうか?

 

いくつか紹介したいと思います。

 

・先々のことを考え過ぎない

 

不安を抱きやすい人は、先々のことを考え過ぎて、パニックになってしまうという傾向があります。

 

しかし、現時点で将来のことを思い悩んでも、ただ苦しいだけで何も変わりませんよね。

 

結局「時が解決してくれる」ことが多く、思いもよらなかった未来へと状況は変わっていくものです。

 

たとえ今がつらい状況だったとしても、自分ができることに没頭し、チャンスが来るのを待ちましょう。

 

・他人と比較しない

 

不安を抱く要因の一つに他人との比較があげられます。

 

学歴やキャリア、年収を他人と比べて自分の方が劣っているように感じてしまうと、急に自分が価値の無い人間に思えてしまう…など思い当たる人は、なぜ自分と他人を比べる必要があるのかを考えてみましょう。

 

そもそも、比較する意味を見出せないのではないかと思います。

 

まとめ

 

今回はHSPの多くが直面する代表的な悩みと、不安障害の発症を予防するための対処法について考えてみました。

 

現在、つらい状況にある人は、まず自分が何について不安を抱いているのか?を考えることから始めてみてはいかがでしょうか。

 

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記事に関する報告

精神科医しょう  

 

精神科医/メンタルドクター

 

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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