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【毎日書評】言いかえるだけで人間関係がスムーズになる「注意・フォロー」するときのひと言

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ライフハッカー・ジャパン

【毎日書評】言いかえるだけで人間関係がスムーズになる「注意・フォロー」するときのひと言

 

自分の発することばは、自分の考え・意見・思いそのもの。

 

しかし、使うべきことばを間違えてしまうと、誤解されてしまって関係にヒビが入ってしまうことも考えられます。

 

だから、会話はなかなか難しい。 

 

したがって、「どんなことばで表現するか」が重要な意味を持つわけですが、いちばんの解決策は語彙力やことば遣いではなく「好かれる言いかえ」。

 

セミナー講師、司会者、元ラジオパーソナリティとして活動する『なぜか好かれる人の言いかえ手帖』(つみきち 著、SBクリエイティブ)の著者は、そう主張しています。

 

 ちなみに、ことばを「プレゼント」に置き換えた場合、「語彙数=プレゼントの選択肢の多さ」「笑顔やマナー=ラッピングの綺麗さ」ということになるのだとか。

 

いくらプレゼントの選択肢を多く持っていて、ラッピングをきれいに整えたとしても、相手のことを考えずに選んだプレゼントでは喜んでもらえないはず。

 

もっとも大切なのは、「どんなプレゼントを選ぶか」だということです。

 

 相手に喜んでもらったり良い関係を築いたりするには、TPOに応じ渡す相手を想ってプレゼント選びをすることがとても重要なのです。

 

 これは会話における言葉選びも同様です。

 

 つまり、好かれる言いかえとは、「相手が喜ぶプレゼントを選ぶ」ということなのです。(「はじめに」より)

 

 著者が司会やパーソナリティの仕事を志そうと思ったのは、中学生のころの経験がきっかけだったそう。

 

自分の送ったメッセージを読んでくれたラジオのパーソナリティが暖かいことばをかけてくれたとき、「自分も素敵なことばを届けられる人になりたい」と感じたというのです。

 

 以後、自分がかけられてうれしかったことばをメモするようになり、10年以上も書きためてきたのだといいます。

 

本書は、それらを体系的にまとめたもの。

 

きょうは第4章「注意・フォローの言いかえ」のなかから、ビジネスの現場でも活用できそうないくつかのことばをピックアップしてみたいと思います。

 

責めたい気持ちはグッとこらえて

× そんなこともわからないの?

 

 〇 これ、ややこしいよね。 (72ページより)

 

 小馬鹿にしているように感じることばを使うと、たとえ軽い気持ちで口にしていただけだったとしても、人間関係にヒビが入ってしまう恐れはあるもの。

 

そんなときには、「私も知らなかったけど」と過去の自分をさらけ出して伝えると、親しみが増して効果的だといいます。

 

 また、「これ間違っていますよ」というような伝え方をしてしまうと、相手は責められていると感じたり、恥ずかしく感じる可能性もあります。

 

そのため、ストレートな伝え方は避けるべき。

 

 たとえば「ここの修正をお願いできますか」と“間違い”を“修正”に変えて伝えれば、やってほしい行動に目を向けさせることができるでしょう。

 

あるいは「落とし穴にハマっちゃったね」と、「落とし穴もたまにはあるよね」という角度からフォローするということも可能。

 

 また、「大変僭越ながら、疑問点を記入しております」というようにクッションことばを使えば、謙虚でていねいな言い回しになります。

 

間違いだと決めつけずに「疑問点」として伝えれば、余計な波風を立てずに済むわけです。(72ページより)

否定ではなく、具体的なアドバイスを

× 全然ダメ。

 

 〇 ここを直せば良くなりそう。 (74ページより)

 

 「全然ダメ」は強めの否定ことばなので避けるべき。印象として「ダメ」が残りやすいため、相手を傷つけてしまう可能性もあるわけです。

 

 同様に、「こんなこといいたくないんだけど…」と伝えてしまうと、「いいたくないことをいわせてしまったのか…怒られるかもしれない」と相手は身構えてしまうかも。

 

そんなときには「気になっているから、伝えておくね」というように、「気になる」という表現を用いながら、柔らかく伝えるのが効果的であるようです。 

 

実践してほしいやり方があったとしても、「こうやってよ!」と自分のルールを押しつけるようなことばはNG。

 

さまざまなやり方・方法・ペースがあるなかで、強制的な指示を与えてしまうと相手を圧迫させてしまうからです。

 

そこで、「こうすると効率がよくなるよ」というように、“よりよい方法”を教える伝え方をするのがいいと著者は述べています。(74ページより)

 

考えるように促す

× やり直して。

 

 〇 さらに良くするにはどうしたらいいと思う? (76ページより)

 

 やりなおしてほしいときも、「もっとよくなる可能性を秘めている」ことを伝えて指摘することが重要。当然のことながら、「それくらい自分で考えなよ」というように突き放した表現を用いるべきではありません。 

 

そんなときには、「ここで考えてみると成長できるから、ひとりで考えてみない?」というように、成長のために促していることを伝えるとよいようです。

 

 相手の考えや行動に違和感を抱いたとしても、「なんだかビミョーなんだよね」「それはない」などの“受け入れないことば”は避けるべきでしょう。いうまでもなく、相手を傷つけてしまう可能性があるからです。

 

 そんなときには、「欲をいえば、もうひと工夫できそう。考えてみて」など、「全体的にはOKだけど、よりよいものにするために『あと少し』であることを伝えれば、相手のモチベーションを下げずに済むといいます。(76ページより)

がんばりを強制しない

× やりなよ。

 

 〇 もったいないな~ (80ページより)

 

 人からいわれるとやる気を削いでしまうこともあるので、個人の意見として伝えることが大切。

 

「こうしたらどう?」と、押しつけがましくならないようにアドバイスのかたちで伝えるのも効果的だといいます。(80ページより)

 

 本書を通じて「好かれる言いかえ」を習得し、日常のなかで活用すれば、ちょっとした会話がいままで以上に弾むようになるかもしれません。

 

そうすれば、人間関係はより円滑になることでしょう。

 

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印南敦史

 

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