【以下ニュースソース引用】

「不安障害」を患ったら気をつけたいポイントとは?

精神科医しょう    精神科医/メンタルドクター

 

 

 

こんにちは、精神科医しょうです。

 

不安障害は「不安」を主症状とする神経症です。

 

特定の状況によらず、持続的な不安を漠然と抱えてしまう「全般性不安障害」やパニック発作を主症状とする「パニック障害」、特定の状況やモノを恐れる「恐怖症性不安障害」、強迫行為や強迫観念が主症状として表れる「強迫性障害」などいくつか種類があり、治療法も異なります。

 

発症要因は本人の気質や遺伝、環境、ストレスなどが複合的に合わさり、引き起こされるものと考えられています。

 

たんなる不安として、放置しているとうつ病などの大きな病を併発してしまう恐れもあるため、不安にさいなまれてしんどいと感じた場合は医療機関で相談する方が良いでしょう。

 

今回は不安障害を患った時に気をつけたいポイントと、受診の時に医師に伝えておきたいことをメインに紹介したいと思います。

 

不安障害を患ったら気をつけたいポイントは?

 

何らかの不安障害と診断を受けた場合、注意しなければならないことについては個人差があるため一概には言えませんが、以下にお伝えすることは守っていただきたいです。

 

・通院、薬の服用は医師の指示通りに行う

 

どんな病においても、きちんと通院を行い、服薬を正しく行うことは重要です。

 

特に治療を始めて間もない時期は、病状が不安定なことが多いので、医師から的確な指示を受けるためにこまめに受診することを求められるかもしれません。

 

また、薬の効き具合や副作用などから、種類や量を調整することが出てくるかもしれませんので、通院時期と薬の服用については必ず医師に従うようにしてくださいね。

 

・大切な決断は保留する

 

不安感情が強いとネガティブな方向に思考が偏り、冷静な判断ができなくなります。

 

今の仕事を辞めた方がいいのではないかと思ってしまったり、パートナーへの不安から別れた方がいいのではないかなどと思ったりしてしまい、決断を早まってしまうこともあります。

 

ですが、このような気分になるのは病気の影響によるものなので、大切な決断は病気が良くなるまで保留するようにしましょう。

 

受診の時に医師に伝えておきたいことは?

 

パニック障害による不安発作が起こった時は、すぐに医療機関を受診しないといけないという意識が高まりますが、漠然とした不安にさいなまれている時は、受診のタイミングが分からず症状を悪化させてしまうことがあります。

 

そこで受診の目安についてお伝えしておきたいと思います。

 

あくまで目安ですが、2週間以上、不安が頭から離れない状態が続いている場合は近日中に医療機関を受診する方が賢明です。

 

不安を抱えると、不眠やイライラ、食用不振といった何らかの症状が出ている可能性があります。

 

最近の自分の言動を振り返ってみるのも、異常に気づくためのポイントです。

 

では、実際に医療機関を受診する時に、医師に伝えておきたいことについていくつかあげてみたいと思います。

 

いつごろからどのような症状が出始めたのか?

身体面での不調、行動面の変化、精神面での不調について把握できる限り書き出してみましょう。

 

その上で生活面での変化や、生活をしている中で困っていることを医師に伝えましょう。

 

思い当たる原因やストレスイベントがあったか?

大きな失敗やプライベートでの環境の変化など、何か身の回りで大きなストレスとなるイベントがあれば、医師に伝えるようにしましょう。

 

現在の生活状況はどうか?

現在の1日の生活状況・睡眠・食欲の状態など具体的に伝えるようにしましょう。

 

もし、直近で健康診断やストレスチェックテストを受けたなどした場合は結果を持参すると良いでしょう。

 

現在の不安や心配について

現在困っていること、不安に思っていること、相談しておきたいことなどは恥ずかしがらずに、きちんと伝えるようにしましょう。

 

仕事や家庭での気がかりなことなど、一見すると医療とは関係のない情報も、診察の際には重要な情報となります。

 

現在、治療している病気について

身体的な症状で服薬をしている場合は、必ず医師に伝えるようにしましょう。

 

現在の治療状況や薬の飲み合わせで、今後の治療内容や薬を検討する必要も出てくることになります。

 

「生活の質」を高める

不安障害を発症する明確な原因は、はっきりとは解明されていませんがストレスを発散することで、生活の質を高める工夫が必要です。

 

生活の質とは、経済的、身体的な面だけではなく精神的な面を含めその人にとっての生活の豊かさを重視する考え方です。

 

人よりも不安感情が強いと感じる人は、意識的にリラックスできることを心がけたり、自分がポジティブになれる言動をしたりしてみることで、不安が和らぐことがあります。

 

生活の質を少しでも高めることができれば、不安でいっぱいの思考や感情をそらすことができ、症状の改善にもつながっていくかと思います。

 

まとめ

 

今回は不安障害について気をつけたいポイントと、受診の際に医師に伝えておきたいことを中心にお伝えをしました。

 

不安でしんどいと感じる場合は、ためらわず医療機関を受診し早期に治療するようにしましょう。

 

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記事に関する報告

精神科医しょう  

 

精神科医/メンタルドクター

 

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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