【以下ニュースソース引用】
誤解していませんか?「自己肯定感」 正体と高める秘訣、教えます(感性リサーチ代表取締役 黒川伊保子)
配信
昨今、「自己肯定感」という言葉をよく聞くようになった。
自己肯定感は、人に認められることで高まるものだと思っている人は多い。
仕事の成果や才能で認められ、あるいは容姿を褒められ周囲から大切にされたら、さぞかし自己肯定感も高まるだろうと。
それが案外そうでもないのである。
自分の脳に対する信頼
脳を機能分析していくと、客観性評価に関わるところには自己肯定感は見当たらない。
他者に認められたり、褒められたりすると、確かに脳には快楽性のホルモンが誘発されるが、それは一時的なもの。
他人の評価が下がれば、容易に自分を肯定できなくなる。
自己肯定感とは、他人の評価とは無関係に、自らの脳に湧き出てくるもの。
脳がスムーズに動いているときに自覚する感覚である。
脳の神経信号が起こるべきときに起きて、減速せず、減衰しない。
そうすると、もくろみ通りに脳が動く。好奇心にあふれ、集中力があり、意欲がなえない。
そんな日々を重ねているうちに、脳が自覚するのが自己肯定感である。
つまり、自己肯定感とは「自分の脳に対する信頼」なのだ。
朝ご飯と適度な運動
こうした一日を過ごすためには、早起きと朝ご飯、そして「体を動かすこと」が不可欠だ。
朝日が網膜に当たると、セロトニンというホルモンの分泌が加速する。
セロトニンは、脳神経信号を活性化して起こりやすくし、そのスピードを保ってくれるホルモンだ。
この分泌を助けるには、起床から1時間半以内にたんぱく質を含む朝ご飯を食べることと、適度な運動(家事や通勤を含む)が必須なのである。
自己肯定感は、好奇心や集中力を高め、どこまでも突き進むことができる明るい気持ちを作り出してくれる。
子どもや社員にそれを望むのであれば、生活習慣の指導から始めるべきだ。
ねぎらいと感謝から
それともう一つ。
脳はその出力に見合った評価が得られない日々が続くと、自分の存在をうまく認識できなくなる。
存在価値どころか、存在していることも分からなくなるのだ。
自己肯定感は当然、地に落ちる。
例えば家事は、延々と続くマルチタスクで、使われる脳神経信号の数は圧倒的だ。
数学の難問に挑戦しているときよりもずっと多い。
にもかかわらず、その成果はすぐになくなってしまう「消え物」。
タスクの多くは誰にも評価してもらえない。
家事の成果は、家族の笑顔、ねぎらいや感謝でしか測れない。
それがなかったら、自己肯定感が上がるわけがない。
職場の現場スタッフやプレーヤーを支える事務仕事にも、同じことが言える。
家事をしてくれている人や裏方で支えてくれているスタッフに声を掛けるときは、ねぎらいと感謝の言葉から始めよう。
相手の発言は、共感で受け止めよう。
それは、組織の自己肯定感を高めることにつながる。
自己肯定感が低い職場は、発想力に乏しく、士気が低く、離職率も高い。
自己肯定感が低い家庭は…。
想像したくないでしょう?
【関連記事】