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有能なのに「昇進できない」…能力主義社会の犠牲者「働かないおじさん」が持つ本当の「価値」

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 老後2000万円問題が叫ばれて久しい。

 

しかし、生活水準を落としたくないのであれば「2000万円でも足りない」。

 

政府の経済的支援を当てにすることもできない。

 

現代日本ではサラリーマンであっても資産を形成することが求められている。そんな人は会社を買おう。

 

もしあなたが一般的なサラリーマンならば、既に会社を経営するノウハウを自然と身に着けているのだ。 

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 本連載では、平凡なサラリーマンが会社を購入し成功した例を紹介しながら、具体的に「どうやって資本家として成功するのか」を『いますぐサラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』(三戸政和著)から一部抜粋して紹介する。

 

  『いますぐサラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』連載第11回 

 

 『「“普通の”サラリーマン」こそが中小企業を成長させる...20代の元サラリーマンが実現した「思いもよらない」成功とは』より続く

挑戦する若者たち

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 私の「サラ3サロン」には、老若男女いろいろな人がやってきますが、実際に会社を買う人は、意外にも20代や30代前半の人が多いです。

 

  前作は、主に管理職経験のある中高年のサラリーマンに向けて書きました。

 

「ある程度の規模の企業で管理職経験がある人ならば、数十人程度の会社の経営はできる。

 

だから会社を買いなさい」と言いました。

 

20~30代の人に向けて会社を買いなさいというメッセージは送っていません。

 

  にもかかわらず、実際に会社を買う人に若い人が多いのは、彼らには背負うものが少ないことと同時に、「自分はできる」という自信があるからです。

 

  万能感とまでは言いませんが、多少知識や経験が乏しくても、足りないところは学んで補えばいい、やればできる、と思っています。

 

むしろ、無用な知識や経験、プライドがないからこそ挑戦できるのかもしれません。

ベテランのもつ「チカラ」

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 そういう人の背中を私は押しますし、バックアップします。

 

結果、多くのサロンメンバーが若くして会社を買い、オーナー社長として経営しています。

 

  でも、実際のところ、彼らに比べて30代後半以上の人は圧倒的に有利です。

 

  営業、戦略作り、チームマネジメント、採用、予算作り、PDCAを回すこと、数字の管理、成果を出すこと、外部との折衝、社内での調整、そうした企業経営において大切な多くのことを、すでに経験しているからです。

 

  しかも、大手であれば、たいていジョブローテーションによって複数の経験を積んでいます。

 

これは大きな武器です。

 

  それなのに、経験不足の若者よりも、自分に自信がないのはなぜなのでしょうか。

 

  もしかすると、途中からキャリアアップが止まってしまったからかもしれません。

 

しかし、ポジションが上がらないのはあなたのせいではありません。

 

ポジションを用意できない会社が悪いのです。

 

「働かないおじさん」「妖精さん」を生み出しているのは企業です。

 

「キャリアプラトー」の憂鬱

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 最近、聞かれるようになった「キャリアプラトー」という言葉をご存じでしょうか。

 

  プラトーという言葉は「停滞期」を意味します。

 

つまり、キャリアプラトーは、キャリアの停滞期を指します。

 

  万年主任、万年係長、よくて課長止まり、などという言葉もありますが、そうした職位が長く続いている人のことを指します。

 

キャリアプラトーが長引くと、個人にとっても企業にとってもダメージがあります。

 

  プラトーとはもともと地学で、「高原または台地」を表す言葉で、悪いイメージのある言葉ではありませんが、心理学では、「学習や作業の進歩が一時的に停滞する状態。

 

練習曲線の横ばいとして現れる。心的飽和や疲労などが原因で起こる。

 

高原現象。高原状態」(デジタル大辞泉)を指し、ネガティブな状態を示す言葉です。

 

  会社内でこれ以上の昇格、昇給が望めず、本人が行き詰まりを感じて、モチベーションの低下を起こしてしまっているような状態です。

 

キャリアプラトー状態の人が、会社組織内で増加していることが問題になっています。

なぜ自信を無くしてしまうのか

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 ひと昔前、年功序列であった時代は、ある程度の規模の企業であれば、主任や係長までほぼ横並びで昇格し、そこから多少の差はあれども、30代後半から40代半ばに多くの人が課長(中間管理職)となっていました。

 

部下を持ち、一つの課(チーム)を率いるチームリーダーという役割です。

 

  そこから先、会社に認められた人は部長、事業部長、役員へと出世コースを歩み、そうでない人は課長が最終的な役職となるというのが一般的でした。

 

  課長まで行けば、もちろん出世コースから外れてしまったことに少々落胆する人はいるにせよ、ある程度の責任と立場、収入が得られるため、そのまま定年退職まで勤めあげることに、そこまで大きなストレスを感じる人は少なかったかと思います。

 

  しかし年功序列、終身雇用がなくなり、横並びの昇進昇格の仕組みが見直されました。

 

課長職が多すぎることが問題となっている企業もありましたので、課長のポストは必要最小限に絞られるようになり、実力主義の人事が進んでいきました。

 

  その結果、課長まで昇格できず、30歳前後に主任や係長に昇格したしたところでキャリアが止まってしまう人が増えているのです。

 

  また、係長の役職があるのに、部下を持つこともなく、実質的には入社時から変わらない現場の仕事を延々としているという人も少なくありません。

 

給料もベースアップ分くらいしか上がらず、昇格した後輩社員の部下になるといったこともあります。

 

  そのような状態で40代に差しかかってくると、「もうここから先、昇格することはないだろう」というあきらめや、長年同じ業務に対するマンネリ感などから、次第にモチベーションが下がり、キャリアプラトーに陥ってしまう人が、増えているというのです。

 

  『「無能なベテラン」…そのレッテルは本人のスキルに全く関係がなかった…!

 

  いま企業が陥っている「ヤバすぎるサイクル」』に続く

 

三戸 政和(日本創生投資代表)

 

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