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他人を見下す、人によって態度を変える…じつは知らない「職場を腐らせる人」を変えられない理由

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現代ビジネス

〔PHOTO〕iStock

 

 相手を見下す、責任をなすりつける、足を引っ張る、人によって態度を変える、自己保身しか頭にない……どの職場にも必ずいるかれらはいったい何を考えているのか。

 

発売たちまち3刷が決まった話題書『職場を腐らせる人たち』では、ベストセラー著者が豊富な臨床例から明かす。 

 

【写真】「本人は自覚がない」職場をダメにする人の「ヤバい実態」 

 

 〈これまで7000人以上を診察してきたが、最も多い悩みは職場の人間関係に関するもので、だいたい職場を腐らせる人がらみだ。

 

  具体例を挙げると、根性論を持ち込んだり、過大なノルマを押しつけたりする上司、あるいは何にでもケチをつける人や他人のせいにする人、不和の種をまく人や陰で足を引っ張る人などである。

 

  こういう人はどこにでもいる。

 

そのせいで周囲に重苦しい雰囲気と沈滞ムードが漂い、不和やもめごとが絶えなくなる。結果的に、みな疲弊していき、心身に不調をきたす方も増える。

 

  なかには、仕事を続けることが困難になるほど深刻な状態に追い込まれる方もいて、まず内科や婦人科などの身体疾患を対象にしている診療科を受診する。

 

ところが、検査の結果とくに異常が見つからない場合が多く、「ストレスではないか」と言われて、われわれ精神科医に紹介される。

 

じっくり話を聞くと、職場を腐らせる人の言動に悩まされていることが少なくない。

 

  また、私は企業や金融機関などで定期的にメンタルヘルスの相談に乗っているのだが、そこでも職場を腐らせる人に関する苦情をしばしば聞かされる。

 

もっとも、当の本人は自分自身の言動が周囲に及ぼす影響について自覚していない場合がほとんどで、面談の際も「悩んでいることはありません」「何も問題はありません」といった答えが返ってくることが多い。

 

これでは、みな頭を抱えるはずだと妙に納得する。

 

  長年にわたる臨床経験から痛感するのは、職場を腐らせる人が一人でもいると、その影響が職場全体に広がることである。

 

腐ったミカンが箱に一つでも入っていると、他のミカンも腐っていくのと同じ現象だ。〉

 

(『職場を腐らせる人たち』より) 

 

 『職場を腐らせる人たち』では、職場を腐らせる人の具体例を紹介し、その精神構造と思考回路を分析している。

 

さらには、職場を腐らせる人を変えるのが非常に難しい理由や対処法についても解説している。

 

  なぜ職場を腐らせる人は変わらないのか、と聞かれてどのように答えるだろうか。

 

  『職場を腐らせる人たち』では、たいてい自己保身がからんでいる、根底に喪失不安が潜んでいる、合理的思考ではなく感情に突き動かされている、自分が悪いとは思わない、という4つを紹介している。

 

  例えば、自己保身についてはこのように分析している。

 

  〈自己保身願望の根底に喪失不安が潜んでいると、自己正当化に拍車がかかるので、さらに厄介だ。

 

ほとんどの場合、「失うのではないか」「失ったらどうしよう」という不安の対象になるのは、本人が管理職であろうがパートタイマーであろうが、現在の地位や収入である。

 

それが本人にとって大切であるほど、喪失不安が強まり、「自分にとって大切なものを失ったら困るから、それを守るためには何をやってもいい」という自己正当化の心理が働く。

 

これが怖い。

 

  その怖さは、過去の歴史を振り返れば一目瞭然だ。

 

いかに多くの戦争が、領土や住民、資源や財産など、かけがえのない大切なものを守るためには、やむを得ないという口実で引き起こされてきたことか。

 

開戦に際して、大衆の喪失不安をかき立てるプロパガンダが盛んに行われた例は枚挙にいとまがない。

 

喪失不安が強くなるほど、たとえ攻撃であっても正当化しやすいので、戦争を始めたい為政者からすれば思う壺だろう。

 

  しかも、否が応でも喪失不安をかき立てられるのが現在の日本社会だ。

 

特別な技術も資格もコネもない40代以上の人が一度職を失うと、同等の収入と待遇が保証される職を見つけるのは難しい。

 

だからこそ、「わが身を守るためには仕方がない」と自己正当化して、他人を蹴落とすために陰で足を引っ張ることも、自分自身の落ち度が問われるのを避けるために責任を転嫁することも平気でやるのではないか。〉

 

(『職場を腐らせる人たち』より) 

 

 きっと「あるある!」「いるいる!」と思う人が多いのではないだろうか。

 

  新年度が始まったタイミングで、新入社員も管理職も「職場を腐らせる人たち」については深く知っておいて損はない。

 

  つづく「どの会社にもいる「他人を見下し、自己保身に走る」職場を腐らせる人たちの正体」では、「最も多い悩みは職場の人間関係に関するもので、だいたい職場を腐らせる人がらみ」「職場を腐らせる人が一人でもいると、腐ったミカンと同様に職場全体に腐敗が広がっていく」という著者が問題をシャープに語る。

 

現代新書編集部

 

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