【以下ニュースソース引用】
自律神経失調症になりやすい人の『共通点』とは!?ストレスや精神的な負荷が…
精神科医しょう 精神科医/メンタルドクター
こんにちは、精神科医しょうです。
「寝ても身体の疲れが取れない」「何となく不調が続いている」「身体の痛みやほてり、倦怠感がある」などというような症状に悩まされていませんか?
そのような症状が長期的に続いている場合は、『自律神経失調症』を引き起こしている可能性があります。
自律神経失調症は、交感神経と副交感神経のバランスが崩れることによって引き起こされますが、女性に多く見られることをご存知でしょうか。
この記事では、自律神経失調症の症状や原因、女性に多いと言われている理由、発症しやすい人の共通点などについて説明します。
自律神経とは
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/drshrinksho/article/01723179/image-1712314849802.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
自律神経とは呼吸や消化、発汗、体温などの自動的な体内機能を調整する神経です。
自律神経は、交感神経と副交感神経という二つの神経で成り立っています。
交感神経は活動するときに働く神経で、臓器や器官などの働きを高める役割を持っています。
血圧上昇や心拍数の増加、消化の抑制などは、交感神経が優位になることで引き起こされます。
それに対して副交感神経は、リラックスや休息を司る神経で、寝ているときやリラックス状態のときに優位になります。
わたしたち人間の身体は、交感神経と副交感神経がバランスよく交互に働き体内の機能が正常に活動することによって、心身ともに良好なコンディションを保つことができます。
自律神経失調症の主な症状
自律神経失調症は、身体に現れる症状と心に現れる症状があります。
症状の頻度や重さは個人差があり、一つの症状しか現れない人もいれば、複数の症状を同時に発症する人もいます。
自律神経失調症の主な症状は、下記の通りです。
身体症状
・頭の中がすっきりしない、頭痛
・目の痛みや疲れ、乾いている感じがする
・めまい、立ちくらみ
・耳鳴り、耳閉感
・動悸がする、脈が速い
・胸が詰まるような感覚がある、胸の痛み
・息苦しい、呼吸しにくい
・腹痛、お腹の張り、下痢や便秘
・肩こり、関節痛
・ほてり、発汗、倦怠感
精神症状
・気分の落ち込み、抑うつ症状
・不安、緊張、焦り
・イライラしたり涙もろくなるなど情緒が安定しない
・集中力の低下
・不眠、寝つきが悪い、寝ても疲れが取れない
自律神経失調症の原因
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/drshrinksho/article/01723179/image-1712314870370.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
自律神経失調症は、自律神経のバランスが崩れることによって引き起こされる症状の総称です。
自律神経はわたしたち人間の体内機能を調整する役割を持っていますが、自律神経が乱れることによってその機能のバランスが崩れ、さまざまな身体症状や精神症状を引き起こします。
自律神経失調症の主な原因は下記の通りです。
ストレスや精神的な負荷が多い
仕事や人間関係による社会的ストレス、大きな環境の変化による外的ストレスなど、過剰なストレスが慢性的に続き蓄積されると、自律神経のバランスが崩れる恐れがあります。
人は心理的ストレスを受けると緊張したり動悸が激しくなったりするなど、身体に変化が現れます。
強いストレスを受け続けることによって、交感神経が過剰に優位になり副交感神経との切り替えがうまくいかず、自律神経が崩れやすくなるのです。
ストレスにはさまざまな種類があり、職場での人間関係、仕事や学業のプレッシャー、長時間労働、パワハラ、転勤や転職、長期間の介護などが主な原因になることが多いです。
ほかにも昇進や結婚、出産など一見すると祝福するようなことでも、本人にとっては大きなストレスになり得ることもあります。
また、もともとストレスに弱い体質の人も、自律神経失調症になる可能性が高いと言われています。
緊張するとお腹を壊したり、些細なことにも神経質に反応してしまうなどストレス耐性が低い人は注意が必要です。
そのほか、性格的な問題も自律神経失調症の発症に関係していると言われています。
生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れによって、自律神経失調症を発症する場合もあります。
夜更かしや昼夜逆転の生活、睡眠時間や起床時間が不規則、食事を摂らないことがある、運動不足など、生活リズムが乱れている人は注意した方が良いでしょう。
特に、食生活の偏りには注意が必要です。
糖分や塩分、アルコール、カフェインの過剰摂取、寝る前の食事は胃腸に負担がかかり、交感神経が優位になるため自律神経が乱れやすくなります。
また、夜更かしや昼夜逆転の生活を続けていると、副交感神経への切り替えがうまくいかず、寝ても疲れが取れなくなったり体調を崩しやすくなるなど自律神経のバランスを崩してしまう可能性があります。
ほかにも、運動不足も自律神経の乱れを招く恐れがあります。
適度な運動は自律神経の働きを調整したり、ストレスを解消させる効果があり、自律神経失調症を予防する効果があります。
運動不足になるとこれらの予防効果が期待できないため、自律神経失調症を引き起こしやすくなると言えます。
慢性的な疾患を持っている
慢性的な病気やアレルギー、けがなどの疾患を持っている人は、自律神経失調症を引き起こしやすいと言われています。
疾患により身体的・精神的負担がかかり、過剰なストレスによって交感神経が優位になりすぎてしまうため、自律神経が乱れてしまうのです。
また、パーキンソン病などの脳や神経系疾患、自己免疫性自律神経ニューロパチー、糖尿病などの全身疾患でも自律神経の乱れに繋がる場合があります。
自律神経失調症は女性に多い?
女性の場合は、更年期や月経周期など女性ホルモンの変動によって自律神経の働きが崩れることがあります。
脳の視床下部は脳下垂体や卵巣へと指令を伝え、女性ホルモンを分泌する働きを司っています。
この脳の視床下部は自律神経の機能をコントロールする働きも兼ねているため、女性ホルモンと自律神経はお互いに影響を受けやすく、どちらかのバランスが崩れるともう一方のバランスも崩れやすくなります。
そのため、更年期や閉経で女性ホルモンが減少すると視床下部にも影響し、自律神経も乱れてしまうのです。
更年期障害と自律神経失調症は症状がとてもよく似ており、顔のほてりやのぼせ、発汗、動悸、イライラや不眠といった症状が現れるため、混同されることがあります。
自律神経失調症を発症しやすい人の共通点
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/drshrinksho/article/01723179/image-1712314897268.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
ストレスの影響を受けやすい性格
ストレス耐性がもともと低い体質の人や、ストレスの影響を受けやすい性格の人は自律神経失調症を発症する可能性があります。
感情の処理がうまくできない、環境が変わると眠ることができない、緊張や不安でお腹を壊しやすい、嫌なことにノーと言えないなど、その人の性格や育ってきた環境によってストレス耐性が低い場合があります。
几帳面や神経質、心配性、内向的な性格の人もストレスを受けやすいため注意が必要です。
そのような性格の場合、他の人よりも自律神経を崩す可能性が高いと言えるでしょう。
ストレスの多い環境に身を置いている
自分の能力に合っていない業務についていたり、管理職や部長など責任が多い仕事をしているなど、プレッシャーやストレスの多い環境に身を置いている場合、自律神経を崩してしまう可能性が高いでしょう。
ほかにも通勤時に満員電車に乗る時間が多かったり、混雑した場所に出かけることが多い人も要注意です。
また、長時間座りっぱなしのデスクワークも眼精疲労や腰痛を引き起こすほか、ミスの増加やストレス蓄積にも繋がり、自律神経の乱れを生じてしまう可能性があるでしょう。
不規則な生活習慣を送っているシフト制の仕事や夜勤の多い仕事をしていると、どうしても生活リズムが不規則になりがちです。
昼夜逆転の生活になってしまい、朝に就寝して夜に起きるような生活が続くと身体にも不調が現れる可能性が高くなります。
また、夜勤明けで空腹状態になっているときに重たい食べ物や脂っこいものを食べてしまうと、自律神経やホルモンバランスが崩れる原因にもなります。
自律神経失調症の改善方法
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/drshrinksho/article/01723179/image-1712314916570.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
生活習慣を少しずつ改善する
生活習慣を改善することは、自律神経失調症の予防や緩和にも繋がります。
しかし、すぐに生活習慣を改善するのは難しいという人も多いでしょう。
そのような場合は、できるところから少しずつ改善していくのがおすすめです。
起床時は日光を浴びながら身体を伸ばしたり、食事は野菜やタンパク質、ビタミンや食物繊維が豊富なものを一食でもいいので取り入れてみるなど、一日一つ身体に良いことを実践してみましょう。
デスクワークが多い人は適度に休憩する
デスクワークが多い人は、腰痛や肩こり、眼精疲労などさまざまな症状を抱えやすい傾向があります。
長時間座りっぱなしだと、少しずつ姿勢も崩れていき、血流が悪くなるだけではなく身体や骨に負担がかかってしまいます。
姿勢は自律神経の乱れにも関係しているため、意識して正しい姿勢を身につけるようにしましょう。
また、一時間に一回は座席から立って休憩することが大切です。
仕事が立て込んでいて休憩できない場合も、座りながら腕を伸ばしたり姿勢を少し変えるなど工夫するようにしましょう。
まとめ
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/drshrinksho/article/01723179/image-1712314931686.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
今回は、自律神経失調症になりやすい人の共通点や改善方法について紹介しました。
更年期や生理周期などによって女性ホルモンのバランスが崩れ、自律神経失調症を引き起こす可能性があるため、特に女性は気をつけた方が良いでしょう。
自律神経失調症は生活習慣を整えたり、ストレス解消法などを取り入れることで予防することができます。
しかし、自律神経失調症による症状が長く続いている場合は、他の病気を発症している可能性があるため、無理をせずに病院を受診するようにしてくださいね。
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
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精神科医/メンタルドクター
HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。
instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪
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