【以下ニュースソース引用】

知らないと損をする適応障害の回復への「不安要素」とは!?

精神科医しょう    精神科医/メンタルドクター

 

 

こんにちは、精神科医しょうです。

 

適応障害は一度症状が良くなっても完全回復していなく、うつ病などと同じように再発する場合があります。

 

回復したと思ったのに再び状態が悪くなってしまうのは、自分の思考の状態が曖昧なままで改善してしまったからかもしれません。

 

今回は適応障害の完全回復に有効な方法として、思考の認知と自己管理能力の重要な働きを解説していきましょう!

 

環境に適応できないことで心身に不調が起こる可能性は誰にもあるので、兆候がない人でも予防策として覚えておくのがおすすめです。

 

適応障害の回復における不安要素について

 

適応障害は病院を利用しなくても自分で回復することがあり、発症している人でも病気の自覚がないまま過ごし自然と良くなっていることもあります。

 

自力で治りやすい点は完全回復が半端になる原因にもなっていて、根本的な病気の要因を自覚できていないために再発しやすいとも言えます。

 

心の病では比較的治りやすい

適応障害は環境の問題で起こるものなので心の病では比較的治りやすく、多少なりとも問題について改善や変化が見られると心の負担が軽減し不調も感じなくなります。

 

新しい環境に身を置いたときは周りに馴染めないために、緊張や不安を感じて憂鬱になることがあるでしょう。

 

最初は居心地の悪かった環境も次第に慣れていけば、特に強いストレスを感じなくなっていくものです。

 

環境に溶け込めないためになる心の病なので、環境への不快感が減っていくと心も快方に向かっていきます。

 

ストレスで再発する場合もある

病気から回復できても環境に由来するストレスを感じると、それが引き金になり適応障害が再発する場合も少なくありません。

 

発症しているのに無自覚なままいつの間にか改善した人は、環境の何が原因でストレスを感じ病気になったか分かっていないので再びかかる可能性は高いです。

 

「これが私の負担になっている原因だったのか」と本人が知らなければ、根本的な問題への対処ができずストレスを避けることは難しいでしょう。

 

完全回復に効果的なのは自分の状態を知る

 

適応障害から完全回復するにはあなたが自分の状態を正しく知り、環境のどのような要素に適応しにくいのか分かることが効果的です。

 

自分でうまく対処しにくい問題の傾向が認識できると、あなたにかかる負担を和らげる方法など考えることができます。

 

治りが半端になりやすい原因

再発する理由は一度目の発症で治りが半端で終わったためであり、最後までしっかり治さなければ繰り返してしまいます。

 

思考パターン的に周囲の環境で苦手に感じる要素と、精神的に負担を感じる環境の原因は何であったのかを意識しないと問題の根元をしっかり解決できません。

 

苦痛と感じるものを明確にできなければ完全回復に導けないので、自分の精神的な部分を知り何で苦痛が感じやすいかしっかり探ってください。

 

自分の状態を知るための順序

環境に適応しにくい要素は人間関係や雰囲気など個人により異なりますが、何の要素に馴染みにくさを感じるかは思考的な部分の影響が強いです。

 

自分の思考的な状態を知るための順序として、

 

性格について分析する:考え方や行動の傾向など箇条書きにして、ネットの性格診断など参照しタイプをつかむ


物事の捉え方を調べる:ある物事に対して自分はどんな目線で捉えて判断するのか、具体的な例を探し考察の様子を詳しく見る

以上のようなアプローチをしてみましょう。

 

あなたの性格や物事についての見方を把握することで、環境の中で苦手と感じる要素が見えやすくなります。

 

自分の心を管理するために役立つ方法

 

完全回復に有効な方法としてもう一つおすすめなのが、精神的な自己管理能力を高めることです。

 

あなたが自分の精神のコントロールが可能になると、心に負担を感じそうになれば思考を動かしマイナスの感情を持つことを回避するなどできます。

 

怒りや不満を感じたときの場合

怒りや不満が心の中で湧きそうになったときは、人や場所から離れる・言葉を極力出さない心がけが感情を抑えてくれるでしょう。

 

不快感を感じる相手や場所から距離を取ることで、感情に受けた刺激も和らいでいき落ち着きを取り戻せます。

 

その場から離れることができない状況にあれば、言葉に出さないように口数を抑えることで感情の波が次第に静まっていきます。

 

悲しみや不安を感じたときの場合

悲しみや不安で気持ちが落ち込みそうになったときは、呼吸して整える・体を動かしてみると気分の切り替えになり思考が負の感情に向きにくくなります。

 

呼吸や体を動かすと思考が動作に集中するようになるので、精神の方向が動作に傾き悲しみや不安の感情に目がいかなくなるでしょう。

 

呼吸や運動は血流の促進やリラックス効果も得られるため、心の安定が促進される働きも期待できておすすめです。

 

大切なのは客観的な視線を持つ

精神的な自己管理能力身につけるには自分を第三者が見るように、客観的な視線を持つことが大切です。

 

あなた本人の意識と切り離した冷静な意識を作り上げ、他人の視線から自分の心を判断できるようになりましょう。

 

客観的な視線で判断できるようになることで、自分に甘い見方をせずに適切な対処をしていけます。

 

他人に相談して意見をきくのもおすすめ

あなたが環境に対応できずに適応障害になっているのはなぜか、他人に相談して意見をきくのも完全回復のためにおすすめです。

 

自分で思考の傾向を認知して感情のコントロールができるようになっても、どこかに自分の思い込みが含まれている場合もあるのです。

 

思い込みによって病気の原因が何であるのか正しく気づけないことがあるので、信頼できる人に相談してみると別の視点で原因を見抜いてもらえるメリットがあります。

 

心の悩みを誰かに打ち明けるのは勇気がいりますが、家族・友人・パートナー、または病院を受診し医師に話をきいてもらってみてください。

 

まとめ

 

適応障害を完全回復させ再発を防止するには、あなたの思考をしっかり認識して精神を管理することが必要です。

 

性格・思考の捉え方で自分が精神的に負担を感じやすい環境の要素が分かれば、ストレスをなるべく感じないようにする工夫などできるので環境にうまく適応していけるでしょう。

 

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

 

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あなたが「自分軸で気楽に生きられるようになる」ことを応援しています♪

 

記事に関する報告

精神科医しょう  

 

精神科医/メンタルドクター

 

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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