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お金があっても、社会的に成功しても、「老後に後悔する人」の残念な共通点
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お金があっても、社会的に成功しても、「老後に後悔する人」の共通点とは? 42歳でパーキンソン病に侵された精神科医のエッセイが、韓国で売れに売れている。
『もし私が人生をやり直せたら』という本だ。
「自分をもっと褒めてあげようと思った」「人生に疲れ、温かいアドバイスが欲しいときに読みたい」「限られた時間を、もっと大切にしたい」と共感・絶賛の声が相次ぎ、35万部以上売れているという。
そんなベストセラーエッセイの邦訳が、ついに刊行される。男女問わず、多くの人から共感・絶賛を集める本書の内容とは、いったいどのようなものなのか?
本書の日本語版から抜粋する形で、「人生の限りある時間」の過ごし方について書かれた項目を紹介していく。
● お金があっても、社会的に成功しても、「老後に後悔する人」の共通点とは?
私が担当した患者さんで、ずっと不眠に悩まされているという70代の男性がいました。
「生きる楽しみが見出せない」といつも浮かない顔をしていましたが、すでにご子息は独立して家庭を築き、彼には誰もがうらやむような財産もありました。
診察のたびに、資産管理がどうのだとか自分のビルがどうのと自慢混じりの愚痴をこぼしたりするものの、はた目には何の問題もないように見えました。
それでも男性は自分の人生に満足できないでいるのです。
● 「生き甲斐に満ちた生活」を送るチャンスはあるのに…
ある日などは、急に若々しい顔立ちになって病院に現れました。
整形手術を受けたと言い、顔にあったしわは消え、たるんでいたまぶたはくっきりとした二重に。
まるで40代かと見まがうほどの外見を手に入れてもなお、男性は、「眠れない、生きていても楽しくない」とこぼすのです。 私は彼の診察をするたびに残念に思っていました。
この男性は幸せになる要素も、生き甲斐に満ちた生活を送るチャンスも十二分にあるのに、いつまでたっても満ち足りることができずにいるのですから。
さて、この男性はどうすればよかったのでしょうか?
● 「人生が楽しくない人」の残念な共通点
自分の生き方に満足しながら過ごせるなら、年を取ることはそれほど恐ろしいことではありません。
自分が集中すべき相手や仕事があるとか、たとえそれがない人でも広い心でどっしり構えていれば問題ないのです。
そもそも、老いに向かう行進は、この世に生を受けた瞬間から始まっています。
それでも少しでも愉快に年を取るために必要なことがあります。
「自己超越の能力」です。平たく言えば、「他者に関心を持つことと、世の中に目を向けること」。
つまり自己超越の能力とは、他の人の喜びも自分事のように喜べる力であり、また、何事にも関心を持てる力、次世代の未来に投資できる力であり、「生きる楽しみを見出せない人」に欠けている視点でもあります。
こうした自己超越の能力があれば、襲いくる虚無感を克服し、生きる意味につなぐことができます。
自己超越の能力の土台には、自分がこの世から消えてなくなっても、先祖や親、師やメンターたちから受け継いできたもの(それが知的・霊的・物質的ないずれであっても)は、次の世代を通じてつながり、世界はそうやって存続していくのだという信念があるからです。
● 人生に正解はない。だからこそ
老い方に正解はありません。
ある人は静かな老年期となり、またある人はバイタリティあふれる活動的な老年期を送るかもしれません。
いずれにせよ、自分が満足できるように過ごすのが最善の生き方です。
(本原稿は『私が人生をやり直せたら』から一部抜粋、追加加筆したものです)
キム・ヘナム/岡崎暢子
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