【以下ニュースソース引用】

ドジャース・水原一平通訳も陥った? 「ギャンブル依存」は精神・脳にかかわる「病気」

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読売新聞(ヨミドクター)

 

 21日、米大リーグドジャース・大谷翔平選手の通訳、水原一平氏(39)が、突然、球団から解雇されたニュースが駆け巡りました。

 

米国内では、違法ギャンブル業者による賭け事をするために、大谷選手から金品を盗んだと報道されています。

 

  【図表】ギャンブル依存症をセルフチェック 受診のタイミングは?

日本国内では総人口の3.6%

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 現時点ではっきりしたことはわかりませんが、水原氏が自らを「ギャンブル依存」であると認めたことを伝える報道もあります。

 

  ギャンブル依存は「病気」であることが世界の常識となっています。

 

米国精神医学会における精神疾患の診断分類、つまりガイドライン的存在である「DSM-5」では「ギャンブル障害」として治療対象に挙げており、また、世界保健機関(WHO)の国際疾病分類でも「病的賭博」として、疾患に認められています。

 

  この病気は、日本国内でも大きな問題になっています。

 

少し古いデータになりますが、厚生労働省の2017年の調査結果では、国内でギャンブル依存が疑われる状態となった人は約320万人(生涯を通じて)、20歳から74歳の総人口の3.6%にもなると発表されました。

報酬期待で「ドーパミン」

 人がギャンブルに引き寄せられていく最大の原因は、脳内の神経伝達物質「ドーパミン」にあるとされています。

 

ドーパミンは別名「快楽物質」とも呼ばれ、「気持ちいい」「幸福を感じる」「意欲的になる」などの状態にかかわるホルモンで、ギャンブルによって活動性が高まることがわかっています。 

 

 精神科医の蒲生裕司さんは、「ギャンブルに勝ったときにドーパミンが活発になるわけではなく、『今日は勝てるのではないか』『儲かるかもしれない』と、『報酬』への期待を抱いているときのほうが活発になる」と説明しています。

 

賭けに勝てば「もっと儲かるかも……」、負けた場合には「今度は取り返す」と「次の報酬」を期待するドーパミンが出て、人間を依存という渦に巻き込んでしまうのです。 

 

 脳外科の分野でも、ギャンブルに依存した人の脳内で、どのような異常が起こっているか画像的に判断する研究が進んでいます。ギャンブル依存は精神科、脳外科の分野における病気であることがはっきりしています。

 

  日本国内では、今回の水原氏が関係したとされるスポーツ賭博はあまり一般的ではありませんが、パチンコ・パチスロに加え、競馬や競輪といった公営ギャンブルの存在が身近です。

 

近年では、さらに身近な「オンラインカジノ」などが、今後の「ギャンブル依存」を増やす可能性があり、深刻な問題になりつつあります。

 

(読売新聞メディア局 染谷一)

 

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