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60代こそ見た目は気にしたい! 医師・和田秀樹先生が教える「若く見せるコツ」

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60代こそ見た目は気にしたい! 医師・和田秀樹先生が教える「若く見せるコツ」

 

文/鈴木拓也 50代になると同窓会の機会が増えてくる。

 

 昔の仲間に再会してつくづく感じるのは、同じ年でも見た目にずいぶんと個人差があることだ。

 

まだ40代にしか見えない人もいれば、もう好々爺(こうこうや)というイメージな人もいる。

 

いわゆる「見た目年齢」の違いには、遺伝的な要素もあるだろうが、それ以外の要素がずっと大きいのだろう。

たんぱく質の不足は老化を早める

見た目年齢が高い――つまり実年齢よりも老けて見える人には、いくつかの理由がある。

 

そう指摘するのは、医師の和田秀樹さん。著書『60代からの見た目の壁』(エクスナレッジ)のなかで和田さんは、理由の1つとして食生活の問題を挙げている。

 

 <そんな「見た目年齢」が老け込んだ患者さんと話すとき、私がいつも思うのが、栄養のバランスが悪い、とりわけたんぱく質が足りていないということです。(本書13pより)>

 

 健康ブームの昨今、「高齢者は粗食がよい」というフレーズをよく見かける。

 

「粗食」とはここでは、ご飯、みそ汁、野菜の煮物といった、さっぱりした和食の献立を指す。

 

一見ヘルシーに思えても、これだけでは「たんぱく質が圧倒的に不足」しているという。

 

 たんぱく質は、身体を構成する皮膚や筋肉などの重要な材料となる。

 

そのため、これが不足すると、シワができたり、やせ細ったりしてしまう。

 

さらに、免疫力も低下して、がんにかかりやすくなったり、脳神経伝達物質のセロトニンが正常に分泌されなくなって、うつ状態に陥るなど、多くのトラブルの原因にもなるそうだ。

 

 では、どのぐらいのたんぱく質が必要なのだろうか。

 

 目安は、1日につき体重1kgあたり1gのたんぱく質。

 

体重が60kgであれば60gのたんぱく質が必要で、消化吸収力が落ちる高齢者は、もっと必要になるという説もある。

 

 たんぱく質の含有量が少ない粗食では、これだけの量を毎日摂るのは難しい。

 

そこで和田さんがすすめるのは「肉」。

 

100gあたり約20gのたんぱく質が含まれているので、かなり効率的に必要量をまかなえるからだ。

 

 「好きなものを好きなように食べる」を信条とする和田さんも、「肉をいっぱい食べて」いるそうだ。

 

様々な職務をこなしながら、旺盛な著作活動を両立させているのも、十分なたんぱく質を摂っているからだとうなずける。

 

スーツや着物も見た目を若返らせる

見た目年齢を若返らせるものとして、和田さんは服装にも言及する。

 

 フォーマルなスーツや着物は、シニアになっても若く見せる力があるという。

 

 <スーツを着ていると、まわりから「お爺さん」と呼ばれる年齢でも、いわゆるお爺さんには見えません。

 

 年をとればとるほど、外に出るときは、ちゃんとしたかっこうをしているほうが若く見える。

 

そういう法則があるような気がします。(本書46pより)>

 

 とはいえ、スーツならなんでもいいわけではなく、それなりの価格帯のものがすすめられている。

 

あくまでも、会社員の仕事着でなく、若く見せる「おしゃれ」のためだからだ。

 

 63歳の和田さんは、取材などで先方に出向くとき、20年前に買ったブランド物のスーツを着ることがあるという。

 

数十万円したものだが、それだけに仕立てがよく、今着ても古くは見えない。

 

長く着られることを考えれば、高い買い物ではないと、和田さんは述べている。

 

 さらに、海外に行ったときは着物をよく羽織るそうだ。

 

まだ着慣れていないとのことで、「ぜんぜん似合っていません」と打ち明けるが、外国人の目ではわからないので、いい意味で注目されるという。

大勢の前で話すときはリハーサルを

もう一つ、意外性のある見た目年齢対策として和田さんが挙げるのは「知性」。

 

 これは若く見せるというよりも、見た目を「引き立てる」要素だと和田さんは説く。

 

そして、シニアの知性は、学歴や肩書といったものではなく、長い人生で培ってきた知識・経験を知的に話せるかどうかだとも。

 

 逆に「最悪」なのが自慢話を繰り返すこと。

 

知識があっても、周囲の人を遠ざけるだけだと手厳しい。

 

 また、「人が知らないことを教えてあげる」というスタンスも注意したい。

 

スマホでなんでも調べられる今の時代、「聞いている人がワクワクするようなストーリー」を考えることが重要だ。

 

 そして、スピーチなど大勢の前で話すのは、知性が問われる機会となる。

 

ここで、単に原稿の読み間違いや話し方のまずさのせいで、本番に失敗するのは惜しい。

 

これについて、和田さんはリハーサルをすすめている。

 

 <みなさんは結婚式でスピーチをするとき、練習しているでしょうか。

 

スピーチをして注目されるのですから、こういうときこそ見た目が大事です。

 

とくに60代以降の世代であれば、時間もたくさんあるのですから、自分をかっこよく見せるために練習をするべきだと思います。(本書134pより)>

 

 仮にそのスピーチが不首尾に終わったとしても、次がある。

 

和田さんは、「場数を踏む」ことの大切さも強調する。

 

結婚式の出席はそうそうなくとも、居酒屋は話す経験を積むのにもってこいの場。

 

笑いをとることを意識しながら、気の合う飲み仲間を相手に、知的な会話を楽しんでみることをすすめる。

 

 * * *

 

 「いい年」になってくると、外見にこだわることに消極的になりがちだ。

 

それに対し、和田さんは、「どうせあと数十年しか生きられないのですから、おしゃれをして、お化粧をして、人生をいっぱい楽しまなければ損」だと喝を入れる。

 

「同年代の中では老けているほうかも……」と、気になる方に読んでほしい1冊だ。

 

 【今日の健康に良い1冊】

 

 『60代からの見た目の壁』和田秀樹著 定価1430円 エクスナレッジ 文/鈴木拓也 老舗翻訳会社役員を退任後、フリーライターとなる。趣味は神社仏閣・秘境めぐりで、撮った写真をInstagramに掲載している。

 

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