【以下ニュースソース引用】

あの時からずっと変わらず 永瀬正敏が撮った韓国(252)

ARTS & CULTURE

 

永瀬正敏

永瀬正敏

 俳優・写真家

1966年生まれ、宮崎県出身。1983年、映画「ションベン・ライダー」でデビュー。「息子」(91 …

 

 

国際的俳優で、写真家としても活躍する永瀬正敏さんが、世界各地でカメラに収めた写真の数々を、エピソードとともに紹介する連載です。

 

つづる思いに光る感性は、二つの顔を持ったアーティストならでは。

 

今回も韓国での一枚。

 

ずっと変わらないこととは?

 

あの時からずっと変わらず 永瀬正敏が撮った韓国(252)
©Masatoshi Nagase

 

韓国に初めてお邪魔したのは、


ソウル・オリンピックが開催される数年前だった。

 

僕はすでに役者は始めていたが、当時はまだ学生でもあった。

 

ソウル・オリンピックの開催へ向けて


街、いや国全体が活気を帯びていた気がする。

 

メインスタジアム周辺だっただろうか?


軍人さんが小脇にライフル(?)を抱え警備につかれていて、


あちらこちらで街の整備がなされていたように記憶している。

 

僕はといえば、メインストリートから少し離れた路地にある、


庶民的なスーパー(デパート?)を見つけ、


『鉄腕アトム』の韓国語バージョンのカセットテープ(若い方々分かります?)


を視聴してほくそ笑んだり。


世界的な作品を数々送り出している、


日本にもアミューズメントパークがある、


あの大企業の韓国版の絵本を目にして喜んだり。


韓国の音楽シーンを彩るアーティストたちの、


アルバムなんかを手に取ったりして楽しんでいた。

 

今思えばあの当時から、やはり華やかなメインストリートより、


少し寂れた路地の方が僕は好きだったんだろう。


いや、落ち着くのか。

 

こちらの写真も韓国プチョンのある雑居ビルを切り取ったもの。


決してプチョンを代表するような建物ではないが、


そういうものに、なぜかいつも色香を感じてしまう。


あの時からずっと変わらず。

 

https://www.asahi.com/and/article/20240209/424476552/?ref=and_mail_t_240309&utm_source=newsletter240309&utm_medium=email&spMailingID=8422846&spUserID=MTkwOTE1OTg0MjcwS0&spJobID=2160082412&spReportId=MjE2MDA4MjQxMgS2