【以下ニュースソース引用】

HSPは適応障害になりやすい?悲観的になる3つの特徴について

精神科医しょう    精神科医/メンタルドクター

 

 

 

こんにちは、精神科医しょうです。

 

HSP気質を持つ方は、ストレス発散が苦手な傾向がありメンタル不調に気をつけなくてはいけません。

 

特に日常生活でのストレスが原因で発症する「適応障害」は決して、珍しい病ではなく、どの年齢においても発症するリスクがあるため、注意が必要です。

 

適応障害は進学や独立、結婚などの人生において大きな変化を経験した時に最も発症しやすいとされており、患っていたとしても表面上は落ち着いていて、変わらないように見えることもあるため、本人も気づくことなく病が進行してしまうことがあります。

 

適応障害と診断された方は、5年後にはうつ病などに診断名が変更されてしまうこともあるため、早期の発見と治療が重要になります。

 

そこで、本日はHSP気質を持つ方の視点で、適応障害の発症リスクについて解説したいと思います。

 

HSPさんはなぜ、適応障害になりやすい?

 

HSPさんに限らず、「自分は繊細だ」「ネガティブなことに目が向きやすい」「神経質で几帳面な方だ」といった気質を持つ方は、ストレスをため込みやすいです。

 

そのような方は日頃から、メンタル不調にならないための習慣や思考の転換を意識して過ごすことが必要だと言えます。

 

では、HSPさんの場合は、どういった点から適応障害になりやすい傾向が見受けられるのでしょうか?

 

HSPさんに共通する気質から考えてみたいと思います。

 

・変化に影響を受けやすい

 

生活に変化があると混乱し、慣れるのに時間がかかるというHSPさんも多いかと思います。

 

また大抵の場合、状況変化があると複数の物事が同時に重なり、心身に負担がかかり疲弊してしまうこともあります。

 

そんな時、HSPさんは普段以上に繊細になり、不安や恐怖を抱きやすくなっているのではないでしょうか。

 

変化を受けた時は、いつも以上に休息することやストレス解消を心がけるようにしましょう。

 

・深く考え込む

 

HSPさんは普通の人よりも、深く考え込むクセがあります。

 

特に人の感情や場の空気に関して、深く洞察したり、先々まで思いを巡らせたりすることも多く、気疲れしやすい傾向があります。

 

職場や学校でずっとこのような状況下にいると、環境に対してストレスを感じていしまい、適応障害を発症するリスクが高まります。

 

・細かいことを気にし過ぎる

 

他人からの何気ない一言や、いつもとは微妙に違った素振りなど、気にし出したらキリがありませんよね。

 

しかし、HSPさんの中には意識していないハズなのに、気がついてしまい「もしかして、自分のせいで不機嫌なのかも?」と考え込んでしまう方が多くいます。

 

相手の言動をいつもビクビクしながら、生活しているとストレスがたまるだけではなく、自分らしくいられなくなります。

 

新しい環境や職場なのであれば、やむを得ない場合もありますが、ある程度、慣れた環境下であれば、そんなに気を遣う必要はないかもしれません。

 

悲観的になる3つの特徴とは?

 

物事が上手くいかない時に、私たちは悲観的になることがあります。

 

特に適応障害を始め、精神疾患を患うと物事を否定的にとらえてしまうことが多くなります。

 

ストレスがたまって、抑うつ症状が表れると、何事に対してもやる気が出ず、不安感に苛まれます。

 

では、そのような状況になった時には、何に対して悲観的になることが多いのでしょうか?

 

「何をやっても上手くいかない…」と感じてしまうと、ネガティブな感情は次の3つに向けられます。

 

・自分に対して悲観的

 

「自分はもうダメだ」「何もできない人間だ」などと考え、自分自身を否定するような言動を取るようになります。

 

ストレスの矛先が自分に向けられた状態だと言えます。

 

・周囲に対して悲観的

 

自分の周りで起きることに対して悲観的な受け止め方をします。

 

「自分みたいな人間と付き合いたいと思う人なんて、きっといないだろう」と考え、周囲との関係を断ったり、人を恨んだりするようになります。

 

・将来に対して悲観的

 

物事が上手く進まない時は、将来に対して悲観的に考えるようになります。

 

「この状況が一生続くのでは?」「自分の人生は絶望的だ」などと極端な思考になり、ふさぎ込んでしまうことも…。

 

そう考え続けていると、「これからもそうなるに違いない!」と考えるようになり、自分で自分の命を絶つことまで考えるようになることさえあるため、注意が必要です。

 

そのような時には、一歩立ち止まって問題を見つめ直し、違った視点で物事を俯瞰できれば、解決策が見えてくるかもしれません。

 

一人でするのは、なかなか難しいかもしれませんので、カウンセリングや医療機関を受診するなどして、心身のストレスを軽くしていくようにしましょう。

 

まとめ

 

今回はHSPさんの気質から適応障害になるリスクについて解説してみました。

 

人生が上手くいかない時に向けられる矛先は「自分」「周囲」「将来」ということも、理解が深まったのではないでしょうか。

 

ネガティブな思考をしていると感じた時点で、まずは自分のストレスに気づき、問題をはっきりさせることが大切だと言えるでしょう。

 

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精神科医しょう  

 

精神科医/メンタルドクター

 

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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