【以下ニュースソース引用】
救急車がベースの広々ぜいたく空間 キャンパーアシスト「ヤアズ」
![](https://www.asahicom.jp/and/data/wp-content/uploads/2024/02/0afe8233482f3f94de911ae19c840dbd.jpg)
![渡部竜生](https://www.asahicom.jp/and/data/wp-content/uploads/2019/02/MG_7251.jpg)
キャンピングカージャーナリスト
会社員からフリーライターに転身後、キャンピングカーに出会ってこの道へ。専門誌への執筆のほか、セミ …
街中で見かける救急車。一見、通常のハイルーフバンに見えますが、実は救急車専用の特注モデルです。
車内で救急隊員が活動しやすいよう、天井の高さがハイルーフバンよりさらに高い仕様なのです。
天井高が高い×室内空間が広い=キャンピングカーとしても快適な空間、ということ。
バンコンビルダー各社は、ラインアップの中でも特に高級モデルに、こうしたスーパーハイルーフ車をベース車として採用しています。
今回ご紹介するキャンパーアシスト(奈良県大和郡山市)もそのひとつ。
フラッグシップモデルとして、トヨタ・ハイエースのスーパーハイルーフ(救急車モデル)をベースとした「リチ」を販売しています。
そのフラッグシップモデルに、姉妹モデルが誕生。
今年も幕張で開催されたジャパンキャンピングカーショー2024でデビューした、日産・キャラバンの救急車モデルを採用した「ヤアズ」です。
救急車用車両の概要とは?
日産・キャラバンの救急車モデルを通常のバンと同じ言い方で紹介するなら、スーパーロング・ワイドボディ・スーパーハイルーフ、となります。
具体的なサイズは全長5230㎜×全幅1880㎜×全高2600㎜。
ハイエースの救急車と比較すると、全長で150㎜短くて全高は同じ。
最小回転半径を比較すると、ハイエースが6.3m(4WD)、6.1m(2WD)あるのに対し、キャラバンは4WD、2WDいずれも6.0m。
キャラバンの方が取り回しがしやすい、ということです。
エンジンは2500ccガソリンエンジンのみでディーゼルは用意されていません(ハイエースも2700ccガソリンエンジンのみ)。
駆動方式は2WDと4WDがあります。
![救急車がベースの広々ぜいたく空間 キャンパーアシスト「ヤアズ」](https://www.asahicom.jp/and/data/wp-content/uploads/2024/02/09689960102c6397c70097bb9da40a26.jpg)
細かいことまでいうならば、ハイエースの救急車は屋根に回転灯をとりつけるためのへこみがあります。
当然、キャンピングカーに回転灯は不要ですから、そのへこみをカバーするパーツが必要で、見た目が少々武骨なことになってしまいます。
その点、キャラバンにはへこみがないので、よりスマートな外観になっています。
さあ、そんな救急車仕様の車両に、どんな内装が施されているでしょうか。
ゆったりできる常設の2段ベッド
レイアウトを見ていきましょう。
キャラバン救急車モデルのスライドドアは左側のみ。
開くとすぐ左側に50Lの冷蔵庫、その奥がL字型のダイネットになっています。
冷蔵庫は内からも外からもアクセスしやすい設計なので、オプションのオーニング(ひさし)を展開してアウトドアリビングにすれば、ドアそばに冷蔵庫があるのはうれしいですよね。
![救急車がベースの広々ぜいたく空間 キャンパーアシスト「ヤアズ」](https://www.asahicom.jp/and/data/wp-content/uploads/2024/02/d4b83721f59e233ba97d8359fa39ca8f.jpg)
ダイネットの後方にはキッチンがあります。ステンレスシンク(給排水各19L)に2口ガスコンロが標準で、電子レンジはオプションです。
キッチン上部には天吊(つ)り収納がそなえつけてあります。
![救急車がベースの広々ぜいたく空間 キャンパーアシスト「ヤアズ」](https://www.asahicom.jp/and/data/wp-content/uploads/2024/02/1bf8542b342e8f6872ee6f9ac1937c73.jpg)
キッチンの反対側(助手席側)には常設の2段ベッドがあります。
上下段ともに長さは190cm以上あるので、よほどの長身でなければ十分な大きさでしょう。
「ダブルベッドのほうがゆったりしていいのに」と思われるかもしれませんが、日ごろから慣れていないと、相手の寝相に悩まされたり、寝具の取り合いになったり。
“寝ついてからのトラブル”に発展しがちなので「ゆったり2人旅を楽しむには、2段ベッドのほうが平和ですよ」と、30年以上のベテランユーザーでもあるキャンパーアシストの青木孝正社長は言います。
![救急車がベースの広々ぜいたく空間 キャンパーアシスト「ヤアズ」](https://www.asahicom.jp/and/data/wp-content/uploads/2024/02/2fafe4dbb2f95f09050271986582fb46.jpg)
![救急車がベースの広々ぜいたく空間 キャンパーアシスト「ヤアズ」](https://www.asahicom.jp/and/data/wp-content/uploads/2024/02/b82db145872a8fb7b51c7a9268b35e6c.jpg)
下段ベッドの下は大型収納庫になっており、上段ベッドの脇にも小物入れがあるなど、収納もばっちり。
居室の最後部にはマルチルームがあり、オプションでラップ式トイレを設置することもできます。
カスタマイズできる楽しさも
スライドドア以外の居室部ガラスは全てFRPパネルで埋められて、そのかわり両サイドにはアクリルの二重窓が設けられています。
熱が放出されやすいガラス窓をカバーし、断熱性に優れて軽いアクリル二重窓に切り替えてあるのです。
サブバッテリーは3.8kwリチウムイオンバッテリーを搭載。
家庭用エアコンも標準装備です。
こうした標準装備だけで十分に快適ですが、スキーや冬キャンプなど、寒冷地に出掛けることが多い人ならFFヒーターを、電化製品を潤沢に使いたいならサブバッテリーの大容量化(5.5kw、7.6kw)もオプションで可能。
さらに発電機も搭載できるので、独立性の高い(インフラを外に求めなくても数日はもつ)、防災まで視野に入れたキャンピングカーに仕立てることもできます。
そのほかにも、窓が増設できるなど、使い方や好みに合わせたオプションも。経験豊富な青木社長ならではの発想で、遊び方や使い方をコンサルしてもらいながら作って行く楽しみも味わえます。
キャブコン並みの室内空間に快適性能。バンコンならではの取り回しのよさ。
もしかしたら、日本で使うキャンピングカーとしてもっともぜいたくな二人旅仕様、といえるかもしれません。
フォトギャラリー(クリックすると、写真を次々とご覧いただけます)
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