【以下ニュースソース引用】

モデルチェンジで魅力アップ! キャラバンベースのバンコン「レクビィ イゾラ」

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ベースは日産・キャラバンの標準幅×スーパーロング×ハイルーフ。サイズは全長5080㎜×全幅1695㎜×全高2400㎜だ=画像提供:レクビィ
渡部竜生

渡部竜生

 キャンピングカージャーナリスト

会社員からフリーライターに転身後、キャンピングカーに出会ってこの道へ。専門誌への執筆のほか、セミ …

 

現在の国産バンコンのベース車といえば、トヨタ・ハイエースか日産・キャラバンの2択ですが、キャンピングカーへの採用例は圧倒的にハイエースに軍配が上がります。

 

ただ、ハイエースには標準幅×スーパーロング×ハイルーフという組み合わせは存在しません(ハイエースのスーパーロングはワイドボディのみでナロータイプがありません)。

 

・「それなりの室内空間は欲しい」→ 長さ方向にも天井高にもゆとりがある


・「取り回しのしやすい車がいい」「駐車場の幅に制約がある」→ ナロー幅が条件に合う

 

このような条件でキャンピングカーを探す人にとって、キャラバンの標準幅×スーパーロング×ハイルーフはうってつけなのです。

 

このような規格のキャンピングカーは少数派にはなってしまいますが、出している会社は数社あります。

 

今回ご紹介するレクビィのイゾラもそのひとつ。デビュー以来、根強いファンを獲得してきました。

 

今回はこの春のモデルチェンジについてのリポートですが、イゾラそのものの特徴についてもご説明しましょう。

防水シャワールームを装備

数少ないキャラバンベースの中でも、イゾラが特に個性的である理由は、その装備にあります。

 

モデルチェンジで魅力アップ! キャラバンベースのバンコン「レクビィ イゾラ」
イゾラ最大の特徴である、車体後部の防水シャワールーム。スーパーロングだからこそ、このスペースが生まれる=画像提供:レクビィ

 

国産バンコンでは、シャワーはおろか、トイレすら搭載しないモデルも珍しくありません。

 

SA・PAや道の駅など、社会的インフラが比較的整っている日本では、休憩でトイレを拝借できる場所にはさほど困りません。

 

輸入キャンピングカーはシャワーブースのあるモデルもめずらしくありませんが、温泉大国日本には素敵な温泉地が全国にあり、銭湯という文化もあるので、これまた自前で持ち歩く必要はありません。

 

しかし、イゾラにはシャワーブースがあるのです。

 

レイアウトで説明すると、シャワーブースは最後部。

 

居室側とは中折れドアで区切られており、FRP製の防水ブースになっています。

 

小さめのシンクと給排水タンクもついていて、蛇口がシャワーノズルになっており、引っ張り出せば全身浴もできます。

 

モデルチェンジで魅力アップ! キャラバンベースのバンコン「レクビィ イゾラ」
防水シャワールーム内のシンク。給排水タンクは各19Lでオプションで温水機構もつけることができる=画像提供:レクビィ

 

標準装備では水のみですが、オプションで温水の機構(エンジンの排熱で水を温める。エンジンを停めてから数時間以内なら温水が使える)もつけられます(※1日以上停泊している場合は、さすがにぬるま湯になります)。

 

このようなシャワーブースにどんなニーズがあるかといえば、

 

・サーフィンや釣り、アウトドア遊びなどで、車内に入る前に汚れを落としたい人


・水に濡れて冷えた体を温めるのにも便利


・子どもが小さくて、気軽に体の汚れを落としたい


・濡れた遊び道具を防水ブースに載せて運ぶこともできる


・ポータブルトイレを置いてトイレルームとして使うこともできる

 

などが考えられます。

モデルチェンジでレイアウト変更 水回りが車両後部へ

新モデルの左側面のスライドドアをあけると、まず運転席助手席の直後がカウンターになっています。

 

旧モデルでは開口部近くにシンクがついていて、ドアを開けてちょっと手を洗う、という使い方もできましたが、この春のモデルチェンジでは、この入り口付近のシンクはなくすことに。

 

リアのシャワーブース内にもシンクはあるので、水回りはそちらに統一。

 

冷蔵庫と電子レンジは今までどおり運転席後ろのキッチンカウンターにあるので、キッチンの水回りだけが車両後部に分かれたかっこうです。

 

モデルチェンジで魅力アップ! キャラバンベースのバンコン「レクビィ イゾラ」
旧モデル(右)でエントランス部にあったシンクがなくなって、開口部はよりすっきり。乗り降りや荷物の出し入れもスムーズに=画像提供:レクビィ

 

もとシンクがあった場所には下駄箱を設置。外から手を洗いたい場合は、リアのシャワーブースの水を使うことになります。

 

キッチンに水場がないのは不便そうに思えますが、このクラスのキャンピングカーで本格的な調理をする人は少数派。

 

家庭のキッチンのように、シンクと冷蔵庫や調理器具が隣接しなくてもさほど不自由はありません。

 

それよりも、玄関に靴の収納をおいたほうがメリットが大きいという考え方です。

 

モデルチェンジで魅力アップ! キャラバンベースのバンコン「レクビィ イゾラ」
シートの配置は旧モデルと変わらない。乗車定員は運転席助手席+横向き3人+前向き1人の6人。普段使いで大勢を乗せたい人にも◎=画像提供:レクビィ

 

座席のレイアウトは、運転席側に横向きシートの4人掛けソファを配置。シートベルトは3人分とりつけてあるので、走行時はここに3人座ることができます。

 

助手席側には1対1の小ぶりな対面式ダイネットが備えつけ。

 

前方側のシートは、走行時は前向きにセットすればシートベルトが使えるので乗車可能。

 

食事のときは後ろ向きになおして、テーブルをはさんだ席と対面する形になります。

 

モデルチェンジで魅力アップ! キャラバンベースのバンコン「レクビィ イゾラ」
ベッド展開はソファの背もたれを移動し、運転席側のダイネットをフラットにする。就寝定員は3人=画像提供:レクビィ

 

ベッド展開時は4人掛けソファとダイネットをそれぞれフラットにすると、フルフラット状態に。

 

これで最大就寝人数は3人です。

 

ダイネットをベッド展開せず、ソファの背もたれをどかせば1人分のベッドになり、ダイネットはそのままにしておくことも可能。

 

つまり、乗車定員はソファに横向き3人、ダイネットの前側に前向き1人、運転席助手席と合わせると、6人。

 

最大就寝定員は3人ということになります。

 

これらのシートレイアウトはモデルチェンジ後も変更なし。

 

ただし、インテリアの色味が、重厚感のある濃色から、明るくて広々と感じられる明るい色に変更になりました。

 

モデルチェンジで魅力アップ! キャラバンベースのバンコン「レクビィ イゾラ」
家具色とファブリックが明るい色に変更された室内はより広く見える=画像提供:レクビィ

電子レンジやエアコン、テレビが標準装備に

レイアウト変更とともに見直されたのが各種装備品です。

 

電子レンジに加え、家庭用エアコン、19インチテレビもなんと標準装備。

 

これに伴い、2000wのインバーター/サブバッテリーとして300Ahのリチウムイオン電池/250Wのソーラーパネルも装備しました!

 

モデルチェンジで魅力アップ! キャラバンベースのバンコン「レクビィ イゾラ」
以前はオプションだった家庭用エアコンも、モデルチェンジ後は標準装備に。木目調でインテリアにもマッチしている=画像提供:レクビィ

 

室内で過ごす時間が長いキャンピングカーの場合、居心地の良さは大切なファクター。

 

かがまなくても室内で動けて、着替えやベッド展開も楽、という特性は非常にありがたいものです。

 

防災アイテムとして活用することまで視野に入れるなら、トイレルームにもなる防水ブースの存在も含めて魅力的といえるでしょう。

 

少数派のキャラバンにしかできない、レイアウトや装備のイゾラ。

 

満を持してのリニューアルデビューを、ぜひチェックしてみてください。

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