【以下ニュースソース引用】

まさかHSPではなく社交不安障害?特徴に当てはまる人は…

精神科医しょう    精神科医/メンタルドクター

 

 

 

こんにちは、精神科医しょうです。

 

あなたは「社交不安障害」という言葉を聞いたことがありますか?

 

HSPと社交不安障害は共通点が多く、HSPさんの中にも「もしかして社交不安障害かな?」と思っている人もいるかもしれません。

 

社交不安障害の特徴として「大勢の中にいると緊張しやすく、疲れやすい」というのは、HSPさんの気質にとても似ていますよね。

 

今回の記事では、HSPと社交不安障害の関係、症状を和らげる対処法について紹介します。

 

社交不安障害とは?

 

社交不安障害とはSocial Anxiety Disorderの略語で、「あがり症」とも呼ばれることもあります。

 

人との接し方が分からない、スピーチなど大勢の前に出ることや電話が苦手、人前で赤面してしまうなどの特徴があり、重度の場合日常生活や会社の業務に支障が出ることもあります。

 

HSPの気質を持っている人で、この社交不安障害と一致するという人も多いのではないでしょうか。

 

多くの場合、苦手意識やトラウマによって、人前で過度の緊張が起こり社交不安障害の症状が出るようになります。

 

そして、過度な緊張や身体の強張りに恐怖を覚え、その場面を避けようと仕事や学校に行けなくなってしまう人もいます。

 

このように生活に支障が出ている場合は、トラウマが大きくなる前に適切な治療をすることが必要です。

 

こんな特徴当てはまる?

何事にも一生懸命で真面目な人

社会不安障害の方で、一生懸命に一つの物事に取り組んだり、何事においても真面目に向き合おうとする性格の方が多いです。

 

一つでも気になる点があればそれが解消するまで拘り続けるという特徴もあり、完璧主義な性格でもあります。

 

努力家なタイプが多いですが、ついついやりすぎてしまい燃え尽きたようになってしまったり、精神的に疲弊してしまうことが多いです。

 

他人の顔色や感情を気に過ぎてしまう人

他人の顔色や感情を気にしてしまう傾向がありませんか?

 

相手の表情や反応が気になり、自分がどう思われているのかを過剰に気にしてしまうのです。

 

その結果、対人関係に苦手意識が芽生えて上手く関係を築けなくなってしまうことも。

 

自分では分かっていても身体が勝手に回避しようと反応してしまうので、日常生活において支障が出てしまう人もいます。

 

社交不安が起こるシチュエーション

大勢の人の前で発言をしなければならない場面

プレゼンや朝礼、ミーティング、発表会など大勢の人の前で発言をしなければならない場面で過剰な緊張を感じてしまいます。

 

発表が始まる前から動悸や腹痛、気持ち悪さを感じてトイレの回数が多くなったり、眩暈やふわふわと落ち着かない感覚になることも。

 

そして、過度な緊張によって声の震えや手の震え、顔の強張りや多汗症のように汗が止まらなくなる人もいます。

 

人が集まる場所で会食をするとき

人前や大勢の人が集まる場所で会食をしなければいけないとき、緊張して箸を持つ手が震えたり、視線が気になって食欲が湧かなくなったりします。

 

「会食恐怖」とも呼ばれ人前で起こる確率が非常に高いため、ほとんど食べ物を食べられないことも。

 

会話することもままならず、ひどい場合は動悸や異常な汗、顔面蒼白などのさまざまな症状が現れることもあり、会食の機会を避けるようになってしまいます。

 

仕事の報告をしなければいけないとき

普段あまり関わりのない上司や同僚などに仕事の報告をしなければいけないとき、過度な緊張で話しかけられず、業務上で必要なことを伝えられないというケースがあります。

 

伝えている最中も、どのように話せばいいのか分からなくなり、叱られるのではないかという緊張感から言葉が上手く出てこなくなってしまいます。

 

また、上司の些細な言動をずっと気にしてしまい、自分は「仕事ができない」と頭の中でずっと考えてしまい落ち込んでしまう傾向もあります。

 

学校の先生との面談やPTA、近所の集会などで発言するとき

それほど親しい関係ではない人同士の集まりに対しても、緊張や不安を覚えることがあります。

 

たとえば学校の先生との面談をするときやPTAでのお母さん同士の会話、近所の集会などの場面で緊張してしまいます。

 

発言しなければいけないことがある場合は、特に社交不安障害の人にとって恐怖の場になるのではないでしょうか。

 

社交不安を和らげるための対処法

自分はできないと思い込まない

一度失敗してしまった経験があると、それがトラウマになって忘れられず、さまざまなことにチャレンジする機会を回避するようになってしまいます。

 

そして、過度の緊張により失敗した経験が重なって、「自分はできない」という考えが芽生えてしまうのです。

 

できないことや失敗した経験によって、自己否定感がとても強くなってしまっている状態ではないでしょうか。

 

過去の失敗した記憶を完全に消すことは難しいですが、新しい成功体験によって上書きすることは可能です。

 

前に進むためにも強迫観念を捨てて、少しずつ小さな一歩を踏み出しましょう。

 

周りの人に早めに相談しておく

職場の上司や周りの同僚、友達などにあらかじめ社交不安障害の症状について相談しておくことも有効な方法です。

 

面接などで前もって言っておくのも良いかもしれません。

 

大勢の前だと緊張や不安な状態になりやすいこと、会食が苦手なことなどを周知しておくことは自分や会社にとってとても重要です。

 

理解のある職場であれば、会食や発表の場面を最小限に抑えることができる可能性があります。

 

しかし、こうした場面を全くゼロにするということは職種によって難しい人もいるでしょう。

 

今の仕事が合わないと感じている場合は、転職することも視野に入れておきましょう。

 

病院や専門家の力を借りる

自力で改善が難しい場合、病院や専門家に相談し薬の力を借りて症状をコントロールするという方法もあります。

 

薬で緊張や不安を和らげながら、無理のない範囲で苦手意識やトラウマと付き合っていく必要があります。

 

それぞれの症状に適したアドバイスや治療法をカウンセラーや医師が教えてくれるので、自分ではどうにもできないと思った場合は生活に支障が出る前に早めに診てもらってくださいね。

 

まとめ

 

今回は社交不安障害の対処法について紹介しました。

 

いかがでしたか。

 

HSP気質の人にも当てはまる点がいくつかあったのではないでしょうか。

 

実はHSP気質と思っていた方の中には、社会不安障害の方もいるかもしれません。

 

日常生活に多大な支障が出ている不安症状が出ている場合には、我慢なさらず医療に相談することも躊躇しないで下さいね!

 

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記事に関する報告

 

精神科医しょう  

 

精神科医/メンタルドクター

 

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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