【以下ニュースソース引用】
HSPと適応障害の「関連性」と再発を防ぐためのポイントについて解説
精神科医しょう 精神科医/メンタルドクター
こんにちは、精神科医しょうです。
適応障害は、日常生活のストレスが原因で発症することがあり、発症すると仕事や勉強がはかどらず、周囲から「怠けているのでは」と誤解されてしまう恐れが出てきます。
表面上は普段と変わらないこともありますが、本人は大きな苦悩を抱えて生活を送っているため、まずはストレスとなっている要因を対処し、早期に適切な治療を受け、症状を緩和させることが求められます。
適応障害を発症しやすい人の特徴としては、几帳面で真面目な人や気持ちの切り替えがあまり上手ではない人が該当するとされており、HSP気質を持つ方も注意が必要だと言えるでしょう。
そこで今回は、HSPさんと適応障害の関連性について、知見を深めたいと思います。
再発を防ぐためのポイントについても解説したいと思いますので、最後まで読み進めてくださいね。
HSP気質と適応障害の関係は?
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/drshrinksho/article/01646544/image-1706265725571.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
HSPさんの中には、自分の性格を変えたいと思う方がいるかもしれませんが、生まれ持った気質を変えることはかなり難しいものです。
「自分は真面目過ぎる」「一つのことに固執してしまう」「些細なことで傷つきやすい」など、克服したいと思っていることは、いろいろとあるかと思いますが、悪い方向にばかり考えず、長所として前向きな気持ちでとらえることができれば、病の発症を未然に防ぐ可能性が高くなります。
特に環境が変わった時には、HSP気質が裏目にでてしまうこともあるので注意が必要です。
「早く適応しないと」「適応できない自分が悪い」などと自分を追い込んでしまうと、心身に大きなストレス負荷がかかり、適応障害につながってしまう恐れがあります。
自分ではどうすることもできないことや状況に遭遇した時は、無理をすることは禁物です。
疲労を溜め込まないよう、睡眠を十分にとって周囲の人と会話をすることを心がけてみましょう。
HSPさんの多くは、何事も一人で抱え込んでしまう傾向があります。
抱え込むことで、ますますネガティブな思考におちいり、周囲との行き違いが溝を深めてしまう恐れがあります。
忙しい、余裕がないと思った時こそ、自分の限界を自覚し周囲の手を借りる心がけをしてみましょう。
適応障害と診断されたら自覚することが大切
体に異常が現れる一般的な病気とは異なり、適応障害はなかなか「病気」とは気づきにくいものかもしれません。
そのため、たいていの患者さんは「やる気が出ないのは自分の怠け心のせいだ」と思って「もっとやる気を起こさなければ」と自分を駆り立て、ますますストレスを溜め込んでしまいます。
適応障害は「ストレスが溜まって心が悲鳴を上げている状態」と言えますので、そこにさらなるストレスをかけると、ますます病気が重くなりうつ病に移行するリスクが高まります。
もし、医療機関を受診して適応障害だと診断された場合は、一人で頑張ろうとせずに、「自分は適応障害なのだ」と受け止め治療に専念することが大切です。
再発を防ぐためのポイントとは?
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/drshrinksho/article/01646544/image-1706265752227.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
適応障害が治ったとしても、ライフスタイルや考え方などが以前と変わっていないと、再び病を招くことがあります。
そこで、治った後は適応障害になった経験を活かして、「新しい自分」になることが望まれます。
ここでは適応障害の再発を防ぐポイントをいくつか紹介したいと思います。
・自分なりの対処法を考える
簡単に解決できない仕事上の問題などは、どう対処したら良いか自分なりの計画を立ててから眠りにつくようにしてみましょう。
段取りができていれば、ある程度は安心できるものです。
・無理をしがちな自分をセーブする
必要以上に自分を追い込むことや完璧思考にこだわることは、自分だけではなく相手にもプレッシャーを与えてしまうことがあり、結果的に悪循環になってしまいます。
そういった事態にならないためにも、自分の性格傾向をよく認識し、一人ではできないこともあるのだと受け入れ、無理をしないようにセーブすることが大切です。
・自分の気持ちに過敏になり過ぎない
一度、適応障害で苦しんだ経験があると、自分の気持ちの変化に敏感になり、少し落ち込んだだけで「再発したのでは?」と心配することもあります。
しかし、気分の落ち込みは誰にでもある反応であり、心配し過ぎるとそれが新たなストレスになってしまいます。
そんな時は、ネガティブな気持ちに固執せず、原因になっているストレスを軽減させる方法がないか模索してみると良いでしょう。
・身近な人とのコミュニケーションを大切にする
適応障害をはじめ、精神疾患に影響するのが対人関係のストレスで、とりわけ配偶者や両親、恋人、親友といった「重要な他者」との関係が上手くいっているかどうかが発症に大きく関わってきます。
普段から身近な人とのコミュニケーションを大切にして、信頼関係を深めておくことが大切です。
まとめ
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/drshrinksho/article/01646544/image-1706265776711.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
今回は適応障害とHSPさんの関連性について解説しました。
自身の性格傾向と再発しやすい時期を意識し、日頃から無理をせずに過ごすよう、心がけてみましょう。
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精神科医/メンタルドクター
HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪
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