【以下ニュースソース引用】

悪意を向けてくる人へーー精神科医に聞いた、心を守るための「丁寧系スルー言葉」の使い方

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講談社with

 

私たちの日常はストレスを感じることばかり。家、職場、など場所を問わず、いつでもストレスにさらされています。

 

けれど、ストレスを本当に『ゼロ』にしてしまうと、成長する機会を逃してしまうことも。

 

 そこで今回は、精神科医・樺沢紫苑さんの著書『ストレスフリー超大全』から、誰しもが悪いストレスを感じやすいテーマを深掘りし、「科学的なファクト」と「今すぐできるToDo」をご紹介します。 

 

ファクトをつかみ、ToDoを知れば、悩みの9割は解決するとのこと。あとは行動するのみ! 

 

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悪意を向けてくる人へーー

自分の優位性をアピールする行為「マウンティング」という言葉が日常的に使われるようになりました。 

 

マウンティングとは、本来、動物が自分の優位性を表すために相手に対して馬乗りになる行為を指します。

 

それが転じて人間関係において「自分のほうが優位」とアピールすることが、マウンティングと呼ばれます。 

 

「女子の本音」についてのある調査によると、マウンティングされた経験がある女子は84.3%にも及ぶそうです。

 

わかりやすく「嫌み」を言ってくる、「悪意を向けてくる人」が相当に多いのでしょう。

【ファクト①】「悪意を向けてくる人」は残念な人たち

あなたに悪意を向けたり、あなたを攻撃したりする人は、何をしたいのでしょうか。 

 

何かを自慢したり、あるいはあなたを貶おとしめたりする人は、「劣等感」の強い人です。

 

相手を貶めることで、自分の優位性を確認したり、優越感を持ちたいのです。 

 

優越感を持ちたければ、自己成長して何かを達成すればいいのに、その努力を怠り、あたかも自分が優れているかのように振る舞い、偽りの優越感にひたる。

 

これを「優越コンプレックス」と呼びます。 

 

それが、あなたに「悪意を向ける人たち」の正体です。

 

ですから、あなたに「悪意を向ける人」や「マウンティングしてくる人」を見たら、劣等感が強く「優越コンプレックス」を抱いている残念な人だな、と思えばいいのです。

 

正体がわかれば、気分も楽になるし、冷静に対応できるでしょう。 

 

「優越コンプレックス」を真に受けて対応することは、程度の低い競争に参加することであり、「残念な人」の仲間入りをしてしまいます。

 

「真に受けない」「相手にしない」という対応が一番です。

【ToDo①】スルーする

図/スルーしよう

 

人から悪意を向けられた場合、「スルーする」というのが、最も良い対処法です。

 

「スルーする」というのは、「受け流す」「相手にしない」「無視する」「何のリアクションもとらない」「反論もしないし、怒りもしない」ということです。

 

 「嫌がらせをする人」「悪意を向けてくる人」は、愉快犯です。

 

あなたがつらい表情を見せたり、落ち込んだり、悲しんだりするほど喜びます。

 

そして、嫌がらせは、さらにエスカレートします。

 

 私の場合、マウンティングなどの攻撃を受けた場合は、「へぇ」と軽く受け流すようにしています。

 

肯定も否定もせず「へぇ」です。

 

言語的には「中立」ですが、非言語的に「ノー」を伝えるのです。 

 

すると、相手はつまらなくなって、立ち去ります。

 

マウンティングする人は、「優越感」を満たしたいだけなので、「優越感」が満たされないとつまらないのです。 

 

重要なのは、言語的に反論しないことです。嫌みに対して、嫌みで反撃しないことです。

 

マウンティングする人にとっては、「プライド」がとても大切です。

 

その面目を潰されると、自己の尊厳に関わり、猛烈に反論・反撃してきます。

 

「軽く流す」「するりとかわす」のがコツです。

【ToDo②】スルー言葉を使い分ける

図/最強のスルー言葉集

 

スルーするといっても、現実的には難しいかもしれません。

 

上司や先輩などには、「へぇ」は使えません。そんなときは、いくつかのバリエーションで「スルー言葉」を使い分けましょう。 

毒舌、冷淡系の「スルー言葉」としては、「それが何か?」は強烈です。 

 

ネット民がよく使う言葉ですが、クールな口調で「それが何か?」と言われると、反論しようがなく、相手は黙るしかありません。

 

 とはいえ、上司や先輩から、圧力をかけられたときに、「それが何か?」と言うと、角が立ち、相手を怒らせます。

 

その場合は、「丁重・丁寧系スルー言葉」を使います。 

 

たとえば、笑顔で「アドバイス、本当にありがとうございます」と言います。

 

顔は笑顔ですが、心の中は全力でスルー。

 

当然、そのアドバイスを実行する必要はありません。

 

 「(笑顔で)それはよかったですね」と言うのも使えます。

 

丁寧さ95%の中に、5%だけ「私は関心がない」という非言語的なメッセージがこもっています。

 

相手と関わりたくない場合は、「毒舌・冷淡系」のスルー言葉を、自分よりも上の立場の人には「丁重・丁寧系」のスルー言葉を使い、上手にスルーしてください。

【ToDo③】適当にほめておだてる

スルー言葉を使えない人には、「適当にほめておだてる」という作戦があります。

 

マウンティングする人は、人よりも優越感を持ちたい人です。

 

優越感が満たされれば機嫌がよくなる。

 

単純というか、「かわいい生き物」です。 

 

マウンティングする人の心理がわかれば、「ネガティブな感情のかけ引き」に巻き込まれないで済みます。

 

ネガティブな攻撃に対して、「怒り」「嫌み」「うんざりした表情」で反撃しては、泥沼の戦いになる可能性もあります。

 

 こちらは、冷静に大人の対応をします。

 

「すごいですね」「さすがですね」と返しておけば、相手は勝手に気持ちよくなります。

 

あなたに対して好感を持つかもしれませんし、そうやって返せるあなたのほうが大人なのです。

【ToDo④】嫌いな相手を味方にする

会社の上司や先輩、あるいはママ友などにそっけない態度で接すると、仕事がやりにくくなる、人間関係が複雑になるなど、やっかいな問題に発展する場合もありえます。

 

その場合は、「敵を味方にする」といいでしょう。

 

 心理学で「ベンジャミン・フランクリン効果」というのがあります。 

 

100ドル札の肖像画にもなっているアメリカの政治家、ベンジャミン・フランクリン。

 

彼はペンシルベニア州議会の場で、あまり仲のよくなかった議員に、「本を貸してほしい」と頼み事をしました。

 

本を貸した相手の議員は、フランクリンに対して親切な態度に変わったのです。

 

 人間は行動と感情が食い違った場合、それを一致させるような心理が働きます。

 

「親切な行為」と「嫌い」は矛盾します。「親切な行為」はすでに行ってしまったので変えられない。

 

なので「嫌い」を「好き」に変えて、心の調和をとるのです。 

 

つまり「人は、助けた人を好きになる」というのが、ベンジャミン・フランクリン効果です。

 

嫌いな人を避けるのではなく、あえて「頼み事」「お願い事」をするのです。たとえば、マウンティングしてくる先輩に、「先輩、○○について教えてくれませんか。

 

○○に関しては、うちの課で一番詳しいですよね」というように言ってみましょう。

 

 嫌いな相手に対して、ほとんどの人は「反撃」するか「避ける」はずです。

 

それは、「闘争か、逃走か」の扁桃体による本能的な反応ですが、大脳皮質を使うと「味方にする」という発想が出てきます。

 

敵よりも味方を増やしたほうが、人生は楽になっていきます。

【ファクト②】あなたがマウンティングされる真の理由

マウンティングするのは、相手に対して勝てると思っているからです。

 

相手に対して、自分が優位に立ち、支配、コントロールできると思っているからです。

 

あるいは自分と同程度なので、「潰しておきたい」という意識もあるでしょう。 

 

つまり、「相手より下」か「同程度」と思われた結果、マウンティングされるのです。

 

「絶対に勝てない」「支配できない」という相手に対しては、マウンティングしません。

 

つまり、あなたはナメられているのです。 だから、今よりもレベルアップすることに考え方を切り替えましょう。 

 

出過ぎた杭は打たれない。

 

 ― 松下幸之助( パナソニック創業者) 職場の人間関係であれば、仕事を頑張って、社内で一目置かれる存在になることです。

 

マウンティングされて「悔しい」という気持ちは、「仕事を頑張る」「自己成長する」というエネルギーに変えていきましょう。

 

相手に「こいつには敵かなわない」と思わせる日まで、自分のことに集中するのです。 

 

あるいは、あなたがマウンティングされるのは、あなたの自己肯定感が低く、自分に自信がないことを見抜かれているからです。

 

「自己肯定感」を高め、「自信」にあふれた、ポジティブな自分にステップアップするチャンスです。

さらに学びたい人は

『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』(草薙龍瞬著、KADOKAWA) 難易度★★ 

 

人から攻撃を受けたらスルーすればいい。

 

しかし、具体的にどうやればいいのか。その方法を教えてくれるのが、僧侶によって書かれた本書です。

 

不安、緊張、怒りなどのネガティブ感情は、実は自分が作り出したものです。 

 

ただ物事を「正しく見る」だけで、ネガティブ感情は消えていきます。

 

自己洞察力を高め、心、体、感情を冷静に観察し、整理していく。

 

ブッダの教えに基づいたその方法は、論理的に体系化されています。

 

ブッダも実は超ネガティブ思考だったという指摘は意外ですが、とても勇気づけられます。

 

ネガティブなあなたがスルーできる人になるための1冊。

 

 ▼著者プロフィール▼

 

 樺沢紫苑(かばさわ・しおん) 精神科医、作家。1965年、札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒。2004年からシカゴのイリノイ大学に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。「情報発信を通してメンタル疾患、自殺を予防する」をビジョンとし、YouTubeチャンネル「樺沢紫苑の樺チャンネル」やメルマガで累計100万人以上に精神医学や心理学、脳科学の知識・情報をわかりやすく伝える、「日本一アウトプットする精神科医」として活動している。 今回紹介したのはこちら! 『精神科医が教える ストレスフリー超大全 ―― 人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト』 樺沢 紫苑 著/ダイヤモンド社

 

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