【以下ニュースソース引用】

HSPが適応障害を発症しやすい時期や場面は?表れやすい症状も解説

精神科医しょう    精神科医/メンタルドクター

 

 

 

こんにちは、精神科医しょうです。

 

適応障害は、環境が変わるような出来事の後に発症しやすいとされています。

 

人生の門出としての出来事のほかに、重い病気や失業など不幸な出来事が引き金になることもあります。

 

症状は多彩で不安やイライラ、抑うつ、ひきこもりなどが主ですが、反抗、暴力、非行など行動として表れることもあります。

 

HSPさんの場合は、どちらかと言うと行動面よりも身体や精神につらい症状が表れることが多いのではないかと思います。

 

人に迷惑を掛けたくないという思いから、表面上は落ち着いているように装いますが、内心では強い不安や恐怖、あせりなどに苛まれ、非常に苦しい状態を抱えていることが多くあります。

 

HSPさんは真面目で努力家さんが多いため、環境の変化があった時は適応することに必死になり過ぎてしまうため、適応障害を発症しやすい傾向にあります。

 

そこで、今回はHSPさんに気をつけてほしい適応障害を発症しやすい時期や場面について考えてみたいと思います。

 

HSPさんが感じやすい症状とは?

 

HSPさんは気質や性格から良くも悪くも、自分が置かれている状況や環境の変化にいち早く気がつき、ストレスに感じてしまいやすい傾向があります。

 

変化をプラスとしてとらえることができれば、心身にかかるストレス負荷は軽減しますが、ネガティブにとらえてしまうと、心身に負荷がかかり適応障害を発症リスクが高まります。

 

また、HSPさんは真面目で従順な方が多いため、変化に対して自分から適応しようと、つらくても耐えしのぐ選択肢しか見えていないことがあります。

 

自分が今置かれている状況や環境は、自分に合っているのか?HSPさんは一度、立ち止まって俯瞰してみることも必要ではないでしょうか。

 

では、適応障害を発症した時にHSPさんが感じやすい症状をいくつかあげてみます。

 

・気分の落ち込み


・一人になった時に涙があふれる


・強い不安を感じる


・なぜかあせりを感じてしまう


・怒りの感情が湧く


・不安感にともなう動悸


・吐き気、嘔吐、下痢などの消化器症状


・めまいやふらつき

 

これらの症状以外にも、自分が普段とは違っていると感じた場合は、症状が重くなる前に早期に医療機関を受診する方が賢明です。

 

適応障害を発症しやすい時期や場面とは?

 

HSPさんが、主にストレスを感じやすい時期や場面について解説したいと思います。

 

特に以下のような環境下においては、適応障害を発症するリスクが高まる可能性がありますので、用心しましょう。

 

・4月、5月の環境が大きく変化する時期

 

4月、5月は進学や就職などにより、環境が大きく変化する時期です。

 

自分にとっては、大きな変化がなかったとしても、周囲の環境が様変わりし戸惑ってしまうことも多いのではないでしょうか。

 

たとえば、取引先の担当者が変わったり、クラス替えがあったり、今まで使っていたシステムが更新されたり、交通のダイヤに変更があったり…など、大きなものから小さなものまで、私たちの日常生活に影響がある時期だと言えます。

 

そんな4月、5月はHSPさんにとって、慣れるまでしんどいと感じてしまう時期ではないでしょうか。

 

また、季節の変わり目でうっかり体調を崩してしまいやすい時期でもあるので、注意が必要です。

 

・理不尽な思いをした時

 

学校や仕事、家庭でなど、生活をしていると理不尽な思いをすることは意外に多くあるのかもしれません。

 

極端に理不尽な出来事に遭遇した時はもちろんですが、小さな理不尽の積み重ねにより心に負荷がかかり、適応障害を発症することがあります。

 

HSPさんの周囲の評価は、「話しやすい」「怒らない」「何でも聞いてくれる」など、プラスともマイナスとも捉えられるようなものがあります。

 

HSPさんは、本心ではイヤだと思っていることでも、許容してしまうことがあるため、他人の要求がエスカレートしてしまう傾向があります。

 

結果的に理不尽な思いをすることが多くなり、病の発症につながってしまうのではないでしょうか。

 

・新入生、新入社員になった時

 

新しい場所や人と対面することは、思っている以上にエネルギーがいるものです。

 

「受け入れてもらえるだろうか…」という不安に加えて、新しいことをたくさん学ばなくてはならないため、心身と脳がいつも以上に疲労を感じてしまうことも…。

 

本来であれば、日を追うごとに適応していくものですが、いつまで経っても不安やあせりが解消されず、環境に違和感があると感じる場合は、自分に合っていないことが考えられます。

 

頑張っているのに無理だと感じた場合は、無理に馴染もうとせずに直感を信じて、環境から離れたり休養をとったりする方がベストかもしれません。

 

まとめ

 

今回は、HSPさんと適応障害について解説しました。

 

HSPさんは何とか自分がいる状況や環境に合わせようと、つらい症状が出ていることにも気がつかず、頑張ってしまう方が多くいます。

 

環境に適応する力ももちろん大切ですが、どれだけ経っても慣れないという場合は、自分には合っていないのだと認める勇気も、時には必要ではないでしょうか。

 

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精神科医しょう  

 

精神科医/メンタルドクター

 

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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