【以下ニュースソース引用】

「自分が、自分が」という人には要注意! 信頼できる人と信頼できない人の見極め方

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講談社with

 

私たちの日常はストレスを感じることばかり。

 

家、職場、など場所を問わず、いつでもストレスにさらされています。

 

けれど、ストレスを本当に『ゼロ』にしてしまうと、成長する機会を逃してしまうことも。 そこで今回は、精神科医・樺沢紫苑さんの著書『ストレスフリー超大全』から、誰しもが悪いストレスを感じやすいテーマを深掘りし、「科学的なファクト」と「今すぐできるToDo」をご紹介します。

 

 ファクトをつかみ、ToDoを知れば、悩みの9割は解決するとのこと。あとは行動するのみ!

 

  人の意見に従うと不幸になる? “ストレスのもと”を断ち切るために重要な3つのこと

信頼できる人と信頼できない人の見極め方

「信頼できる人だと思ったのに裏切られました」「自分には人を見る目がありません」「人から騙されやすいです」など、信頼についての悩みを抱える人は多いでしょう。

 

 裏切られると、心が大きく傷つき、精神的なダメージを受けます。

 

信頼できる人かどうかが最初からわかれば、人間関係に費やす時間を節約できるし、裏切られたり、失望したりすることを事前に回避できます。

【ファクト①】信頼できる人、信頼できない人の相違点

私は精神科医として、何千人という患者さんを治療してきました。

 

また、現在はビジネス書作家として、多くのビジネスマン、サラリーマンと会っています。

 

合計すると、その数、1万人以上。その経験から見えてきた特徴が、次ページの表(表▶ 信頼できない人の共通点)です。

 

 「信頼できる」というのは、その人と交流することで、楽しい時間を過ごすことができる、自分にとってプラスの影響がある、学びや自己成長につながる、ビジネスのパートナーとして信頼性をもって取引できるということです。

 

 逆に、「信頼できない」というのは、その人と交流することで、「嫌な体験」「うんざりした体験」をすることです。

 

 心を傷つけられたり、自分にとってマイナスの影響があったり、学びや自己成長につながらないことです。

【ToDo①】「For Me」か「For You」を観察する

講談社with

 

下の表の中で特に注目すべきなのが、「For Me」と「For You」の違いです。

 

 「For Me」とは、「自分が、自分が」という人です。

 

「For You」とは、相手のために、他の人のために行動・貢献できる、貢献する余裕がある人です。 

 

誰のために行動するのか。

 

「自分の利益」ばかりに目がいっているのか。 

 

「相手や社会」への貢献という視点があるのか。

 

そこをしっかり観察しましょう。

 

 「For Me」の人と話をしていると、いつも自分のことばかりを話します。

 

 「私はこんな人です」「私はこういう仕事をしています」「私はこんなことをやっていきたいです」と、自分のことにしか関心がなくて、相手への興味がまったくありません。当然、相手への配慮も欠けています。

 

 

 

図/「For Me」と「For You」

 

「自分が、自分が」と言っている人は、結局、自分のことしか考えなくて、自分の利益を最優先します。

 

結果として、「For Me」が強い人と付き合うと、その人のペースで振り回されて、トラブルに巻き込まれたり、いろいろ大変な目にあうのです。 

 

「For You」の人は、相手のことに関心があり、自分よりも相手に興味が向いています。

 

そして、精神的にも余裕があります。

 

 もちろん誰でも、自分のやりたいこともあって、「自分が」という欲求もあると思いますが、「For You」の人は相手との距離感を保って接することができ、自分をコントロールできる人です。

 

 「For Me」か「For You」かは、ゼロヒャクでどちらかに分かれるわけではありません。

 

あくまでも、傾向性です。

 

誰でも「自分のため」「相手のため」という2つの側面は持っていて当然で、あくまでもそのバランスが重要です。 

 

その割合を、人物観察で見極めていくのです。

【ToDo②】自分が「ギバー」になる

自己啓発書には、「ギバー(Giver)」すなわち「与える人」、そして「テイカー(Taker)」すなわち「受け取る人」「奪う人」という言葉がよく使われます。

 

 「For You」の傾向が強い人が「ギバー」で、「For Me」の傾向が強い人が「テイカー」です。 

 

ギバーの傾向が強い人とお付き合いすることができれば、あなたはたくさんのものを得られるはずです。

 

しかし、そういう人にあなたが近づいても、「まったく相手にされない」ということがあるかもしれません。

 

 心理学で「同属性の法則」という概念があり、人は自分に近い性格傾向の人を好みます。

 

つまり、「ギバー」は「ギバー」を好み、お互いに助け合い、貢献し合い、高め合います。

 

圧倒的なスピードで自己成長し、ビジネス的にも急成長するのです。 

 

こうした人たちは、「テイカー」を瞬時に見抜き、決して付き合わないようにします。

 

あなたが「ギバー」から相手にされないとしたら、「For Me」の傾向、「テイカー」の傾向が強いことを見抜かれているからです。 

 

一方で、「テイカー」は「テイカー」を引き寄せます。

 

自分のお金儲けばかり考えている人が、「詐欺的な儲け話」にダマされたり、会社のお金を社員に持ち逃げされたという話をよく聞きます。

 

 テイカーの周りには、「自分のことしか考えない人」が集まるので、ダマし合いや、お金の奪い合いが勃発するのです。

 

もしあなたが、人からダマされたり、お金のトラブルに遭うのだとすれば、それはあなたに「テイカー」の傾向が強い可能性があります。

 

 「自分のこと」同様に「相手のこと」を大切にする心を持たないと、さらなるトラブルに見舞われるでしょう。

 

 信頼できる人と付き合う方法は簡単です。

 

自らが「信頼できる人」になることです。

 

自ら「ギバー」となって人に与えることからはじめましょう。

 

そうすることで、「ギバー」を引き寄せ、「信頼できる人」を引き寄せることができるのです。

【ToDo③】「人に与えることへの抵抗」を乗り越える

とはいえ、「ギバーになるのは難しい」とあなたは思っているはずです。 

 

アドラーは、人を信頼する、人に貢献するのに、「見返り」を求めてはいけないと言います。

 

アドラーの本を読むと、理解はできるのですが、実際に「見返りを求めずに、人に与え続けること」は、非常に難しいし、心理的抵抗がある人も多いでしょう。

 

そうした心理的抵抗のせいで、多くの人はギバーになれません。

 

 見返りが一切なくても、誰も認めてくれなくても、 あなたから始めるのだ。 

 

― アルフレッド・アドラー( オーストリアの心理学者) また、ペンシルベニア大学ウォートン校のアダム・グラント教授によると、人の特性は次の3 つに分類できると言います。

 

 ・「ギバー(Giver /与える人)」

 

 ・「テイカー(Taker /受け取る人)」

 

 ・「マッチャー(Matcher /帳尻を合わせる人)」 

 

この3つの特性の中で、最終的に最も成功するのはギバーであると結論を出しています。

 

しかし、「すべてのギバーが成功できるわけではない」というのです。

 

 「成功するギバー」と「燃え尽きるギバー」がいます。

 

「燃え尽きるギバー」は、自分の時間とエネルギーを割いて、そのツケを払う人。

 

与えることに燃え尽きてしまい、長く続かないのです。

 

 たとえば、「友人の相談に乗っていて、講義に出られなかった。勉強できなかった」といったパターンです。

 

あるいは、ボランティア活動も、自分の収入や自分の精神状態が安定しないと、長続きしません。

 

   テイカーが「利己的」で、成功できないギバーが「自己犠牲的」なら、成功するギバーは「他者志向的」と言えます。

 

 他者志向とは、受け取るより多くを与えても、決して自分の利益は見失わず、それを指針に「いつ、どこで、どのように誰に与えるか」を決めることです。

 

 「ギバーになろう!」「見返りを求めずに人に与えなさい」と言っても、イエス・キリストのように完全な「自己犠牲」は私たち凡人には無理なのです。

 

 「他人を思いやる」のと同様に、「自分自身の健康」や「自分の精神状態」への思いやりを忘れてはいけません。

 

 あるいは、自分の「楽しい」「嬉しい」といった率直な感情は、「見返り」には相当しません。自分の中から湧き上がるものであって、「相手から受け取る」ものではないからです。

 

 後輩にご飯をおごってあげて「楽しい!」と思ったとすれば、楽しかったから「またご飯をおごってあげよう」というのは、「利己的」にはあたりません。

 

どんどんやっていいのです。

 

 「他者利益の追求」と「自己利益の追求」は両立できるのです。 

 

自分の「楽しい」「嬉しい」「おもしろい」といったポジティブな感情も「自己利益」なのです。 

 

「人に与える」のはやせ我慢ではなく、楽しみながら、喜びを感じていいのです。

 

そう考えると、あなたも「ギバー」になれそうな気がしませんか。

さらに学びたい人は

『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』(アダム・グラント著、三笠書房)

 

 難易度★★ 

 

全米トップのビジネススクール、ペンシルベニア大学ウォートン校の史上最年少終身教授。気鋭の組織心理学者が教えるビジネスの成功の秘訣。 「ギバー」「テイカー」という言葉が、普通に使われるようになったのは本書の影響が大きいでしょう。本書を読むと、あなたが「成功するギバー」になる方法がわかります。

 

 ▼著者プロフィール▼

 

 樺沢紫苑(かばさわ・しおん) 精神科医、作家。1965年、札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒。2004年からシカゴのイリノイ大学に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。「情報発信を通してメンタル疾患、自殺を予防する」をビジョンとし、YouTubeチャンネル「樺沢紫苑の樺チャンネル」やメルマガで累計100万人以上に精神医学や心理学、脳科学の知識・情報をわかりやすく伝える、「日本一アウトプットする精神科医」として活動している。 今回紹介したのはこちら! 『精神科医が教える ストレスフリー超大全 ―― 人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト』 樺沢 紫苑 著/ダイヤモンド社

 

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