【以下ニュースソース引用】

本当は怖い不安障害の漠然とした不安を見える化するチェックリストについて

精神科医しょう    精神科医/メンタルドクター

 

 

 

こんにちは、精神科医しょうです。

 

突然ですが、あなたはどんな時に「不安」を感じますか?

 

「人間関係」「病気」「仕事」「受験」「環境の変化」などにおいて、不安感情を抱いてしまうという方も少なくないのではないでしょうか。

 

また、多くの方が生きている間にさまざまな経験をし、何とか不安を乗り越えてきたのではないかと思います。

 

「不安」とは、乗り越えることで、人を大きく成長させるとともに、危険な状況を回避させるための防衛本能とも言えます。

 

生きていく上で備わっていなければならないものですが、人並外れて大きな不安を感じたり、不安感情に常時苛まれたりすることで、不安障害を発症してしまう人もいます。

 

中には、自分の気質を理解していなかったり、何に対して不安を感じてしまうのかわかっていなかったりする人もいるため「不安」についての理解を深めることが大切だと感じます。

 

今回は「不安」についての理解を深めると同時に、自分の気質から不安障害につながるリスクについて、一緒に考えてみましょう。

 

不安になるのはなぜ?

 

不安には2つの種類があると言われています。

 

原因がわかっている不安と原因がわからない不安です。

 

原因がわかっている不安は「病気になったらどうしょう」「新しい職場では、上手くいくだろうか」「試験に合格するだろうか」など、対象がはっきりしています。これは言い換えると恐怖とも言えますね。

 

恐らく、誰もが感じる不安感情だと言えるでしょう。

 

一方、原因がわからない不安は、心配なことは特にないはずなのに、憂うつな気持ちになったり、胸がドキドキしたりすることがあります。

 

その理由は諸説あるかと思いますが、脳が人一倍、色々なことに反応していることが考えられます。

 

とりとめもないことを、情報としてとらえることで、脳が過剰反応し、不安を恐怖ととらえてしまっているのかもしれません。

 

特に敏感な気質を持つHSPの方は原因不明の不安を感じてしまうこともあるのでは。

 

自分が感じる不安についてチェックリストを作成してみよう!

 

不安を感じた時には、まずは不安を可視化してみることがオススメです。

 

参考までにチェック項目をいくつかあげてみます。

 

・いつ不安を感じたのか?


具体的な日時を記しましょう。


また、天候や気温を付け加えると、より具体的に記録を残せます。


・どこで不安を感じたのか?


場所を具体的に記録しましょう。


学校、職場だけでもOKですが、学校の音楽室、職場の大会議室など具体的に記しておく方が後々の参考になるかもしれません。


・誰といる時に不安を感じたのか?


特定の相手がいる場合は、必ず記しておきましょう。


何かしらの気付きがあるかもしれません。


・何をしている時、考えている時に不安を感じたのか?


不安感情を抱いた時の、自分の言動や思考を記しておくようにしましょう。


・なぜ、不安を感じたのか?


不安を感じた原因や経緯をわかる範囲で記してみましょう。


不安感が増すようであれば無理をしないようにしてくださいね。


・どのようにすれば不安を解消できるのか?


自分なりの改善策を考えてみましょう。


思い浮かばない場合は、空欄でも良いでしょう。

 

まずは自分の中にある不安感情を見える化することで、自分が何に対して恐れ、心配しているのかを見定めてみましょう。

 

医療機関を受診する上でも、必要な情報ですので継続的に続けることをオススメします。

 

不安障害とは?

 

「不安障害」と聞くと具体的にどのような病名または、症状を思い浮かべますか?

  • パニック障害
  • 社会不安障害(社会恐怖)
  • 強迫性障害
  • 全般性不安障害

などの病は、不安や恐怖を感じると動機や息切れ、めまい、吐き気などの症状が表れます。

 

これらの症状を繰り返す内にさらなる不安(予期不安)に苛まれ、外出することに対して恐怖心を抱くようになったり、うつ状態に陥ってしまったりする場合もあります。

 

どれも、社会生活を送る上で支障が生じるものですので、思い当たる場合は、すぐに医療機関を受診するようにしてくださいね。

 

不安が常態化してしまったら…?

不安感情を抱きやすい人の中には、不安が常態化し過ぎて、不安を感じなければ落ち着かないという人もいます。

 

そのような人は不安に慣れ過ぎていて、不安が解消された後も安心することがないため、不安障害や深刻な病を発症するリスクが高まります。

 

気質や置かれた環境、脳の働きなどが原因で不安が常態化してしまっていると感じる人は、医師やカウンセラーの力を借りて治療していく方が望ましい場合もありますので、解決法を相談してみることも一つの選択肢として持っておきましょう。

 

また、普段から以下のことを意識することで、不安を上手くコントロールすることをオススメします。

  • 嫌な記憶ばかりを思い出さない
  • 完璧にとらわれ過ぎない
  • 自分を客観視する
  • 他人の感情に介入し過ぎない
  • 自分が好きなことを積極的にする

 

まとめ

 

今回は不安な気持ちをコントロールする術と、不安障害について紹介しました。

 

不安を抱いた時は、まずは不安の原因を突き止めるためにチェックリストを作成し、可視化してみましょう。

 

もしかしたら、解消法を見つけることができるかもしれません。

 

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

 

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記事に関する報告

精神科医しょう 

 

精神科医/メンタルドクター

 

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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