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「少子化問題の解決につながらない」 小池百合子都知事の政策に専門家から疑問の声が噴出
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半年後に迫る東京都知事選。3期目への出馬に意欲を見せているとされるのが小池百合子知事(71)だ。
前回選挙で歴代2位の約366万票を獲得して当選したが、そもそもこの間、彼女はいったい何を成し遂げたのか。
【写真を見る】2期目を終えようとしている都知事としての功績は
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「酷」と「翔」――。
定例会見で「今年の漢字」を問われた小池知事は二つの漢字を示した。
夏の酷暑に加えて世界各地で紛争が絶えなかったと嘆く一方、これからは明るくいこうと、あの大谷翔平の名を挙げ「羽ばたくくらいポジティブにいきたい」と語ったのだ。
そう一年を振り返った彼女は、「翔」という漢字にふさわしい活躍をしたとの自負があるのだろう。
今年4月の豊島区と、今月の江東区の区長選では、ともに自らが推す女性候補が当選。
5日の都議会では、来年度から私立を含む都内全ての高校授業料の無償化に取り組むと発表。
SNSでは“東京に引っ越したい”などと拍手喝采の声があふれた。
「少子化の本質的な解決にはつながらない」
「空前のバラまきだと疑問視する声もあります」
と話すのは都政担当記者。
「世帯年収の制限を撤廃すれば教育費に余裕のある富裕層にとっては貯蓄が増える分、低所得者や子を持たない都民との格差が拡大する懸念が生じています」
都庁OBで小池知事の部下だった澤章氏に聞くと、 「岸田政権の少子化政策の向こうを張って、選挙前に注目を浴びたい小池さんの意図が見え見えです。
今年から約1200億円もの税金を投入して、18歳までの子供を持つ都民に月5千円を配っていますが、少子化問題の本質的な解決につながる政策ではありません」
「都民のために仕事をする気概を感じない」
かつての選挙では「7つのゼロ」を公約に掲げ、コロナ対策も国に丸投げで「密です」などと言葉遊びに終始していたとして、澤氏はこうも指摘する。
「私が役人だった頃から、小池さんは時代のトレンドを公約に取り入れ、世間から自分が良く見られるにはどうしたらいいかばかり気にしていた。
都民のために仕事をしようという気概を感じたことはなかったですね」
都を通じ小池氏に聞くと、 「『7つのゼロ』については高い目標をより良い都民生活の実現につなげるため掲げたもので、例えば待機児童の数は大幅に減少するなど政策が着実に進展していると考えている」
そういえば、花粉症や満員電車ゼロなんて公約は、どうなりましたっけ?
「週刊新潮」2023年12月28日号 掲載
新潮社
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