【以下ニュースソース引用】

適応障害はどのような時に発症する?予防するためにできること

精神科医しょう    精神科医/メンタルドクター

 

 

 

こんにちは、精神科医しょうです。

 

適応障害は主にストレスが誘因となることが多く病気や疲労、睡眠不足などさまざまなことが重なると発症しやすくなります。

 

環境の変化や人付き合い、予想外の出来事などは強いストレスを感じることも多く、自分が思っている以上に心身に負担がかかっているものです。

 

適応障害を発症すると、気分の落ち込みや不安感、攻撃的な言動をとるなどの症状があらわれることがあり、強い苦しみをともないます。

 

発症しやすい人としては、偏った考え方をする人や身体的疾患を持つ人、人格障害を患っている人は適応障害を起こしやすいとも言われています。

 

今回は「適応障害」に焦点を当て、生活をする中でどのような時に気を付けたら良いのか?考えてみたいと思います。

 

適応障害はどのような時に発症しやすい?

 

進学、就職、結婚、出産、引っ越し…など、このような出来事は人が成長し社会生活を営んでいく時に起こる転機と言えますが、当人にはかなりのストレスをもたらすものです。

 

適応障害はこのような出来事にうまく対処できずに、社会生活に支障がでてしまう病で、要因となるストレスがなければ、そのような状態は起こらなかっただろうと考えられるものです。

 

当人は心理的にそのような出来事に対して、強い苦悩を持っており、気分は落ち込み、不安感を抱いている状態です。

 

人生の門出としての出来事のほか、重い病気、離婚、失業などの不幸な出来事などの後でよくみられます。

 

適応障害が及ぼす日常生活への影響は?

適応障害は幅広い年齢層で見受けられるため、どの年齢でも起こす可能性があります。

 

患うと5年後には40%以上がうつ病などに診断名が変更されるという報告もあるため、少しでも異変に気が付いたら、ためらわずに医療機関を受診していただきたいです。

 

では、適応障害を患うと日常生活においてどのような支障がでるのでしょうか?

 

・気分の落ち込みが続く


・勉強や仕事に集中できなくなる


・涙もろくなる


・眠れなくなる


・暴飲暴食を繰り返している


・社会的なルールを無視するような行動が増えた


・学校や会社をさぼることがある

 

上記のような、目に見える問題行動が増えた場合は、周囲が病の発症に気付くことができるかもしれません。

 

しかし、表面上は落ち着いていて、順調そうに装うタイプの人もいるため、本人にとってはより一層、苦しむことになります。

 

適応障害を予防するためにできることは?

 

適応障害の治療法としては、うつ病の治療と同じく、休息をとる、薬物療法、精神療法などで改善を図ります。

 

しかし、適応障害と診断される前に日常生活の中で、常に予防を心がけることが最も大切です。

その予防法について紹介したいと思います。

 

・変化があった時は十分休息する

 

私たちはついつい「変化に適応できる能力を持たないといけない!」と考えてしまいがちです。

 

確かに変化に適応できる能力は、現在社会においてとても重要なことではありますが、慣れないことをした後は誰でもクタクタになるものです。

 

それにその刺激が自分の苦手なものであった場合は、心身に不調をきたしてもおかしくないハズです。

 

変化を経験した時は、体、心、脳をしっかりと休ませ、自分に向き合う時間を持ってほしいと思います。

 

・だんだんと慣れるということを忘れない

 

誰でも初めての経験は不安を抱くものです。

 

しかし、1回目よりも2回目3回目…の方が上手くできるようになるハズです。

 

これまでを振り返ってみても、そうした経験が誰でもいくつかあるのではないでしょうか。

 

時間と経験は問題解決の助けになります。

 

時間が癒してくれるということを忘れないでください。

 

ただし、いつまで経っても「どうしてもこの環境は無理!」だと思った場合は、自分にとって合わない環境で苦手な刺激を受けている可能性が高いと言えますので、上手くやっていく方法を学ぶか、避けることを検討するか、考えてみると良いかもしれません。

 

・(周囲ができることとして)話をしっかり聴く

 

よく新入社員がすぐに辞めてしまうという話を耳にしますが、原因については分からないと言われていることもしばしば。

 

しかし、原因は必ずあって、未然に防ぐことができることが実はけっこうあるのではないかと思います。

 

たとえば「入社したての社員を放置」「上司から一言も声を掛けてもらえない」など、新入社員にとっては、環境の変化に加え、存在価値を認めてもらえていないと感じる要因にもなり、適応障害を発症するリスクが高まります。

 

会社だけに限らず、一人一人を認め合い、声掛けをしあえる環境が整えば、病を未然に防ぐことができるのではないでしょうか。

 

まとめ

 

今回は「適応障害」に焦点を当てて考えてみました。

 

予防法については自分で気を付けることと、相手を思いやるためにできることについて考えてみました。

 

それぞれがお互いの気持ちを思いやることができれば、精神的な病はもっと防ぐことができるハズです。

 

ぜひ、今回の内容が考えるきっかけになれば嬉しいです!

 

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精神科医しょう  

 

精神科医/メンタルドクター

 

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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