毎日ピアノを弾いています🎹
最近は少ない時でも1時間、
多い時で3~4時間ほど。
4時間続けてってことはなくて、
昼間2時間半、夜1時間半だったり。
あたりまえのことのようにも思えるけど、こんなにも自分の意思でピアノを弾きたいと強く思えるようになったのは実はここ数年の話
20代~30代の頃は多くの生徒さんのレッスンをこなすだけで体力的にも精神的にもいっぱいいっぱいで、
夜の最後の生徒さんが帰ると直ぐにピアノの蓋をしめてしまう、正直そんな生活でした。
レッスンが終わると耳も疲れていて、
あぁーもう何の音も聴きたくないーーってな感じ
自分の練習は発表会に生徒さんと連弾する曲の練習をちょこっと、講師演奏のためのソロ曲(そんなに難しくない)1曲を毎年何かしらは決めて、なんとかそれだけは発表会に間に合うように練習していたけど
今思うとやっぱりちょっと残念な時間の使い方だったのかなあと。
40代に入り、とあるキッカケとご縁で念願のグランドピアノを購入してからは、嬉しくて嬉しくてたくさん弾き始めて~
そんな矢先に自身のガンの治療でピアノどころではなくなってしまった
手術でリンパ節をたくさん取ってしまったので、足の浮腫みと痛みが酷くて30分も同じ姿勢で座っていられない。
抗がん剤の副作用で手足の指先が常にしびれて、ピアノを弾いてもまともな練習が出来ない。
そんな状態が抗がん剤治療が終わってからも半年くらい続いたけれど
でも少しずつ少しずつ良くなっていって、またピアノが弾けるようになった。
嬉しくてたまらなかった🎹💕
今は毎日ピアノが弾ける環境にいられることを本当にありがたいと思う日々。
今でも忘れられない生徒さんがいます。
ピアノが好きでしかたがない~っていう気持ちが演奏からも静かに伝わってくるような子で、練習もたくさんしてきてメキメキと上達してるのがわかって、私も毎週レッスンが楽しみだった。
口数の少ない子だったけど控えめで丁寧な演奏の中に彼女の歌がちゃんとあって
私は彼女のピアノが大好きだった。
レッスンを始めて5年目に入った頃、受験などではなく彼女の家庭のいろんな事情でピアノが続けられなくなった。
私もいろいろ折衷案を考えてお母様に提案もしたけれど、結局は何の力にもなれなかった。
ピアノが大好きなのに続けられない現実。
悲しくて切ないけどどうしようもない。
最後のレッスンの日、私は努めて明るく振る舞ったけど、彼女はもうレッスン室に来た時から目を赤くしていた。
最後のレッスンは今練習している曲の他にも発表会で上手に弾けた曲や連弾なんかもしたりして
弾きながら彼女は泣いていました。
私は必死に涙をこらえてしまった。
帰り際のお別れの時に、
「先生は◯◯ちゃんのピアノ大好きだよ。これからもずっと音楽を好きでいてね。いつかきっとまたピアノを弾ける時がくると思うから…」
それだけ言うのが精一杯だった。
もう15年以上昔の話です。
ピアノが大好きなのに家庭の事情で続けられない、ピアノを弾きたくても弾けない環境の人も世の中にはたくさんいるんだってことを常に思うようにしています。
毎日ピアノを弾く時に相棒のピアノに話しかけています。
「今日もよろしくねー」
練習終わって蓋を閉める時には、
「いい音をありがとうね。また明日ね」
こんな私って…変かな?笑
今は少人数しか教えていないので、レッスンは週2日のみです🎹
実家の父をサポートする日もありますが、これからも自分の体調と相談しながら、レッスンも自分の練習も平行してずっと続けていけるといいなあと思っています
庭のミニ水仙✨