3月11日
東日本大震災から11年。
いろんな思いがあるけれど…
あの日のことは昨日のことのように思い出せます。
私は関東地方に住んでいるので被災したわけではありませんが、わが家の地域の地震の震度は5強で、今までに経験したことのない強い揺れでした。
私の両親は二人とも東北地方の出身で、今も親戚はみんな東北に住んでいます。
震災の直接的な被害はなかったそうですが、風評被害などはやっぱりあったそうで…。
あの日起きたこと、家族との会話、生徒さんとの会話、沸き起こる感情…
今でもほんとに細かいセリフまで覚えていて。
余震が続く中不安な思いのまま夜になり、心がざわざわしながらベッドに入った時、あたたかい布団で寝られることがどんなに幸せなことなんだろうと感じた記憶。
当時私が出来たことといえば、被災された自治体にわずかな金額だけど寄付をすることと、スーパーに福島産の野菜があったら迷わずたくさん買うことくらいでした。
数年前、とある縁で東北出身の20代の女性と知り合いました。
彼女が高校生の時に震災が起こり、自宅のピアノが津波に流されてしまったそうです。
家族は全員無事だったと聞きました。
命が助かって良かったね、ってことなんだけど、「良かったね」なんて言葉はとても彼女に言えなくて。
もちろん命よりも大切なものはなくて、命だけでも助かって良かったね~
って言うのは当たり前のことなんだけど。
当時のことを自ら多くは語らない彼女ですが、
生きているからこそ辛いってことも、苦しいこともたくさん経験されてきたんだろうなって、私は想像することしか出来ないし…
想像するとやっぱり言葉が出てこない。
彼女は子供の頃からピアノを習っていて、3月末の春休みにピアノの発表会の予定があったそうです。
その発表会で弾くはずだった曲。
ここには書かないけど、私も昔から大好きなクラシックのピアノ曲。
彼女の話を聞いてからは、私はその曲を弾く時は東北の人達に心を寄せようって決めています。
震災から1年ほど経って、テレビで被災された方々のインタビューの映像がありました。
60才くらいの男性が、高齢の母親と自分の奥様と息子さんを震災で亡くしたと話されていました。最後に、
「オレ、今までそんなに悪いことしてないんだけどなあ…」
と言いながら静かに涙を流していたその映像が、何年もたった今でもずーっと忘れられなくてね。
何か悪いことが起きた時に、
バチが当たったんだー
みたいな考え方って昔からあって、
私もよく子供の頃に親から
「悪いことするとバチが当たるのよ!」
って叱られたりしたけれど、
自然災害はそんなことは全く関係無く、どこでも誰にでも起こるものなんだと思い知らされて。
「悪いことしてないのに…」
って話すその男性のどこにもぶつけようがない悲しみ、やり場のない気持ちが、その一言から痛いほど伝わってきました。
せつない…せつないなあ。
数えきれないほどのたくさんの尊い命が失われて、
11年経った今でも辛い思いをしている方達がたくさんいるということ。
被災された方達に心を寄せることくらいしか自分には出来ないけれど、
あの日のことは忘れちゃいけないって思う。
愛、優しさ、感謝。
この三つを持っている素敵な人が、
私の周りにはたくさんいるんです🍀
だから私もこの三つだけはいつも忘れずに生きていきたいなあ。忘れない人間でいられるようにって思う。
何だかまとまりのない文章になりました💦
今日の記事は私の独り言みたいなものなので、コメントは閉じておきますね🌸