60年以上昔のグランドピアノ
ヤマハG2 レイモンドモデル
わが家では愛情を込めてジニーちゃんと呼んでます。
G2だからジニー 😉
音に一目惚れして購入したけれど…
やっぱりいろいろ調整は必要でした💦
ジニーちゃんの一番の問題は、
弾いた時の鍵盤の重さ。
お店で弾いた時はあまり感じなかったけど、家で弾きはじめると、ちょっと重いなーって感じるようになって。
多少重いほうが弾きやすいと感じる場合もあるので、購入してから一年半くらいはそのまま様子をみていたんだけど。
でも私はちょうどその頃、抗がん剤の副作用で指先のしびれが出てきて、一時期ピアノを弾くのが少し困難になってしまい …(ToT)
それでもやっぱり弾きたくて、おそらく無理な弾き方になっていたんだろうけど、ついに右手首が腱鞘炎に。
痛すぎて家事も出来ないくらいに
整形外科で注射を打つほど酷くなってしまいました ((T_T))
さすがにこれは何とかしなければと、調律師さんに相談。
購入時は元々オーバーホールがしてある状態で、ハンマーがレンナー社のものに交換してありました。
(ちょっと嬉しいね👏)
とても良いものだけど、このピアノに対しては少しだけ大きいみたいで、それも鍵盤を重くしている原因のひとつだったらしい。
でもそれよりは、鍵盤のウエイト調整がきちんとされてなかったって話💦
調律師さんが持っている鍵盤の重さを測る数種類の分銅がある。
それを使って調べてもらったら、
一番重い分銅を置いても鍵盤が下がらない。
どうやら場所によっては80g以上あるという結果に。
そんなに重かったのかーい😱
普通グランドピアノの鍵盤が沈む時の重さは、メーカーの違いはあれど50g前後。
わが家のは横綱級の重さだ。
さすがにこんなに重かったら腱鞘炎になるのもあたりまえだよね😓
その調律師さんは、調律だけでなく普段からピアノの修理のお仕事もされているので、信頼してお任せすることに。
ピアノのアクションと鍵盤を2~3週間ほど預けて、全面的に修理をしてもらうことにしました。
アクションの摩擦が発生する場所に汚れやべとつきがあったり、アクション全体を見てもかなり汚れていたらしい。
部品の汚れや錆びなども鍵盤の動きを重くする原因になるそうです。
アクションの汚れをきれいに取って、黒くべとついているヒールクロスの交換。そしてキャプスタンの交換。
他にもハンマーウッドのテール加工など。
専門的なことになると私にもよくわからないけれど、鍵盤を重くしているさまざまな原因を一つ一つ修理改善する必要があったようです。
そして鍵盤の鉛調整。
グランドピアノの鍵盤はある意味シーソーのようになっているので、
ダウンウエイト(鍵盤が沈む時の重さ)と、アップウエイト(鍵盤の戻り)のバランスを考えて調整する必要があり、全ての鍵盤の鉛を入れたり抜いたりしながら調整していくそうです。
鉛を多く入れすぎてもタッチのコントロールがしづらくなってしまうとのこと。
何事もバランスは重要なんだね。
修理が終わってピアノにアクションと鍵盤を戻し、その日はほぼ1日かけてじっくりと調整、調律。そして整音。
ジニーちゃんは見事に生まれ変わりました😊✨
実際に弾いてみると、鍵盤の重さが極端に軽くなったようには感じなかったかな。でもそのくらいでちょうどいいんだと思う。
長い時間弾き続けても疲れなくなった。
鍵盤のタッチ感のむらがなくなった。
低音から高音まで音色に統一感が生まれた。
弾き心地が格段に良くなったことは間違いないです🎵✨
それにしても、アクションの汚れなんかはずっと昔のままだったのかなー。
うーん、分からないな~。
ピアノは購入して終わりじゃないんだなとあらためて実感。
定期的な調律をしてもらうのはもちろんだけど、使っていて何かおかしいなと思ったら、やっぱりちゃんと見てもらうことが大切。
人間の体と同じなんだな。
ピアノだって長く使っていれば、いろんな所が傷んでくるんだね。
特に中古で購入した場合は、お店でどこまで修理してあるのか分からないことが多いからね (×_×)
外側の見た目が綺麗で、もしピアノの中を見せてもらったとしても、やっぱり調律師さんとか専門家じゃないと分からないことがある。
でも、例えば昔から使っている愛着のあるピアノだったり、中古で購入したピアノでも、
もう古いから仕方がない~
ってあきらめない方がいい🌟
ちゃんとメンテナンスや修理をすれば使い続けることができるはず🎹
気になることがあったら調律師さんに相談してみるのが一番かなと思います🍀