そういえば、『アルカンシェル』の感想らしきもの、ほとんど書いてなかったですね。


もう今から詳細に思い出す気力もないので、ラストデーのドサクサ紛れに以下にザクっと記しておきたいと思います。




・劇中、一番シビれたセリフは、


「腰抜けめ…」(by天城れいん)

(そこ!?)


『二人だけの戦場』に続き、可愛い顔してヤサグレまくりの、のびし…もとい、天城れいん君に乾杯!



・一番好きだった曲は


“占領下の〜🎵”(by聖乃あすか)

(それ!?)


聖乃さん、歌でもいい仕事しておられます。



・この期に及んで柚香光サンまだ新しいキスシーンのパターンあったんか…と震える。


・マルセル(柚香さん)とカトリーヌ(星風まどかさん)がアチィとか言ってひとしきりイチャついた後、

「もう遅いから早く出ろ」的な感じで促されて劇場を出て行く時の、ほんの一瞬の柚香さんのコート&ハット芸が無駄にカッコ良すぎて、初見時は息が止まるかと思った。



・レジスタンス5レンジャー(勝手に命名。柚香光・帆純まひろ・一之瀬航季・侑輝大弥・希波らいとの5人組)が、そのまんま「俺の花男・推しメン5ナウ」過ぎて、ちょくちょく5人でツルんで銀橋渡ったりしてくれるたび、


“何これ、何の時間?

私へのご褒美タイムか!?”


ってなる。

オペラで見てると、すっぽりこの5人が収まる瞬間があって、

ありがてぇ…

ってなる。


この五角の内、二角が明日には消えてしまうなんて(涙)…。


(ちなみに、新加入者には、紫門ゆりや様と天城れいん君を予定しております。)


・100万年前から知ってたけど、輝月ゆうま様の助演が優秀過ぎて震える。

柚香さんが出ていない場面は、基本輝月さんにオペラロックオンでした。


初見の時から、輝月さんコンラートの、ホテルの一室にカトリーヌを連れ込んだ時の、

“椅子触りイヤラシ芸”

(なんだそれ)

に感動していたのですが、昨日の前楽配信では、もうそのイヤラシ芸が極まり過ぎて、感動通り越して、思わず笑い声あげてしまいました。

個人的には、公演半ば頃のイヤラシ芸の「ほど良さ」が好みですが、いやはや、輝月様のあくなき探究心に脱帽。


あと、昨日の配信で初めて気づいたのですが、輝月さんのコンラートの舞台メイク、唇の端の方はかなりえげつない程に黒い色を入れておられますね。

そんな事を全く感じさせないけれど、そのメイク技術が、ものすごく人物像を効果的に見せている。

いやー、舞台メイクもここまで来ると工芸の粋ですね…と思った次第。



・アネット(星空美咲さん)のキャラは結構ブッ飛んでいて、最初見た時は

“ナンダコノオンナハ”…状態だった。(ごめん)

美咲ちゃんの努力の甲斐あって、段々見やすいキャラになってはいったけど、最終的にはやっぱり謎キャラであった。

(注:美咲ちゃんのせいではありません)



・それに負けず劣らず、フリッツ君(永久輝せあさん)もブッ飛びキャラであった。

(注:永久輝さんのせいではありません)


毎回思うけど、ホテルでの「30分」ていうのは、なかなか絶妙な時間設定でございますよね??

のこのこ付いてくアネットちゃんもアネットちゃんだけど、

「ミラクル〜🎵」

って浮かれてなけりゃ、色々できちゃったりしない事もないのでは…と思ってしまったり(下衆)。



・マンホールから男子が飛び出すし、やたらフルフル言ってるし、柚香さん達はレジスタンスに燃えてるから、これはある意味シャルムだし、ある意味「れいはな」公演でもある。(言い逃げ)



・最後に1コだけ真面目な話をすると

(今まで不真面目だったんかい!)、

ラストのクライマックス、マルセル達がフリッツ君達のいる通信室??になだれ込んだ時、

フリッツがいる事に

「なぜお前がここにいる!?」

っなりますよね。

そして2人の苦渋の表情。

あそこはかなり好きです。


あれは、よくあるいわゆる

“信頼してた人間が実は裏切り者だった”

とかいう、単純な話じゃないわけですよね。


お互い心を通わせて、心底信頼し合ってる…

にも関わらず、その2人の間にも、どうしようもなく切り崩せない壁、隔たり(…国家とか、任務とか)がある。

否応なしにそれをお互いが瞬間的に理解して痛感する…そんな2人の痛みが一瞬の表情で伝わってきて、グッときます。



・フィナーレ、娘役さん達が大階段降りてきて、男役さん達の脱いだ衣装を持って、ザクザクまた大階段を上っていく様は、何度見ても壮観。

(記憶違いだったらすいません。)



・花組の同じ舞台の上で、

月組出身の紫門ゆりや様と輝月ゆうま様がいらっしゃる時点で、桜嵐記大好きマンの私としては

“ミラクル〜よだれ”と叫びたいし、

雪組出身の永久輝さんがいて、

星組を経験して帰ってきてくれた綺城ひか理さんがいて、

宙組から来た美風舞良組長と星風さんがいて…


この公演の花組、今の花組、丸ごと宝塚そのまんまじゃん!!


…と。


そう思うと、ラストのレインボー大羽根🌈も、神々しく輝いて見えてくる。


うん、今の花組、柚香さんの花組、最高です。


かつて、柚香さんは終演後挨拶で

「退団者の皆さんが蒔いた種を、残った我々で花を咲かす」

と、おっしゃった。


柚香さんの蒔いた種もきっと、確実に芽吹いて、素敵な花を咲かせられる。

そう固く信じられた公演でした。



それでは、いざ千秋楽。