神様 仏様 ローチケ様!!


友からは常に冷たくされ、ついに最後まで本当のお友達にはなってくれなかった、


BE SHINING!!もフィレンツェも生では見られなかった


そんなチケ運の薄過ぎる私に…


最後の最後、ローチケ様が手を差し伸べてくださった(咽び泣き)!


もうローチケ様に足を向けては寝られない。

(どちらの方角におわしますかは存じませんが…)


一生のチケ運を使ったと言っても過言ではない。

今までのチケ運の無さを返上して余りあり過ぎるこの幸運…

全てはこのためだったのかと、過去の無念は全て浄化されました。



そんなわけで、

着ていく服がないわ!(by我儘シンデレラ)

しばらく嵌めない間に指輪が中指にも薬指にも入らないわ!(驚愕)


それがどうした!!

花も嵐も踏み越えて、

行ってまいりました…


柚香光ディナーショー(という名のランチショー)@パレスホテル東京!


もう……最高の時間でした。

咲乃深音さんおっしゃる通り、瞬きしたら終わってる…。

帰りの車内で思わずブログを開いて書き始めるのは、『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』以来かもしれない…。


席はステージから近くも遠くもない、程よいお席で。


阪急でのディナーショー配信を1回視聴していたので、“この時”と“この時”に会場内を練り歩いて下さる、というのは知っていた。


まぁ目の前の至近距離なんて大層な事は望みません。

でも自分史上一番近くでご尊顔を拝めたら良いな…と。


そしたら、1回目の練り歩きの時、


来るぞ来るぞ、

でもやっぱ行っちゃったぞ、

そうだよね、そうだよね、


あれ、

……来る??


って思ってる間に、我がテーブルの所で止まって歌ってくださってるではないか無気力!!

(真隣ではなかったけど、斜め前くらいで)


何という美!何という小顔!

…っていうか、

“あなたやっぱり

実在してたんですね??”

っていう、今更の衝撃。

(今までは割と舞台近くで拝見してても

“嘘だろやっぱこんなヒトいるわけない”

感がどうにも払拭できず)


はー…脱力。


そして2回目の練り歩き…。


柚香さんが遠くの方へ行かれるのを恨めしげに見ていたら、真後ろで美声が。


何とすぐ後ろで天使の微笑みで歌ってくれてる咲乃深音さん。

ご、ご、ごめんよ、みおんちゃん!!

せっかくこんな近くで歌姫が歌ってくれてたのにお尻向けてて…。

ここはもう、柚香さん遠いし、さっき至近距離に来てくれたし…と、みおんちゃんに思い切り向き直ったよ。

天使…。


そしたら、その後、詩希すみれさんもすぐ近くで歌ってくださって…。

また天使……。


もともと、花娘の中でも特に咲乃さん詩希さん、好きなお2人だったので、このお2人が柚香さんディナーショーの共演者と知って物凄く嬉しかったのですが、このご縁を得て、もう今日から紛う事なく、このお2人を俺の中の

「花娘・推し双璧」

に認定致しました!!


またこのお2人がね、ビジュアルも持ち味も歌声も、割と対照的なのがとっても良いんですよね。


そんな風に花娘にホッコリしつつ、

まー柚香さんはさすがに今回は近くにいらっしゃらないっしょ…


と、油断していたら、なんかズンズン近づいていらっしゃるじゃないですか不安不安


そしてさっきより更に近いポジションで、結構長い事歌ってらした無気力無気力…。

ほぼほぼ後頭部を拝む格好でしたが、


良いんです!


これが、天下に名だたる国宝級の後頭部の丸みよ魂が抜ける魂が抜ける……。



…ってか、ここのテーブル特等席やん!?

実質SSS席じゃん!?



近くながら、ついには目が合う事はありませんでしたが、それもまた良いんです。

ギリギリで正気を保つ事ができて。



とりあえず衝撃の練り歩きについて熱くレポートしましたが、後は思い出せる事をポツポツと…。



冒頭

「いろいろな楽曲」(「懐かしい楽曲」とかそんなだったかも?)を噛んで

「色々なガック……何て??」

と自分で突っ込む事、2回ほど。

ハイ、もう可愛い。



新源氏物語

「あなたがす〜べ〜て〜

他はまぼ〜ろ〜し〜🎵」


誰が歌っても、ここの部分を聴くたびに今までは

“ひでぇ歌詞だな真顔…”

って思ってました。

(光源氏が酷いという意味です。)


それが、今の柚香さんが歌うのを聴いていると、全く酷いと感じない不思議。

ただひたすら切なく、歌詞そのままの意味が真実味を持って迫ってくる。ように感じる。


そして柚香さんの口からその歌詞を歌われると、こっちとしては

“そっくりそのまま返すぜ指差し”…感が凄い。


「あなた(柚香さん)が全て

 他は幻」


それな” 感。




哀しみのコルドバ

やっぱり物凄く好きでハマりまくった作品だったので、入り込みました。

BE SHINING!!での詩希さんエバと美羽愛さんアンフェリータがあまりに似合い過ぎてて、

“このまま続きをこのキャストで上演してくれてよろしくてよ??”

…と思ってしまうくらい(←柚香さん風)でしたが、咲乃さんエバもまた良かったですねぇ。


咲乃さんの透明感のある声質なら、柚香さんの繊細なセクシーハスキースモーキーヴォイスをかき消してしまうことも難しくはないと思うのですが、そこは“相手役”ではなく“ディナーショーの共演者”として脇に徹して、柚香さんの歌声を立てて且つ寄り添うような歌唱をされていたのが、さすがだったな…と。



エリザベート〜うたかたの恋

柚香さんルドルフ2連の流れ…神!

詩希さんのエリザママもヤバかった(語彙力…)。



例のコーナー

産地直送、とれたてホヤホヤの新作は

ありがとう(←ご本人曰く関西弁イントネーション)みなさん……ほんっに…

であった。


なんでも、大阪でのディナーショー2日間終えた夜に録れたものとか。

そんなうまい話あるか??…っていうレベルの寝言ですが、わざわざこんな所で偽装寝言を持ち出すワケもないですから、嘘のような本当の寝言。

寝言の神にも愛される柚香光、恐るべし。



名曲誕生

衝撃の作詞デビュー曲「分かってる」。

配信で聴いた時より尚一層沁みました。(←)


退団や節目直前に、スターさんが作詞した曲(或いはスターの思いを先生が詞にまとめた曲)が歌われるのはよくあって、微笑ましいとは思いつつ、やっぱりちょっとむず痒い思いがしてしまうのです、通常は。


しかし柚香さんのこれは、むず痒さのカケラもない。

普通に名曲。普通にかっこいい。

「風呂が来ーい!」の叫びはもうロックスターのようでした(爆)。



弾き語り

お父様との思い出の曲、ビリー・ジョエルの「Honesty」。

こちらも、配信の時より一層ダイレクトに歌が心に沁みてきました。


手が美しい。

役でなく「柚香光」としてピアノを弾く時には、少し丸くなる背中が好き。


ちなみに、私の中でのビリー・ジョエルの思い出といえば、小学校の校庭での朝礼の後、軍隊の様に行進しながら校舎に戻る時のBGMがビリー・ジョエルの「Uptown Girl」だった事…ですかね。(知らんがな)

そしてその事を家で話したら、洋楽好きの父が

「今時の小学校は行進でビリー・ジョエルを流すのか!?小学校スゴイな!!」

と興奮してた事、くらいですかね…。


(“ビリージョエル絡みの父との思い出”の深みの差よ……)



ノクターン

美しい衣装で踊るノクターン。

美しくて、切なくて…。


正直、柚香さんのディナーショーって、始まる前はもっとダンスナンバーてんこ盛りなのかと想像してました。

でも、意外にも歌わずダンスオンリーなのはこのノクターンだけだった。

その分、沢山歌ってくださって、それがまたどれも本当に良くて…。


だからこそ、今回唯一の柚香さんのダンスのみのこの曲への、柚香さんご本人はもちろん、会場全体の集中力とか、静かな熱のようなものをすごく感じた。



メランコリック・ジゴロ

本当に良い歌ですよね。

明るいのに切なくて、でも優しくて。

その優しさが柚香さんにとても似合ってる。


「夕焼けに染まった村

 (中略)

 別れを告げてきた」


この部分の歌詞が、大阪の配信で見ていた時もグッときたけれど、

もう(タカラジェンヌとしては)二度と、宝塚でも阪神地域でも舞台に立つ事はない柚香さんが、今この“東京”という地でこの歌詞を歌うのが、ムチャクチャ胸に刺さった。



アウグストゥス

当時は色々思う所もあった作品ですが、やはり思い出も多くて忘れられない作品。

こうして歌ってくれて、当時の感情や情景が蘇って、懐かしくて、そしてやっぱり嬉しかった。



はいからさん祭り

はいからさんで始まり、はいからさんで終わる。

それが柚香光。


いや、私は『はいからさんが通る』が柚香さんの“最高到達点”とは全く思っていないし、個人的には少尉より好きな役、沢山あります。


しかーし!

「れいはな(華優希さんとのコンビ)」を拗らせまくった身としては、


うんうん、そうでしょう。

そうでしょうとも。

柚香さんのお気持ちは、しかと受け取りましたぞ。


…と、非常に納得&満足致しましたとも。


いや…ま、実のところ、常にお客様ファーストの柚香さんの事、


“お客様が喜ぶのはやっぱり『はいからさん』に限りますよね?

ここもやっぱり『はいからさん』入れちゃいますか!”

(柚香さんと奈穂子との打ち合わせ中の談笑を妄想中↑)


っていう、ファンへの思いやりからのはいからさん祭りとはお察しします。


それにしても、確実に『はいからさん』が柚香さんにとってこの上なく大切な作品という事が改めて分かって、嬉しかったです。



アンコール

「『最後の曲』とか言いながら、着替えて出てきちゃってね…」

と、自分でツッコミを入れる柚香さん。


そういうのって、みんな分かってるからあえて口にはしない“お約束”だけど、

“最後の曲とか言っちゃってるけど準備万端じゃん、ぷぷ。”

って、誰もが頭の片隅では思ってる。

でもそこは気にしないふりでみんなスルーしてる。

気にしてたらキリがないし。


でもその、ちゃちゃい見て見ぬふりしてる違和感を拾って、アンコールの起源まで調べちゃうところが、柚香さんらしいな、と。

きっと、そこ(最後の曲って言いながら、ちゃっかり着替えて出る所とか)が柚香さんの中で小さく引っかかってたんだろうな、と。


柚香さんのそういう所も好きです。


〆の「みりれい」ゴチでした

最後、天気の話になって。

柚香さん曰く、


「雨!いいじゃないですか、ねぇ!

 恵みの雨ですもんね。

 晴れでも雨でも、ね」


…と。


晴れでも…雨…でも……


…と…な…??


それはつまり、

Asumi Rioフォトエッセイ

「晴れでも。雨でも!!」の事ですかよだれ??

(多分違う)


会場の一部もザワついた。

でもおそらく、柚香さんは何の意識もしておられなかったであろう。


でも…


そこが!


…いいんですよねぇよだれ


無意識下の「みりれい」。

これはもう、神の啓示レベル。



衣装

今回は、柚香さんも、咲乃さん詩希さんお2人も、お衣装が本当に素敵でした。


そりゃそうでしょうよ。

有村淳先生ですから。


私、『アルカンシェル』の衣装が有村先生じゃなかった事、個人的にはかなり衝撃で…。


小池修一郎先生の1本物が柚香さんの退団作になると決まった時、

少なくともせめて、衣装は有村先生という事で安心してて良いんですよね??”

と理解していた私は、欲張りで安易だったのでしょうか??…と。


もちろん、アルカンシェルでも素敵なお衣装沢山ありました。

そして、どんな衣装着ても柚香さんはいつでも素敵だよ。


でも……でもさ!!(後はお察し)


柚香さんトップになってから、本公演のお芝居や外箱では、有村先生ともちろんご縁があった。

でも、ショーや1本物ではついに有村先生と出会わずじまいだったのです。

これはつまり、有村先生の衣装での本公演フィナーレが無かったという事です。

これはなかなか稀有な事態では??


柚香光が着ると衣装が喜ぶ…


そんな着こなし神ジェンヌ柚香さんが、ですよ?


有村先生の衣装の男役群舞の真ん中の柚香さん、


有村先生の衣装の娘役群舞の真ん中の柚香さん、


有村先生の衣装でのデュエットダンス、


有村先生の衣装で大階段を降りる柚香さん。



…一度でいいから大劇場で見たかった。



その夢はついに叶いませんでしたが、今回のディナーショーでは、数は少なくとも素敵な有村先生の衣装だったので、だいぶ救われた気がしました。



「柚香光」さんに会えて良かった

退団や「アルカンシェル」に関するモヤモヤは、この半年余りをかけて、自分なりに様々な落とし所を見つけてきたつもりでした。


でも、最後までどうしても落とし所が見つからないままだった事、それはやはり

“柚香さんの退団作品にショーが無いなんて…”

という思いでした。


コンサート『BE SHINING!!』、

サヨナラショー、

そして今回のディナーショー『Expression!!』、


それぞれが本当に素晴らしくて、ファンも納得の濃密な内容だったために、“退団作にショー無し”の心の穴も、何とかかんとか埋めていただけたような格好ではありますが…。



実は「アルカンシェル」を初めて観た時、

“これは……お芝居仕立ての2幕1本物のレビューと思えば良いんじゃないだろうか?”

と、思ったんです。

たぶん、そう自分に言い聞かせる事で、“ショー無し”の心の穴を埋めようとしたのだと思います。


でも…柚香さんはそんな中途半端な人じゃないんですよね。

いくら一見“柚香光のショー”のように見えるレビューシーンでも、そこにいるのはやっぱり、

「柚香光」ではなく、

柚香光が演じる「マルセル」

なんですよね。


という事は、ですよ。

もう、貸切公演などのご挨拶のある公演に行ければ別ですけど、

「アルカンシェル」を観に行っても「柚香光」さんには会えないんです。

そこにいるのは「マルセル」なのだから。


私はもう、「マルセル」には会えても、退団まで「柚香光」さんには会えないのだ…

そんな風にネガティブな思考に傾いていたところに、舞い降りてきた今回のディナーショーチケットでした。



役の誰かではなく(もちろん役に入ってのお歌もありましたが)、

笑ってる柚香さん、しゃべってる柚香さん、歌ってる柚香さん、踊ってる柚香さん…


退団前に、純度100%の「柚香光」さんに会えて、本当に良かった。


もう、悔いはありません。(たぶん)←

後はもう心おきなく、清々しく、最後の最後まで応援して見送りたいと思います。



ディナーショーという空間

ファンクラブにも入っておらず、お茶会なるものにも行った事はないので、こういう、

“柚香さんのファンだけ”が集まる空間、というものが、初体験でした。


花組公演の観劇に行ったとしても、そこにいるのは必ずしも柚香さんを好意的に見ている人だけではない。

柚香さんが好きというわけではない人、

花組が好きというわけではない人、

宝塚が好きというわけではない人、

いっぱいいる。

それが当然だし、それが健全。


しかしさすがに、ディナーショーともなると、ここまでのチケット代を払って興味本位の冷やかしで見にきてる人もそうそういないであろう事を考えると、

完全ホーム感ハンパなし。


柚香さんへの愛だけに溢れた濃密な空間でした。

まさに、柚香さんとファンの「恩返し」し合いの場。


常にこの状態だったらそれはそれで閉鎖的かもしれないですけれど、時にはこんな、愛だけに満たされたアットホーム(会場はデカかったけど!)な空間に身を浸すのも素敵な事ですよね。


本当に、本当に、幸せな時間、空間でした。



おそらくもう二度と、ディナーショーなんて行く事はないと思う。

(い、いや、柚香さんが卒業後にまたディナーショーなるものをいつかやってくださったとして、そのチケットを入手できる事があったなら、そりゃ馳せ参じますけど…。)

少なくとも、タカラジェンヌのディナーショーは、これが人生最初で最後と思います。


あなただから…

柚香さんだからここまで来ました。


東京駅から黙々と歩いた大手町の地下通路、

パレスホテルの会場の広さ、天井の高さ、

そこにギッシリ集まったファンの人たち、

初対面の同席の方々との楽しいおしゃべり、

ホテルから見た、お堀に打ちつける無数の雨の模様…


全部きっと、忘れない。

この日の幸せを胸に焼き付けて、生きてゆきます。





はい、ってなわけでね。

長かったですね。

大変失礼しました。

久々に暴走しました。


最後まで読んでいただいた方、ありがとうございます。