真風涼帆さんと潤花さんの宙組トップコンビご卒業の日が迫ってまいりました。
外野からではありますが、お2人への感謝の思いを綴りたいと思います。
ブログにはほとんど登場しませんが、実はここ数年の宙組大劇場作品は、ほぼほぼ拝見しております。
場合によってはライブ中継だったりしますが。
ただ、個人的に、私のキャパ極狭な頭も心も、完全に花組(と柚香光さん)に占領されておりますので、花組の観劇感想すらまともに書けない私が、宙組の感想まで行き着くワケもなく…。
そんな具合で、毎回爽やかな、そして時に熱い感動を覚えながらも、それらを表に出していなかっただけで、花組の次に馴染みの組と言えば、今や宙組となっていたのでした。
そもそもは、宙組は一番好みから遠い組だったかもしれません。
実は私、高身長スターさんというのがそれほど好きではなかったのです。
なので高身長男役スターの宝庫である宙組は、縁遠い組だと勝手に敬遠しておりました。
しかし、何の因果かフラッと真風さんトップの宙組を観劇する運びとなり、
“…結構ええやん、宙組！！”
…となりました。(チョロい)
またね…宙組の大劇場公演が絶妙なタイミングなワケですよ。
これまた極々個人的な話ですけど、花組関係で人事やら何やらで、奈落の底で落ち込んでたりする頃に、ちょうど宙組公演があってですね…。
例えば、
・明日海りおさんの退団でロス
→「エルハポン」観劇で癒される
・華優希さんの退団発表で鬱
→「アナスタシア」ライブ中継鑑賞
(まぁこの時点での宙組鑑賞もそれなりに複雑な要素がありましたが…)
・華さん退団でロス
→「ホームズ&デリシュー」観劇でテンション爆上がり
その他、花組が公演中止明けの千秋楽を終えて、次の外箱がお祭り騒ぎになる前の呆然とした状態の頃に、宙組を見ることも多かった気がします。
そのため、私は随分宙組に、そして真風さんに救ってもらった気分で勝手にいるのです。
その節はありがとうございました。
(知らんがな)
真風涼帆さん…
お名前を知った当初は、
“ぜっっったい、
涼風真世さんのファンでしょ？
でしょでしょ
？？”(＝同志)
って思ってて、すみませんでした(詫び)。
その後もしばらくは、お名前を拝見するたびに
真風涼帆…真風涼…涼風真…涼風真世…
って脳内グルグルさせててすみませんでした。
今ではもう、真風さんのお名前を目にしても、
「涼風真世」のアナグラムかと空目する事も皆無となりました！
「真風涼帆」という1人の偉大なるトップスターとして、脳に深く刻印されております。
真風さんの、堂々としてゴージャスで煌びやかな舞台姿がとても好きです。
それでいて、いつ何時も決して品を失う事がない。
この、ゴージャスさとノーブルさを違和感なく舞台上で両立させて輝ける、稀有なトップスターでいらっしゃるな、と。
舞台外では、聡明で機知に富んだお姉さん…という印象で、芹香斗亜さんや潤花さんとの掛け合いも、時に夫婦漫才のようにテンポ良く(笑)。
真風さんの終演後のご挨拶も好きでしたね。
いつでも鷹揚で、地に足がついていて…。
だ・け・ど！
そんな挨拶の安定感を誇る方ですら、やはり高揚感からなのか、時として挨拶が迷子になる場面もあって…。
そういう瞬間がたまらなく愛おしかったりもしました。
スカイステージで見た「FLYING SAPA」のご挨拶の映像は忘れられません。
感極まって、助けを求めるかのように芹香さんの方を振り返った真風さん。
芹香さんだけは、涙を見せずに冷静でいてくれるだろうと思っておそらく振り返ったのでしょう…。
そしたら、まさかの！
芹香さんの方が真風さん以上にウルウル涙顔だった…っていうあの瞬間。
もうこちらもテレビの前で大号泣しましたよ。
恐らくあれを見てた人は皆んな泣いてたんじゃないかな…。
思えば、あの頃でさえまだコロナ禍の序章だった。
コロナ禍に翻弄されたトップスターという点で言えば、(前任後任も多少あったとしても)各組の現在トップ布陣の5名が最も深刻だったと言って良いでしょう。
その5名の中での最重鎮として、コロナ禍の宝塚を牽引してくださった事に、心からの敬意と拍手を送りたいです。
ご卒業作品の『カジノ・ロワイヤル』
真風さんのジェームズ・ボンド役、
もちろん大劇場でしかと見届けました。
まさしく集大成、文句なしにカッコよかったです。
演目自体が軽やかで、瀟洒で、ちょっとの切なさがありつつ明るくて。
実に真風さんらしいな、と。
寂しさもありつつ、爽やかな心持ちで大劇場を後にしました。
(全身グッタリだった明日海さんの時との違いよ…)
ラストデイは、映画館で見守りたいと思います。
真風さん、今まで本当にありがとうございました！
真風さん率いる宙組に出会えて良かった。
この宙組とのご縁を、これからも大事にしていきたいと思います。
ご卒業後の真風さんがどのような道に進まれようとも、陰ながら心より応援しております。
長くなり過ぎるので、潤花さんに関してはまた改めて…。