まずは…
芹香斗亜さん、宙組次期トップスター決定
おめでとうございます!!!
この発表を待っていました。
芹香さんの晴れ姿、
いつか必ず拝みに大劇場に足を運びます!
…さて、花組公演
「うたかたの恋/ENCHANTEMENT」
無事、大劇場千秋楽を終えられて、
おめでとうございます!(遅)
個人的には、公演中止期間中のチケットが飛んでしまいましたが、首の皮一枚でつながった終盤の公演で、生観劇も叶いました。
花組の皆様もお元気、自分も家族も元気…
こんなミラクルな状況で、
まさかの大寒波障害…。
“まさかの?
天候のせいで宝塚に辿り着けない??”
…と、一時は神を呪う勢いでしたが、
柚香光さんを思う我が一念、岩をも通す
ならぬ、
南岸低気圧をも突破す!!
いやしかし、半年以上ぶりの生柚香さんは刺激が強すぎた。
お芝居もショーも、素晴らしくて素晴らしくて素晴らし過ぎて、
もう、ドカーーン!とヤラレたのだが(←語彙ゼロ)、帰って感想書こうと思っても何にも出てこない。
柚香さんのお顔の記憶しかない…
(↑安定の、観劇の仕方が分かってないヤツ)
先般、大劇場千秋楽のライブ中継を観て、ようやくお芝居&ショー共に、漠然とながら全体像が頭に入ってきて、改めて映画館のシートにズドーーンと埋もれておりました。
お芝居は、素晴らしすぎるのと重すぎるので埋もれ、
ショーは、ヤバ過ぎる(もちろん良過ぎて、の意味)ので埋もれ…。
まとまった感想は書けそうにありませんが、とりあえず生観劇とライブ中継鑑賞のゴチャ混ぜ感想を、メモ程度に思いつくままに羅列していきます。
(※基本クダラナイ感想です。
ネタバレしてます。長いです。)
まずはお芝居、
『うたかたの恋』について。
・冒頭の大階段に赤絨毯の名シーン
生観劇では気づかなかったけれど、
ライビュで改めて見て、ルドルフ(柚香さん)がマリー(星風まどかさん)を見つめる瞬間、最初っからこんな寂しい目をして見つめてたんだ…
って事に愕然とする。
・軍服祭り
柚香さんの言うとおり、
“yo yo 軍服、眼福、至福、Yeah🎵”
状態。
(柚香さんはyo yoとは言っていない)
柚香さん、そして花組のイケメンズの軍服姿を鼻血が出るまで満喫できます。
・ブルク劇場
マリーをオペラグラスで見つめるルドルフ
…をオペラで見つめるワシ!
そして、その状況に謎に萌える。
(もはや変態)
・劇中劇
ハムレット役(天城れいんさん)とオフィーリア役(七彩はづきさん)がメチャクチャ素敵だった。
・都姫ここちゃんの出番が多くて嬉しい。
柚香さんの近くに多くいる都姫さんが見られて嬉しい。
・春妃うららさんの皇太子妃ステファニーの切なさ
ステファニーの苦々しい表情をつい追ってしまう。
いや、そりゃ旦那があんなだったら誰でも不機嫌になるっつーの!
(顔が柚香さんである、というのは別の話)
奥さんの隣で若い女にオペラロックオンしてニヤついてんじゃねーぞって話よ。
これがいかにも憎々しい皇太子妃だったらそうでもないだろうけど、なにせ我が心の若紫・うらら様だから…。
最後のジャン(水美舞斗さん)とのダンス、観劇した時は、怒りが勝ってるように見えたけど、ライビュで見てたら、ステファニーめちゃくちゃ哀しそうな顔してんじゃん…(/ _ ; )。
泣きそうなそのお顔が、胸にグッサーと刺さってこっちまで泣きそうになったわ…。
・マリンカ
マリンカ……マリンカ!?
べ、紅緒さん!!??
…はとりあえず今は置いといて、
酒場の場面、休演してた泉まいら君…
“よくカムバックしてくれました…”
と感無量でオペラで覗いていたら
「マリンカ!」
って男っぷり上げ上げで叫んでくれるもんだから、
まいら君の「マリンカ!」と同じテンションで
「まいら!!」
って叫んだ。(心の中で)
その「マリンカ」役の咲乃深音ちゃんが素敵。
可愛い。好き。
歌上手い。(みんな知ってる)
そ・し・て…
マリンカとルドルフの絡み…。
相変わらず柚香ルドルフのお顔ばっかりオペラで見てた私でしたが、
マリンカにロシア語で話しかけられて
「ロシア語は分からない」
とマリンカを見上げた時の、怪訝そうな、やや警戒心をのぞかせるような表情が…
もう…絶妙で…かっこよすぎて…
一旦ここで私は死にました。
(まさかの前半で召されるパターン)
・鈴美梛なつ紀ちゃんの伯爵夫人が良い。
私の中で、知性と品性のヒト・鈴美梛ちゃんが、こんな濃厚なキャラの女の役をやるようになったのね🥲…と、感無量。
・朝葉ことのちゃんが素敵。
うまい。(みんな知ってる)
朝葉さんのラリッシュ伯爵夫人が
「(私はマリーと違って)ローソクの光の下でしか見ていられない、とおっしゃりたいのかしら?」
みたいな感じで粋に退出していくのを、うまいことイナしてるようで、一言も否定しない失礼極まりないルドルフ殿下がツボ。
そこ!否定しろ!?
そういうとこやぞ!?
・終始一貫してイチャついてるジャン(水美舞斗さん)とミリー(星空美咲さん)がツボ
マイティー(水美さん)の美咲ちゃんに対する“オレの女”感がすごい。
いやしかし美咲ちゃんに関しては、永久輝せあさんも“オレの女”って思ってるだろうし、何なら聖乃あすかさんも思ってるだろうし…だから結論としては
“美咲は花組(ファンも含めて)みんなの美咲”。
(強引)
・華雅りりか様のエリザベートが素晴らしかった。
人生の悲哀とか疲労を滲ませつつ、ルドルフへの慈愛や自立した女の誇りや気高さみたいなものも感じさせて…。
大好きなりりか様の宝塚最後の役が、素敵な役で、それがまた素晴らしくて、私は、私はもう……(泣)。
・「私は多くは望まないわ。月に2〜3度お目にかかってあの方を見つめ、あの方の視線を感じていたいだけなの。」
って、マリーちゃんがオタクの心情ど真ん中を代弁してくれたから
“マリーちゃん、ありがとうな…”
…という気持ちになった。
・「ミッツィ!セクシーな歌をいっちょヨロシク!」
的なルドルフの掛け声の後
(絶対そんなセリフではなかったはず…)
歌姫・詩希すみれちゃんがセクシーに歌い踊ってくれて、密かに詩希さん好きの私はテンション上がりましたとも。
しかし、ミッツィ詩希さんを見たい気持ちは山々なのだが、ここは端っこの方でルドルフとフェルディナンド(永久輝さん)がコショコショ話を繰り広げていてだな(よだれ)…
もうそこにロックオン一択ですんません。
ライビュでは、
“もう少し…カメラさん…引いて…
遠目でいいからルドルフ&フェルディナンド映して…”
って思ってしまってすんません。
・ヤサグレ柚香に勝るものなし
ルドルフがヤケを起こして鏡に向かってピストルぶっ放す場面…。
いっやぁぁ…、緊迫感がもう…
ヤバかったですね(語彙放棄)。
柚香さんには、あのルドルフには、
本当に何か見えてたんだろうな……。
そう思わせる迫真性。
演技って分かってるのに、グイィ…っと首に銃口向けた瞬間
“……あぁぁぁ!”
ってなる。
こういう、鬱屈した感情の発露と言いますか、そういう場面を演じさせたら、柚香さんの右に出るものナシ…って思いますね。
(贔屓目全開?いや事実です。)
・…からの、マリーが現れての泣き縋り
この場面の深い深い孤独と絶望を感じさせるルドルフも絶品でしたね。
もう、見ているだけで胸を掻きむしられるように痛々しい。
そしてそれを母のように包み込むマリー。
マリーの膝で泣き縋るルドルフ、そこにオモムロに音楽が鳴り始め、
「濡れた草の中の〜」
と、かの有名な主題歌が歌われる。
基本、私はツッコミスタイルで宝塚全般を観ているので、普段の私なら、
“おいおい、ここで歌うんかい!”
と、つっこんでいたと思う。
いかな愛する柚香さんでも。
だって普通に考えたら、ここで歌い始めるって何とも可笑しいじゃないですか。
しかも“ザ・主題歌”を…。
でも、これを見た時、全くツッコミようがなかった。
あまりに深刻で、その深刻な心の流れのままに、歌になっていったので、不自然さを全く感じなかった。
心の渇き、飢え、そのもの。
それがそのまま気づいたら歌だった…そんな感じ。
そんな柚香さんの表現の凄まじさに、鳥肌が立ちました。
そして…例の!!
「お前を浄らかなままでおこうという誓いを、自分で破ろう!」
からの…
お姫様抱っこ!!
ウギャーーーー(( °ω° ))!!
ってなってる自分の横で、もう1人の自分が
「どこで??」
…ってゲスな呟きをしてしまったのは内緒の話です。
・峰果とわさんのフランツ皇帝役が良かった
仰々しすぎることもなく、それでいて最後の最後にルドルフを決定的に追い詰めるに十分の迫力と説得力があった。
全くの余談ではありますが、スカイステージのタカラヅカニュースで峰果さんと糸月雪羽さんで可愛らしいコンビネーションを見せてくれているので、そのお2人が、舞台上の絡みは無いとはいえ、愛人関係設定なのが“ムフフフ”…となります。
・マイヤーリンク
いや…「うたかた」は前情報も敢えてあまり入れずに行ったのが悪かったですけど、
てっきり柚香さん全編軍服だと思い込んでたワケですよ。
そりゃ別荘で寛いでる時には軍服脱ぐだろ…ってのは普通に考えりゃ分かったわけですけど…、
いきなりテロンとした白ブラウスに黒リボンタイ姿で現れるからさーー、
ちょ…それ先に言っといて!
って話!!
(↑自分の勉強不足を他人のせいにする)
もう…
かっこよすぎて不意打ち過ぎてビックリし過ぎて、あたしゃーもう椅子からずり落ちそうになりましたよ。
(↑「ガラスの仮面」で小野寺理事がよくやってるスタイルね)
あと、かなりピッチリめの黒パンツスタイル(ズボンと言えばいいのか?)で、柚香様のほっそ長い脚線美も拝めて、相当前のめりになりました。
(変態)
・かくれんぼ
かくれんぼはぁ〜、
もうリストでやっちゃってるしぃ〜😗
…って
その油断が命取りですぞ!!
「どこかな…恋しい人…」
…ってめちゃくちゃイケメンボイスで囁かれる、宇宙一セクシーなかくれんぼが目の前で展開されるので、ヘタするとクライマックスの一足先に召されるからな!?
ゆめゆめご油断なさるな!?
死ぬ前にかくれんぼって……
何やっとんねん、って話なわけですが、
その覚悟を胸に持ちながら、あの稚いまでの戯れかと思うと、何とも切ないシーンです…。
思えばここが、いやここだけが、
出会いからずーーーっと死の予感に支配され続けてる2人の、唯一の幸せでホッコリしてる時間なんだよね…。
そう思ってこのシーンを見てると胸が苦しくなってきます。
リストとマリー(by『巡礼の年』)は、(少なくともその時は)幸せな未来を信じて幸福感の中でかくれんぼをしてたけど、ルドルフとマリーは、死の約束を前提としてしか、この安らぎの時間は得られなかったんだな…なぁんて余計な事を思ったり…。
・終局
マリーを抱きしめながら寝かしつけるルドルフ。
そのルドルフのお顔をオペラでずっと見てたら、何かもう…ほんと今更でゴメンナサイなんですけど、ファンの戯言と思って流してもらえれば良いんですけど、
“こんな綺麗な人、いる??
嘘だろ?実在してないだろ??
これは夢だ…夢に違いない…。”
と、ほんとに錯乱をきたすくらいに美しくて、自分が今何を見てるのかも一瞬分からなくなるほどでした。
いや、美しいだけではない。
ルドルフのその表情、抱きしめ方が、無邪気なマリーとは対照的に、あまりにも切実で…。
なのに静かで……。
もう…苦しい…。
何だかもう、ルドルフになのか柚香さんになのか分からないけど、息もできなくなりそうでした。
そして最後、ピストルを取り出しマリーに向けて…
一回、
躊躇うんだよねーー(T ^ T)
んもぉぉ〜、あの瞬間こっちも頭抱えて
“うおぉぉぉーー(T ^ T)!!”
ですよ(煩悶)。
撃つな…
躊躇うなら撃つな、ルドルフ(/ _ ; )…。
いや、撃たんと話終わらんけども…。
そして暗闇の中に銃声が2回…。
もう完全にこっちも、ズガーーーンです(放心)。
正直、その後のジャンとミリーの、ある意味救いとも言える語りも、その後の天国で2人が結ばれる美しい様子も…放心状態。
「『うたかたの恋』は終わりました」
の柚香さんアナウンスで、
おわった…
ってなってしばらく立ち直れない…。
そんな感じでした。
以上、グダグダながらの観劇雑感でした。
書いてて気づきましたが、今回は中堅〜下級生の実力ある娘役さん達にいっぱいスポットが当たっていて、それが実に嬉しかったですね。
先行画像が出た時、従来と明らかに違うルドルフ像、そして画像全体のイメージに、
“柚香さん、そして花組と小柳菜穂子先生は、
新しい「うたかた」に挑むんだな…”
と、思いました。
その予想は、半分は当たって半分は違っていたような気もします。
そもそも、従来の「うたかた〜」を見返す事もなく、大昔に(映像で)観た内容の記憶もほっとんど無いため、従来と比べてどうこうと言える立場では全くないのですが、
目の前に繰り広げられていたのは、クラシカルな美しき柴田侑宏先生ワールドそのものだったし、柚香さんも小柳先生も「初演を」何よりの拠り所としておられたとの事で、
全くの斬新なニューバージョン“うたかた”が提示されたというよりは、本質、核の部分では初演を誠実になぞった(であろう)、王道作品として見応えがあったな、と。
一方で、
柚香さんの作り上げたルドルフ像を見てると、どう考えても従来のルドルフ役者の方々とは一線を画してるに違いないと思わされる。
(クドイようですが、過去作の記憶がほぼ無いので何の説得力もないのですが。)
どちらが良いとか、どちらが正解という話では全くない。
ただ、絶対、今までと違うんだろうな…と。
ルドルフってやっぱり、宝塚の究極キラキラプリンスの代名詞!みたいな役だったと思うんですよね。
心中という最期を迎えるその悲恋も引っくるめて、究極プリンス!
おとぎ話の王子様。
いわば「典型」。
でも柚香ルドルフは、そうじゃなかった。
一つには、『エリザベート』でのルドルフ役経験との連なりで、“死”とか“闇”を強く想起させるルドルフになったのだろうな、と。
でもそれ以上に、そもそも柚香さんの役者としての本質が、「(人間の)業」「闇」「陰」なるものとの親和性が極めて高いせいなのだと思う。
柚香さんは、ビジュアルこそ“宝塚の男役の理想美”を絵にしたものがリアルになって目の前に現れた✨…みたいな、お名前の通り光そのものなお人ですが、
役に関しては、闇や絶望が断然似合ってしまう。
どんなに明るい役でも、「陰」や「孤独」の部分を見せる瞬間に圧倒的に輝く。
今回、ルドルフという現実に生きていた「人物」を掘り下げていく中で、彼の生身の人としての苦悩や孤独に触れて、柚香さんの内側にあるものと共鳴した結果があの、「苦悩」や「死の匂い」があまりにリアルなルドルフであり、それは必然だったのだろうな…と。
今作で、ラストシーン以外で一番の見せ場と言えば、やはり酒場で荒れるルドルフ…からのマリーへの泣き縋り場面だと思うのですが、
あの荒れたルドルフは今回新たに付け加えられた場面と聞いて、驚きとともに“なるほどな”と納得もした次第です。
あの、追い詰められて暴発寸前の緊迫感こそが、柚香さんの真骨頂だと思うし、小柳先生も、
“ルドルフは単なるキラキラプリンスではない。
生と死のギリギリの所で苦悩し、やがて絶望する1人の人間である。”
と、考えたからこそ、
“あの場面を柚香に…”
と、盛り込んだのだろうと思う。
そして、そこがまさに今回、名シーンになっている事こそが、今回の「うたかた」は、そしてルドルフは、この方向でしかあり得ない事を物語っているのだろうな、と。
過去作品のファンの方の中には、もしかして、
これは「うたかた」ではない、「ルドルフ」ではない、
という方も一定数いらっしゃるのかもしれない。
(特に具体的に目にしたわけでは全然ありませんが)
私も、思い入れのある過去作の再演の場合は、どうしても比べてしまうタチなので、そんな意見があるとすれば、それは全く否定しない…というかむしろ、物凄く気持ちは分かります。
でも多分、もし今回柚香さんが典型的なキラッキラ⭐︎ルドルフを演じていたら、個人的には
“いっやー、良いもん見せてもろたわ🥹。
(ゆーても、10代の女の子カドワかしてピストル自殺に巻き込む、変態王子の話ですよね??(小声)
ま、柚香光の顔だから赦すけど???)”
…で、終わってたと思うんですよね、結局。
やはりあの、苦悩を、闇を、どこまでも色濃く色濃く、舞台上に生きる「生身の人物」として表現する柚香ルドルフだからこそ、死に至る過程に説得力を感じることができたし、
その佇まいに、物語に、引き込まれた…
…いや、引きずり込まれた…んだろうと思います。
さて、ここからはガラっと気分を変えて、
『ENCHANTEMENT』感想
…と行きたいところですが、長くなりましたのでそれはまたの機会にいたします。
長文失礼いたしました。
読んでいただき、ありがとうございます。