「万引き」の反対って?! | 音楽で食って行こう!音楽好き集まれ!!

「万引き」の反対って?!



さてと・・・・。




今日は久しぶりに、

音楽に関するマーケティングのお話だ。



それは数年前のこと、


ある某有名なアーティストのアルバムが発表になった

1週間後に、あるDJ達によってリミックス版(いわゆる海賊版だけどな、、)

が製作され販売されたんだが、その某有名アーティストが所属する

大手レコード会社が訴えを起こして発売中止になってしまったんだ。



・・・・でもその後、そのリミックス版はWeb上から約1億人以上の

人がダウンロードするほど大ヒットしてしまった。




その仕掛けはというと、、



リミックス版の製作者は、もとネタになった某有名アーティストが

発売したCDのジャケットをバーコードまでそっくりそのまんま

完全コピーし、その中に、リミックスCDとメッセージを

挟み込んで、イギリス中のレコードショップのCD売場の棚に

こっそりと持ち込んで陳列したそうだ。



表紙のジャケットもバーコードもそのままだったので、

レコードショップの店員さんも気づかず、、持ち込んだ

約500枚が全て売られてしまったそうだ。




・・・・でもって驚いたことに、


この500枚うれたCDに対して、返品したり

文句を言ったりするお客さんは現れず、

逆に翌日からファンの間では瞬く間に口コミが広まり

1億人以上の人たちがダウンロードするまでになったんだと。


で、いまだにそのCDはオークションなどで

高額取引されているんだとさ、、。


※これ犯罪かどうかは、限りなくクロに近いグレーなゾーン

 らしいんだがけど、レコードショップも特別に訴えるのを

 やめたんだってさ(ショップもお客さんからお金

 頂いちゃってるしな)、、 イギリスも意外とおおらかだな。





こりゃあ「万引き」の反対の行為だから、「万置き」とでも

呼ぶべき新たな戦略だな。






・・・・うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ、、万置き!!





いろんなもん(商品)で応用できそうだ!





日本でも、こんな笑えるけれど効果的なことを

仕掛けるヤツらがそろそろ出てきても、

よさそうなもんだけどな。



ま、、あらかじめショップやレコ社と組んで、

仕掛ければ出来なかないだろうな。




でもその場合、、



「万置き」



ではなく、、、、





「やらせ万置き」 または、「ニセ万置き」




なんて呼び名になるだろうな、、きっと(笑)。