ソラがねんねトレーニングを始めてから2ヶ月半が経ち、
最近では、暗い寝室に一人にされても泣くことは無くなった。

ねんねトレーニングとは、
一人でベッドで寝られるようにする練習のことで、
目指すゴールは、
「おやすみ」と言って電気を消して、
一人で眠る状態なのだけれど、
なかなかゴールには辿り着かない。

最初はベッドに寝かせても
泣きながらリビングの私の所まで起きてきたソラ。
その数、一晩で29回。

しかしその1週間後、あまりの泣きっぷりに心の問題が心配になったため、
ベッドに寝かせたソラから、徐々に離れていく方法に変更。

昼寝を短くし、午後は倒れるほどクタクタになるほど外で遊ばせ、
ご飯、お風呂、絵本と、
ねんねまでの儀式を確立し、
絵本を読んだら8時に電気を消す。

これを毎日繰り返し、儀式は定着した。

目指すは育児営業終了8時!

ベッドに寝かせたソラから、ちょっと離れたところに座り、
ソラが寝るまで静かにしている。
毎日少しずつ離れながら、
いずれは部屋を出て、
私がリビングにいても寝られるようにしたいのだが、
今現在、なかなか寝室から出ることが出来ない。

なのでここ最近は、部屋のドアの所に座って
ソラが寝るのを待っていたのだけれど、
今日はソラがなかなか寝付かず、
ベッドに寝かせても、私の所まで起きてきてしまい、
私が手を引いてベッドに寝かせても
また起きてきてしまう。

こういう時は、話かけずに
静かにベッドに連れ戻しているのだけれど、
ソラはこれが楽しくて仕方なかったらしく、
私の後ろまで来て背中をトントンすると、
キャハハハと笑ってベッドに戻ってタオルにくるまる。
という行為を何度も繰り返し始めた。

うーん。遊んでいる場合じゃないのだよ、キミ。

どうしようかと思いながら、
私はソラを寝室に寝かせたまま、
リビングへ行くと、
ソラは張り切ってリビングまで来て
私の足にからみ付き、
私が手を引いて寝室に連れ戻そうとすると、
手をバタバタ降って大興奮。
笑いながら小走りで寝室まで戻り、
ベッドに急いで登ると、足をバタバタさせて大喜び。
まるで鬼ごっこでもしているかのようなはしゃぎっぷり。

ああ、これじゃダメ!

なので私は、ソラがリビングに来た時に
そっと寝室に戻り、ベッドに座ってソラを待つことに。
ソラは私が追いかけてくれなくなったので
何度もリビングに行っては私を待っていたけれど、
私は静かにベッドでソラを待ち、
ソラが自分でベッドに入るまでひたすら待った。

以前、スカパーで、「ナニー」という
イギリスのプロのベビーシッターの資格を持つ女性が
アメリカの山猿のような悪ガキを教育しなおす。
という番組を見ていた時、
やはり寝かしつけはどこの家庭でも悩みのタネになっていて、
なかなか子供が寝ない。
寝かしつけに何時間もかかる。
という問題を解決するために、
ねんねトレーニングを実践させていた。

まず、寝る時間を決める。
そして、最初は
「寝る時間だよ。」と言ってベッドに寝かせ
親はドアを開けたままにして部屋を出る。
子供が親の所まで起きてきたら、
「寝なさい。」と言ってベッドに連れ戻す。
それでも起きてきたら、今度は無言のままベッドに連れ戻して寝かせる。
その後は何度起きて来ても
目線を合わせず、
ただひたすら連れ戻して寝かせる。
の繰り返し。

子供が小さかったり、
どうしても子供がそれに耐えられないような場合は、
私がやっていたように、少しずつベッドから離れていくと言う方法をとったりする。

のだが・・・、
私が見た全部の放送の中で、
「鬼ごっこをしてしまう。」という子供は一人もいなかった。

多くの子供が
泣くか、怒るか、あきらめるか。

暗闇がすっかり怖くなくなったソラは、
寝室で一人にされても全然平気で、
私がどこにいるのかも把握しており、
挙句の果てには、鬼ごっこをしたことで
母を寝室に呼び戻したのだ。
今夜は結局、私が相手にしてくれなかったので、
最後の最後で静かに眠ったものの、
なかなか頑張ったな、ソラ・・・。

うーん、鬼ごっことは予想外・・・。
今後どうやってトレーニングを進めるか。
スーパーナニーよ、教えてくれ。