若竹七海さんの「錆びた滑車」、読了しました。
いやぁ、今回も面白かった~。
サクッとですが、感想を・・・・・・。
“探偵・葉村晶は、依頼を受けた仕事である騒動に巻き込まれ、
関係者である青沼ミツエという老女の持つアパートで暮らすことになる。
ミツエの孫、ヒロトは交通事故で重傷を負い、当時の記憶を失っていた。
晶はヒロトに、なぜ自分が事故に遭った場所にいたのか調べて欲しいと
頼まれるが――”
今回も初っ端から不運に見舞われる晶。
それでもめげずに走り続ける姿が、こちらに勇気や元気を与えてくれます。
このシリーズは展開も登場人物も想像を裏切られることが多く、それもまた
作品の持ち味になっていると思います。
大半が人間の暗い欲望がメインになっていて、ほとんどの人間が善人とは
程遠い連中ばかり。
だからこそ、ほんの少しでも人の優しさや思いやりが感じられるシーンが
あるとホッとします。
相変わらず不運と不幸の波状攻撃を受ける晶ですが、今回ミツエやヒロトと
ほんのひと時だけ心温まる時間が過ごせたことは、読んでいるこちらとしても
なんだかホッコリさせられました。
もちろん、その時間があるからこそラストの切なさもひとしおですが・・・・・・。
ただ、やはり長編は物語が複雑に入り組みすぎているようにも感じました。
全ての伏線が回収されていくのはさすがですが、登場人物が多すぎて
頭の中で整理するのが大変でした。
次回は短編集にしていただけると嬉しいな。
蛇足ですが、以前シリーズ作品を読んだ時も思ったのですが、
やっぱり実写化するなら晶は菅野美穂さんがいいなぁ。
もちろん、私の勝手な思い込みなんですがね。
そして富山店長は小日向文世さんなんかどうかなと。
実写化されて欲しいような、欲しくないような、複雑な気持ちですが、
もしされるならこのキャストで実現してほしい。